(注意)「ドゥエイタリアン」はすでに閉店しています。
我が家の近く吉祥寺通り沿いに2軒の新しい店がオープンした。一軒は「イタリア×ラーメン」、もう一軒は「ベトナム×フレンチ」という謎の店で、妙に私の興味を引いた。
午前中は、図書館に行き、ヨドバシカメラで血圧計を新調した後、どちらかの店に行こうということになった。
私はラーメンの方が良かったが、妻はベトナムの店でフォーを食べたいという。まあ、妻に逆らってもいいことはないので、ベトナムで妥協と思った。
がしかし、なぜかベトナムのお店は営業していない。まだオープンしたばかりなのに不思議ではあるが、期せずして私の希望通りラーメンを食べることになった。

先週14日にオープンしたばかりのお店だ。改装工事の最中から、右手の写真が気になっていた。これはパスタなのか、ラーメンなのか?

私たちが店に入った11時45分ごろ、お客は誰もいなかった。
カウンターと2人がけのテーブルが5つほど。ラーメン屋とは思えないシンプルで女性好みの内装だ。

私たちに釣られたのか、家族連れが店に入って来てカウンターに座った。
黒いスーツに身を包んだ店員がまだぎこちない態度で応対する。変わった店だ。

テーブルの上には大きな黒い革張りの箱が置かれている。
開けてみると・・・

お箸とレンゲ。なぜか蓋の裏には鏡が付いている。やはり不思議な店だ。

さらに下の引き出しを開けると、黒い紙エプロンとルージュのようなケースに入った爪楊枝。
本当に変わった店だ。

水は緑のガラス瓶に入れられてテーブルに置かれる。
この辺りもイタリアンな感じを貫いている。

さて、肝心のラーメンだが、妻は「塩らぁ麺」(880円)を注文した。
丼が楕円形だ。白い丼の淵に「Due Italian」の赤い文字。しっかりとしたチャーシューと大きなメンマが一本。見た目の美しさにはこだわっているようだ。
塩強めの味付けで、これはこれで美味しい塩ラーメンだ。

しかし、この店の真髄は私が注文した「らぁ麺“生ハム”フロマージュ」(1180円)にあるようだ。
見た目からして他とは違うインパクトがある。

丼の中央に浮かぶ白い玉。塩味のスープに浮かぶのはフロマージュ、すなわちチーズだ。
正確な種類はわからないが、ゴルゴンゾーラ入りのクリームチーズとの書き込みがある。

このチーズは箸でかき混ぜると簡単にスープに溶ける。
黄金色の塩スープがクリーム色のチーズ味に変わる。濃厚だが、思ったほどしつこくない。
これは、美味い。本当に想像以上の美味しさだ。
恵比寿に粉チーズをたっぷりかける「九十九ラーメン」というお店があるが、これに近い味で、私はとても気に入った。

そして丼の両サイドには、薄く切った生ハムが添えられる。
チャーシューの代わりという位置づけかもしれないが、チーズ味のスープとの相性は間違いない。生ハムなので、もちろんそれだけでも普通に美味しい。

「塩らぁ麺フロマージュ」にはリゾット用のご飯が付いてくる。
うっかり写真を撮る前にご飯を投入してしまったのだが、小ぶりな器に五穀米と水菜が入れられて提供される。これを麺を食べ終わった後のスープに投入するとチーズリゾットのような感じで楽しめるという趣向だ。
スープの塩味が強めなので、最後にご飯があるのはありがたい。私は一度に全部投入してしまったが、ひょっとするとレンゲに少しずつご飯を入れスープに浸しながら食べる方がいいかもしれない。

私たちが食べ終わる頃には店内はほぼ満席となった。
家に戻ってネットで調べると、このお店、市ヶ谷に本店があり、ミシュランのビルグルマンに初めて登録されたラーメンとして有名らしい。
オーナーシェフの石塚氏は、イタリアンの世界からラーメンの道に転身した。テレビにも度々登場する有名人だというが、そのサイトには「私生児で生まれ母親が5歳で他界 ただ生き抜くことだけを考え、少年期を吉祥寺で過ごす」と書かれている。
きっと近日中には行列ができる人気店になるだろう。
食べログ評価まだなし、私の評価は4.00。
個人的には、「春木屋」「えん寺」と並ぶ吉祥寺で最も美味しいラーメン屋さんという格付けとしたい。