63歳の誕生日だった昨日は、激しい風雨が吹き荒れる嵐となった。 大きく揺れる公園の樹々を眺めながら、シリーズ【百年前】をスタートさせようと思う。 日本はなぜ、戦争への道を歩んでしまったのか? 昭和の戦争から教訓を学ぶため…
カテゴリー: 100年前
<吉祥寺残日録>アメリカと日本の戦死者数の違いと「戦争責任」 #210225
数日前の話になるが、コロナによるアメリカの死者数が50万人を超えた時、バイデン大統領はある事実を指摘した。 50万人というのは、第一次と第二次世界大戦とベトナム戦争で戦死したアメリカ人の合計を超える、と。 『本日、私は全…
<吉祥寺残日録>【百年前 ⏩ 1921】今から100年前、日本も世界も大きなターニングポイントを迎えていた #210217
会社を辞めた後の私のライフワークは、近現代史の研究に決めている。 「日本は、なぜあの戦争に突き進んだのか?」 それを私なりに理解するために、大正時代の勉強を始めた。 明治や昭和に比べて「差別されてきた」大正時代。 調べれ…
<吉祥寺残日録>吉祥寺図書館⑩ 半藤一利著「世界史のなかの昭和史」(2018年/日本/平凡社)#210128
昭和史に詳しい作家でジャーナリストの半藤一利さんが先日亡くなった。 半藤さんの「昭和史」は以前から一度読まねばと思っていたので、図書館で探してみたがすでに貸し出されていて、代わりにこの本を借りてきた。 半藤一利著「世界史…
<きちたび>1泊2日広島の旅⑤ 海軍の街・呉のシンボル「大和ミュージアム」&「てつのくじら館」
もともとは、のどかな瀬戸内の農漁村だった呉浦が一変したのは、1889年に、横須賀に次いで海軍鎮守府(海軍基地)が開かれてからである。以後、「帝国海軍第一ノ兵器製造所」をめざすという明治政府の方針のもと、軍艦や大砲を製造す…
<吉祥寺残日録>異臭騒ぎは地震の予兆? 関東大震災で発展した吉祥寺の歴史 #201014
横浜や横須賀で続いている異臭騒ぎが気になっている。 これだけ広範囲で繰り返し起きる異臭騒ぎというのは、素直に大地震の前兆ということも考えておくべきだろう。 1923年に起きた関東大震災。 あれからもう100年が経とうとし…
<吉祥寺残日録>国連75年と吉田松陰の「幽囚録」 #200923
創設75周年を記念する国連総会は、オンラインで各国首脳が演説する異例のものとなった。 冒頭で演説に立ったグテーレス事務総長は、第二次世界大戦の反省から各国が国際協調を迫られた当時の世界になぞらえ「私たちは今、私たちとして…
<吉祥寺残日録>船戸与一著「満州国演義」全9巻を読了した #200922
シルバーウィークの4連休が終わった。 私はどこへも出かけずずっと家にいたのだが、最終日の今日のお昼にランチを買いに街まで出ると吉祥寺もすごい人出だった。 日本各地が、久しぶりに大賑わいだったという。 コロナの感染が若干下…
<吉祥寺残日録>吉祥寺も昔、戦場だった!中島飛行機とグリーンパーク野球場 #200815
今日は終戦の日、焦土の敗戦から75年が経った。 吉祥寺在住者の間では有名な話ではあるが、一般にはあまり知られていないこのエリアの戦争の記憶について今日は少し触れておきたい。 会社を辞めた後、図書館で地元に関する本を借りて…
<吉祥寺残日録>「長崎平和祈念像」が井の頭自然文化園にある理由 #200809
今日、長崎に原爆が投下されてから75年を迎えた。 コロナで移動が制限された「特別な夏」。 私は自宅近くにある「井の頭自然文化園」を訪ねた。 開園時間からほどなく自然文化園に行くと、親子連れの行列ができていた。 遠出をしな…
<吉祥寺残日録>朗読で聴く「二十四の瞳」 #200629
最近、ラジオにはまっている。 ラジオと言っても、生放送を聴くのではなく、「らじるらじる」というスマホ向けアプリで聞き逃し再生を好きな時に楽しむのだ。 語学や教養など様々な番組が聴けるのだが、その中でもお気に入りは「朗読」…
<吉祥寺残日録>寺田寅彦が書き残した非常時の教訓 #200516
新型コロナと共存する「新たな日常」が少しずつ私たちの中に定着してきているように思える。 来週1週間、私は有給休暇を取ることにした。 緊急事態宣言が一部解除されるのを待っていたわけではないが、妻と一緒に来週岡山に行くことに…
<きちたび>3泊4日ソウルの旅 2019 ② 西大門刑務所歴史館に長蛇の列!植民地時代が残した「恨」の根深さを知る
日本植民地支配からの独立を訴えた3.1独立運動から100周年。 「三一節」の三連休だったソウルの街を歩き、一番驚いた場所は「西大門刑務所歴史館」だった。 何の予備知識もないままに地下鉄3号線に乗って独立門駅…
<きちたび>3泊4日ソウルの旅 2019 ① 「3.1独立運動」100周年を自ら体感するためにソウルに飛んだ
この週末、ソウルに行こうと思い立ったのは1ヶ月前のことだった。 目的は、「3.1独立運動」100周年をソウルで体感することだ。日韓関係が不必要に悪化する中、私自身が韓国のことをあまりにも知らないと痛感したからだ。 国と国…
<きちたび>3泊4日ウィーンの旅⑤ クリムト・シーレ・フンデルトヴァッサー 鬼才たちに触れる
特段の目的もなく降り立ったウィーン。どこに行こうか迷った時、頭に浮かんで来たのが、クリムトだった。 昔パリで暮らしていた時、アパートの汚い壁紙を隠すために買って来たポスターの一枚がクリムトの絵だった。その時は、クリムトの…