アブダビのトランジット観光の続き。最後の目的地はアブダビ第一の観光地「シェイク・ザイード・グランドモスク」だ。

2007年に完成した世界で6番目に大きなモスクだという。

シェイク・ザイードとは、アブダビの首長で、アラブ首長国連邦の初代大統領を30年以上にわたって勤めたザーイド・ビン=スルターン・アール=ナヒヤーンに由来する。2004年に亡くなったこの首長の葬儀が、このモスクの最初の儀式となった。

遠目に見ると石膏で固めたように見えるこのモスク。しかし、近くから見ると、大理石のブロックを積み重ねて作られていることがわかる。

観光客もモスクに入ることはできるが、服装に注意が必要だ。
男性は長ズボンと靴を履いていればOKだが、女性の場合にはかなり厳しい。基本的に肌の露出は許されないのだ。

しかし、心配は無用。衣装は借りられるのだ。
男女に別れてこのコンテナのような入口に入る。ここで衣装チェックが行われ、規定に反する服を着ている人は体を覆うイスラムの衣装に着替えてモスクに入るのだ。

アバヤというのか、ヒジャブというのか? とにかく、こんな感じになる。

モスクの周りには青いプールが水をたたえている。

モスクの回廊で靴を脱ぐ。大理石の冷たさが足裏に伝わり、気持ちいい。

モスクの中庭。白い建物に囲まれて鮮やかな花の模様が描かれている。
このモスクの建設には、550億円が投じられたという。

別角度から写真を撮っていた時、ちょうど飛行機が通過していった。

回廊の天井や柱にも様々な装飾が施されている。

そして床には一面の花模様だ。21世紀に作られた新しいモスク。伝統的なイスラム装飾とは一線を画している。

モスクの内部に入る。冷房が効いていて外の暑さが嘘のようだ。

床から壁にはい上る植物。こんなモスクは見たことがない。

礼拝堂本堂には直径10メートル、高さ15メートル、重量9トン以上といわれる世界最大のシャンデリアが天井から下がり、床にはこちらも世界最大の絨毯が敷き詰められている。

天井や壁を覆い尽くす細かい装飾はまさにイスラムの伝統なのだろう。しかし、そこには現代的なセンスも感じられる。



礼拝堂の中で立ち止まったり座ったりすることは許されず、ちょっと忙しい拝観だった。個人的には、白い大理石に描かれた色鮮やかな植物の絵がイスラムに対する私の固定観念を打ち破りとても強い印象を受けた。

グランドモスクの拝観料は無料。通常は朝9時から夜10時まで入れるようだが、私が訪れたのは金曜日。イスラム教徒による集団礼拝が行われるため、金曜日だけは午後4時半からの配管となるので注意が必要だ。

グランドモスクからホテルに戻り、再びプールサイドで時間を過ごす。
土ぼこりに霞んだ西の空に静かに夕日が沈んでいく。昼間の酷暑は去り、気持ちのいい夕べだ。これで今年の夏休み、東欧プラスちょっとだけ中東の旅が終わった。

少し早めにホテルをチェックアウトし、歩いて空港に行く。
出国手続きと成田行きの搭乗手続きで少し手間取ったが、何とか無事に出発ロビーにたどり着いた。ターミナルが突然変更されることもあるようなので、早めに空港に行くことをお勧めする。
アブダビ空港第1ターミナルの蜂の巣のような天井。どうやらトランジット客の間では有名な場所らしく、強烈な異国情緒を放っていた。
初めてのUAE、なかなか面白い体験だった。

ペルシャやトルコの支配下にあった湾岸エリアに今の首長国の基礎ができたのは17−18世紀のことだという。その後彼らの先祖は「アラブ海賊」としてヨーロッパ人に恐れられた。
今はオイルマネーによって世界一金持ちの国になったが、所詮はその歴史の浅い。
有り余る金にモノを言わせて超近代的なビルを建てることはできても、歴史は買うことができない。だから石油の後の国づくりが大きな課題となっているのだ。
アブダビとドバイを中心に7つの首長国が一緒になって「アラブ首長国連邦」が建国されたのが1971年。間も無く建国から半世紀を迎えようとしている。世界的に電気自動車への流れが加速する中で、どうやって未来を切り開いて行くのか?
100年後の姿はまだ見えてこない。
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私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。
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