昭和天皇

宮中祭祀 大正天皇に続き、昭和天皇に関する本を読んでいる。 まずは、原武史著「昭和天皇」から気になった記述をピックアップさせていただこう。 原氏は、昭和天皇の特徴として明治・大正天皇に比べて「宮中祭祀を大切にした」ことを…

大正天皇

原武史著「大正天皇」を、興味深く読む。 先日、東京西部の多摩陵を訪れたが、明治天皇や昭和天皇に比べ、私たちの世代にとって大正天皇に関する知識は極めて少ない。 押し込められた天皇 原氏は、「序章 悲劇の天皇」の中で、大正天…

伊勢神宮と天皇②

明治22年の式年遷宮 武澤秀一著「伊勢神宮と天皇の謎」の続きである。 武澤氏が注目する明治22年の式年遷宮。ここに今日につながる伊勢神宮神話の原点があると主張していて、大変興味深く説得力があると思って読んだ。 『 平安時…

伊勢神宮と天皇①

最後の伊勢神宮参拝 退位された平成の天皇が、皇后と一緒に伊勢神宮に参拝したのは4月18日のことだった。 天皇はモーニング姿。 午前中に外宮、午後に内宮に参拝し、退位の報告を行った。 陛下の前後には、皇位のしるしである「三…

平成から令和へ

処方してもらった漢方薬がとてもよく効いたので、ノロによる吐き気や下痢は1日で治り、明日からの伊勢旅行にはどうやら行けそうな状態になってきた。 いよいよ平成も残すところあと1日。 平成の最後の月に起きたニュースの中から、気…

天皇家の誕生

平成から令和への改元を前に、天皇関連の本を読んでいる。 一番知りたかったのは、天皇家はどのように生まれ、どのように権力を握ったのかという点だ。 さすが天皇を扱った書籍はたくさん出版されている。これまでほとんど読んだことが…

竹取物語

平成から令和への改元を前に、天皇にまつわる本を読んでいる。 その中の一冊、関裕二著『「天皇家」誕生の謎」という本の序章に書かれた「竹取物語」の話が面白いので、紹介したい。 「竹取物語」といえば、もちろんあの「かぐや姫」の…

新元号は「令和」

その瞬間、私は不動産屋にいた。 私は、会社近くに本当に小さなワンルームマンションを所有している。東日本大震災直後、いつ次の地震が来てもおかしくないと思い、いつでも出社できるよう会社近くに居場所を確保したものだが、報道現場…

呉善花

今回ソウル旅行に行くにあたって、拓殖大学教授である呉善花(オ・ソンファ)さんの著書「韓国併合への道 完全版」を読んだ。 日本のいわゆる「嫌韓派」の人たちが盛んに引用する本であり、読む前まではすごく嫌なイメージを持っていた…

百田尚樹著「今こそ、韓国に謝ろう」の嫌な味

この本を読んでいて、とても嫌な気分になった。 保守派の論客・百田尚樹氏が書いた「今こそ、韓国に謝ろう」という本を読んでの印象だ。この本の冒頭、「まえがき」として「日本が韓国に為した悪行の数々」という文章が掲載されている。…

日本人なら絶対知っておきたい韓国の歴史

今月末ソウルに行くため、韓国関連の本を図書館で借りて読んでいる。 その中で大変タメになったのが山﨑赤秋著「日本人なら絶対知っておきたい韓国の歴史」という新書だった。 この本は、俳誌『春耕』に「新韓国紀行」という表題で連載…

韓国の歴史

水野俊平さんという北海商科大学の教授が書いた「韓国の歴史」という本を読んでいる。 なぜか? このところ、日韓関係が気になっているからだ。 従軍慰安婦問題、徴用工裁判、そして自衛隊機に対するレーザー照射問題。昨年から悪材料…

2.8独立宣言

日韓関係が危機的な状況になってきた。 徴用工裁判を巡る対立、自衛隊機に対する火器管制レーダー照射問題、そして今度は韓国の国防白書から次のような表現が削除された。 「韓日両国は自由民主主義と市場経済の基本的価値を共有してい…

<きちたび>4泊5日香港マカオ深圳の旅⑤ マカオ歴史市街地区で見たプロジェクションマッピングと日本人の骨

マカオの中心部「歴史市街地区」が世界遺産に登録されたのは2005年のことだ。 夕方マカオに入った私は早速、町歩きに出かけた。 マカオのメインストリート新馬路を西に進むと世界遺産「民政総署」が現れる。 ポルトガル植民地統治…

西郷どん

とうとう終わってしまった。 NHKの大河ドラマ「西郷どん」の話である。今年1回も欠かすことなく、このドラマを見た。林真理子さんの原作ということで、半信半疑見始めたのだが、回を追うごとにはまってしまった。 特に気に入ったの…

テンペスト

池上永一著「テンペスト」全4巻を読み終えた。 中国と日本の二重支配を受けながら500年の間独立を保った琉球王国の姿が、その時代空間を生きた人間の息づかいとともに少し理解できたと思えた。 ペリー来航から日本による琉球処分へ…

第一次大戦100年

つい数年前までは、世界の常識と思われた主張が今ではすっかり少数派になった気がする。 フランスのマクロン大統領は、「平和のために戦おう」と各国の首脳に呼びかけた。 BBCの記事を引用しておく。 『 パリで11日、第1次世界…

<きちたび>3泊4日ホーチミンの旅⑥ 忘れてはならない枯葉剤の悲劇!「ベトドク」の思い出を胸に夕暮れのホーチミンを歩く

私のアルバムに一枚の写真が残っている。 1986年、ホーチミンのツーズー病院で私が撮影した写真だ。 ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤の影響で、結合双生児として生まれたグエン・ベトとグエン・ドクの双子の兄弟。日本では「ベ…

<きちたび>3泊4日ホーチミンの旅③ 旧大統領官邸で1975年4月30日「サイゴンのいちばん長い日」に想いを馳せる

私の手元に近藤紘一著「サイゴンのいちばん長い日」という文庫本がある。 近藤氏は産経新聞記者としてベトナム戦争を取材し、サイゴン陥落の歴史的な日に立ち会った。 1975年4月30日。北ベトナム軍と解放戦線の部隊が南ベトナム…

平成と大正

変な台風が日本列島に接近している。 八丈島の東側からどんどん西に回り込んできて、関東の南を抜け、東海に上陸、そして西日本へと、東から西に進む台風だという。 進路が通常のスライスではなく、フックなのだ。偏西風は一体何をして…

<きちたび>3泊4日ウラジオストクの旅⑦ 日露戦争、シベリア出兵、そして抑留! 日露は不幸な歴史を乗り越えられるか?

ホテルの近くに一つの銅像が立っていた。 日露戦争で戦死したロシア太平洋艦隊司令長官マカロフ将軍の像である。 彼は当時ロシア海軍屈指の名将として世界的に知られていたが、部下たちからは「マカロフ爺さん」と呼ばれとても愛された…

<きちたび>3泊4日ウラジオストクの旅⑤ シベリア征服!ロシアはいかにして世界最大の国家となったのか?

私たちが生まれた時には、ロシア(ソ連)はすでに日本の隣国だった。 しかし、それはわずか150年ほど前からの話に過ぎない。それ以前の時代、現在のロシア極東地方には誰が住んでいたのか? そんな素朴が質問に答えるだけの知識が旅…

<きちたび>3泊4日ウラジオストクの旅④ 旧式兵器を観光資源にする軍事都市ウラジオのあっけらかんとした現在

東方を支配する街 ウラジオストクとはロシア語で「東方を支配する街」を意味するという。 文字通りシベリアに拡大したロシア帝国の極東における軍事拠点として19世紀に新しく作られた人工都市である。その後、ロシア極東艦隊の基地が…

稲佐のお栄さん

ワールドカップで日本人の注目を集めるロシアだが、やはり遠い国だ。 7月に旅行を計画している極東のウラジオストクについても私はまったく知識を持っていない。そこで一冊の本を借りて読んでいる。 ゾーヤ・モルグン著「ウラジオスト…

ロシアの年

サッカーのワールドカップが始まった。今年は初めてロシアで開催される。   開幕戦では地元ロシアがサウジアラビアに対して5−0で大勝した。FIFAランキング70位と出場チーム中最低のロシアがまず勝利を収めたことで…