昨日の午後、私はスタートアップ企業のセミナーを聞いていた。
朝から株価が急落しているのが気になって、スマホでチェックしようとしたらネットに繋がらない。その会場がネットを遮断しているのかと思い、wi-fiを使って株価をチェックした。
しかし、セミナーが終わって外に出ても、やはり「圏外」の表示が出てネット検索ができない。
スマホが壊れたかと、焦る。

結局のところ、ソフトバンクの通信トラブルが原因だった。午後1時39分から6時4分まで「圏外」の状態が続いた。私のスマホはワイモバイルだが、もろにこの影響を受けた。
どうやら、全国的に大混乱だったようだ。
電話もつながらない、メールも届かない、もちろんネット検索もできない。地震でもないのに、これは思わぬ事態だった。現代人のスマホ依存を改めて浮き彫りにした。
通信障害の原因は、エリクソン社製交換機のソフトウェアの異常だった。イギリスでも同様の通信障害が発生したが、こちらもエリクソン社製の同じソフトウェアを使っていた。

しかし、個人的には、ソフトバンク以上に衝撃だったのは、中国の通信大手ファーウェイの副会長逮捕のニュースだった。
日経新聞からの引用。
『カナダ司法省は5日、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の創業者の娘である孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)を逮捕したと明らかにした。米国が経済制裁を科すイランに製品を違法に輸出した疑いで、米当局が孟氏の拘束を要請していた。米国政府は今後、同社に制裁を科す可能性があり、米中摩擦の新たな火種になりそうだ。』
創業者の娘である副会長逮捕とは、アメリカもやり方が激しい。これは明白な宣戦布告だろう。
このまま放置しておけば、遠くない将来、IT分野の覇権を中国に奪われる。それは紛れもなく、世界の主役交代を意味する。それを許さないというアメリカの明確なメッセージと受け止めるべきだろう。
国家が主導する中国のIT戦略は、世界でも異質なものだ。国家がIT技術をフル活用して国民の情報を収集し管理する中国のやり方は、自国に限定している間は大目に見られてきたが、他国民の情報まで収集するようになると話は別だ。
現在、世界中の個人情報を一手に握っているアメリカは、このIT技術で先行することによって世界の覇権を握っている。日本のものづくりに押されアメリカ産業が輝きを失った時代もあったが、GAFAというモンスター企業の成長でアメリカはかつてないほどの圧倒的優位に立っている。
これを急速に脅かしているのが中国だった。
国内からGAFAを排除し、巨大な国内市場を自国の企業に独占させた。かつて通産省主導で国内企業を育成した日本を思い起こさせるしたたかな戦略だった。その結果、中国のIT企業は急成長し、発展途上国ではアメリカ以上の競争力を持つに至ったのだ。
ファーウェイはまさにその象徴であり、先兵だった。
このアメリカによる強烈な先制パンチが今後どのような事態を招くのか、まったく想像がつかない。
どうやら、世界的株高の時代は終わったようだ。