ロシアにはビザが必要
今年3月、ウラジオストクへの旅行を思い立ち準備を始めた時、短期の観光旅行でもビザを取得しないといけないことを初めて知った。
1990年ごろ、ソ連各地を取材した時には会社からの正式なレターで本国の情報省かどこかに申請し、苦労して取材ビザを手に入れたものだ。しかし、当時は他にもビザが必要な国はたくさんあった。
しかし、今や中国でもビザが不要な時代だ。ロシアが今でもビザが必要というほうがむしろ驚きと言える。
では、どのようにビザを取得するのか?
ウラジオストク旅行に向けて、私がどのような準備をしたのか簡単に紹介させていただく。
<重要>最近、ウラジオストクへの観光は、電子ビザでOKになりました。在日ロシア大使館のサイトから手続きができます。https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/-23
観光ビザの取り方
①航空機とホテルを確保する
私はまず、インターネットでいつものように飛行機を探した。成田空港からウラジオストクへは、オーロラ航空の直行便が週4便就航している。
比較サイト「スカイスキャナー」でなるべく安い直行便を探す。そして複数の旅行サイトから今回は「エクスペディア」を選び、ホテルを一緒に予約する。ホテルは市内の中心部で海を望む高台に建つ「アジムット・ホテル・ウラジオストク」に決めた。朝食付きのプランを選ぶ。
航空券とホテル3泊を合わせて、10万7000円ほどだった。クレジットカードで支払う。現地での追加料金は一切なかった。
②バウチャーの取得
ロシアのビザを申請するためには、現地の旅行代理店などから「旅行確認書(バウチャー)」をもらう必要がある。電子査証申請書(EVA)にも、このバウチャーに記載された2つの番号を入力しなければならないのだ。
しかし、このバウチャーをネットで素早く手に入れる方法がある。
トラベルロシアというサイトにアクセスし、個人データや旅行日程など必要事項を入力、クレジットカードで支払い手続きすると、5分ほどでバウチャーがメールで送られてくる。それをプリントアウトすれば簡単にバウチャーが手に入るのだ。料金は1回入国で799ルーブル(約1600円)だ。
ちなみにこのサイト、旅程が決まっていなくてもバウチャーを発行してくれるという。制度の抜け穴でもあるが、違法ではないようだ。
③電子査証申請書(EVA)をネットで申請
旅程が決まり、バウチャーが手に入ったら、ロシア連邦外務省領事局査証専用サイトから電子査証申請書の入力をする。必要事項を入力し、プリントアウトして、顔写真(4.5cm×3.5cm)を貼って署名すると申請書類が完成する。
④必要書類を持ってロシア大使館へ
いよいよ港区麻布台にあるロシア大使館でビザの申請をする。受付時間は平日の朝9時半から12時半までだ。
持参するものは、パスポート、バウチャー、そして写真を貼った査証申請書。
申請は代行が可能なため、たくさんのパスポートを抱えた代行業者がほとんどで個人で申請に来ている人の方が少ない。受付窓口は1つだけなので、結構待たされる。
⑤ビザを申請 費用は原則無料
ビザ取得の費用は無料。ただし申請から交付までは2週間ほどかかり、その間パスポートをロシア大使館に預けたままとなる。もし早く受け取りたければ、11日以内なら4000円、3日以内に受け取る場合は1万円の手数料が必要となる。
申請書類に不備がなければ、申請は受理され引換証が渡される。
⑥2週間後、ビザ受け取りのため再びロシア大使館へ
2週間後、その紙を持って再び大使館を訪れパスポートを返してもらうと、これでビザ取得完了だ。
とにかく、早めに行動することが重要である。
お役立ちサイトと代行業者
バウチャーの申請も、EVAの申請も、英語だったりわかりにくい質問もあるので、入力の仕方を丁寧に説明してくれているサイトもあるので参考にされるといいと思う。
また、ネットで検索すると代行業者もすぐに見つかるので、自分で申請するのが面倒な方は、それを利用することも可能だ。
ウラジオストクから戻ったばかりだが、夏休みにイタリアに旅行する途中モスクワに2泊することにしていて、明日再びビザの申請のためロシア大使館に行かなければならない。
3月に申請したばかりなのに、もう申請の仕方を忘れてしまった。そのため、今回ビザ取得の方法を書き残した次第である。
要するに、自分に言い聞かせるために、このブログは書いたようなものだ。
今や珍しくなった観光ビザ。今経験しなければ、いずれビザなどという制度がなくなってしまうかもしれない。ビザを取ってロシアへ、ぜひトライしていただきたいと思うのだ。
夏休みのビザは早い者勝ち
<後日談>
ウラジオストクから帰国したばかりだというのに、夏休みのモスクワ旅行のためのビザ申請のため、昨日(7月18日)ロシア大使館を訪れた。
ビザ窓口の受付時間は9時半から12時半まで。だから、私は妻を伴って10時前に大使館に行った。ところがである。ビザセンターの狭いロビーは人であふれかえっている。人をかき分けるように中に入り、順番待ち番号をもらうため発券機にタッチするも反応がない。
「あれ、おかしい」
キョトンとしている私を見て、近くのおじさんが思わぬ言葉をかけて来た。
「今日はもうおしまい。定数を超えたから」
「えっ? どういうこと?」
「番号札は1日70番ぐらいまでしかないので、もう今日はこれ以上受け付けてくれない」
「えっ? まだ10時にもなっていないよ」
どうやら、12時半までに受付業務を終えるよう、人数制限があるらしいのだ。しかも、集まっている人の多くはたくさんのパスポートを抱えた業者の人で、1日70人ほどをさばくのが精一杯のようなのだ。
それなら、窓口を増やすとか午後も受け付けをしてくれるとかやってくれても良さそうなものだが、そういう風には考えないようだ。受け付け窓口はあくまで1つで番号順に一人ずつ受け付ける。個人と業者を分けることもしない。そして、12時半になれば待っている人がいても業務終了。このあたり、イメージ通りのロシアなのだ。
だからそうした事情を知っている人は早くから来て並ぶのだ。
前回3月に申請に来た時は、混んではいたがこれほどの混雑ではなかった。やはり、夏休み前は特別なのだろうか? ワールドカップの影響もあるかもしれない。
再チャレンジ
そんなことで今日(7月19日)、改めてビザ申請にチャレンジした。
今朝は8時20分ごろ大使館についた。受け付け開始時間までまだ1時間以上あるというのに、すでに10人以上が列を作っている。
それでも、番号札も取れないという昨日のような失態は避けられそうだ。
今朝も朝からクソ暑い。大使館が開く9時半まで妻と交代で並ぶことにする。まず最初、妻に並んでおいてもらって私は通りの向かいの郵便局に入り、椅子に座って少し休憩する。冷房は効いていないが直射日光を避けられ座れるだけでありがたい。
30分で戻り妻と交代、妻が郵便局で休憩する。太陽がジリジリと照りつける。雨傘を日傘がわりにさして日光を防ぐ。行列はもう40人ほどに伸びている。先頭集団は折りたたみの椅子も持参し長期戦の構えだ。業者の人も毎日この行列に並ぶのも楽ではないだろう。
ところが、9時を過ぎた頃、突然行列が動いた。9時半まではこのまま大使館前の歩道で待つことを覚悟していたのだが、行列の先頭から大使館の中に入っているようだ。
まもなく私も行列に従って大使館の中に入ることができた。建物の中は冷房が効いている。
「助かった」
順番に番号札を取る。
私は14番だった。これでビザの申請ができそうだ。
そして番号札1番の人はもう受け付け業務が始まっているようだ。通常9時半からの受け付けが9時開始に早まったらしい。あまりの行列の多さに大使館も対応を早める決断をしたのだろうか?
私は番号札をもらい、椅子に座って自分の順番が来るのを待った。ロビーの椅子はすぐに一杯になり、座れない人たちがロビーに立ちすくむ。
ロビーが人で埋め尽くされた9時半すぎ、発券機は番号札を打ち出すのをやめた。今日の受け付けはこれ以上認められない。9時40分ごろ来た人は、まずロビーが人であふれているのに驚き、さらに発券機から番号札が出てこない驚く。そして周囲の人から本日分は終了したと告げられ唖然としている。昨日の私たちと同じだ。
こうした光景がこのところ連日この場所で繰り広げられているのだろう。
14番の番号札を手にした私は、妻の分と合わせてなんとか申請を済ませることができた。引換券をもらって大使館を出たのは10時だった。
通常の受け付け開始時間である9時半に来た人たちは番号札60番台で申請が終わるのはおそらく12時ごろになるのだろう。
夏休み前にビザ申請をする人は、8時半ごろには大使館に行ったほうがいいというのが、私たちが得た教訓である。
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