引っ越して2年半たって、「発見」した。
発見と言っても、コロンブスの新大陸発見と同じで、私が単にそれまで知らなかったという意味に過ぎないのだが・・・。

妻が図書館に行くというので、ついて行くことにした。旅行前に予約していた本が今頃用意できたと連絡があったからだ。
8月も終わろうとしているというのに、相変わらずのクソ暑さ。涼しさを求めて駅ビル「atre」の中を通ることにする。

ここで、一つひらめいた。
「地下を通ってみよう」
アトレの1階、2階は日常的に通るのだが、地下にはほとんど行ったことがなかった。これまで必要がなかったからだ。

西口の入り口を入ると、「ロンロン市場」の看板。
「アトレ」に変わる前、吉祥寺の駅ビルは「ロンロン」と呼ばれていた。私も妻も、今でも駅ビルのことを「ロンロン」と呼ぶことが多い。きっと、昔から吉祥寺に来ていた人たちの中にはそうした人が多いはずだ。
今は、一階の肉や魚、野菜を扱っている店が並ぶエリアを「ロンロン市場」と呼んでいる。

この「ロンロン市場」を抜けたところに地下に降りるエスカレーターがある。
きのう、初めて降りてみた。

エスカレーターを降りると、飲食店が並ぶエリア、韓国料理やだし茶漬けの店が入っている。

人気店「すしの美登利」もここにあるのか・・・今更ながらに発見。
そのまま、通路を東へと進む。

「ユニクロ」がここにもある。
女性ものが圧倒的に多い気がする。そう思って、周囲を見渡すと、ほとんどのお客さんが女性だ。1階、2階に比べても、女性客しかいない。

お店も同様、女性客を対象とした私のようなオヤジにはまったく縁のないショップが並ぶ。
それが「アトレ」の戦略なのだろう。

途中にあるカフェも、客は全員が女性。

スウィーツ目当ての女性客以外は、彼女に引き連れられて訪れる男子ぐらいだ。
そんな世界が、アトレの地下にあったとは・・・。

さらに進むと、子供たちが遊ぶ広場があった。
「YURAGI no MORI」という名称がつけられている。ここから先は、ファミリー向けエリアとなる。

そして地下街を突き当たりまで進んだところ、新宿中村屋のお店の前にエスカレーターがある。これを、上がる。

エスカレーターを上がると、「成城石井」。
ドアを出ると、空港行きのリムジンが発着するバス停がある。
そうだ。ここはもうアトレの東館なのだ。駅前の混雑も交差点の信号待ちもなく、吉祥寺駅の東口までたどり着いたのだ。

そしてエスカレーターを上がったところをUターンして、さらに東館1階を東へ進むと、北側へ抜ける出口があった。

ここがアトレの東の端。ここを北に進めば、吉祥寺図書館だ。
地下通路を通れば、アトレの西から東まで信号待ちもなく行くことができることを、私はついに発見した。
「そんなのは、当たり前だ」と言われるかもしれないが、私にはかなり新鮮な発見だったのである。
しかも、1階、2階、さらに外の歩道、どのルートに比べても、人の数が少なく歩きやすい。夏だけでなく、冬も快適に利用できるだろう。

アトレの出口から吉祥寺駅方向を望むと、真夏の太陽がまだ照りつけていた。