普通、旅のブログといえば、「何を食べた」的なお話はメインコンテンツになるのだが、「きちたび」ではあくまで付け足しだ。
プラハに着いて最初に食べた「カフェ・ルーブル」についてはすでに書いたのでここでは省く。
1. リゾット「Alriso」
初めて外でディナーを食べたのは、イタリアンだった。
リゾット屋「Alriso」。ベツレヘム礼拝堂前の静かな広場に店を構える。
この地味な礼拝堂は、宗教改革の指導者ヤン・フスがチェコの民衆に向けてチェコ語で説教を行った場所だという。
チェコ料理を食べようと思って、ふらふらと店を探していたのだが、この一枚の看板に妻が心を奪われた。「グルテンフリー100%」。つまり小麦を一切使っていないイタリアンなのだ。ずっと頭痛に悩んでいる妻は、ある日小麦が悪いのではないかと疑い、それ以来、極力小麦を食べないようにし始めた。そのため、イタリアンは我が家のメニューから消えていたのだ。
さて、どんな料理が食べられるのか?
まずは、プラハに来て初めてのチェコビールを1杯。
妻はただの水。ボトルがちょっといい。
夕暮れの心地よい風が吹き抜ける。広場にしつらえられたテーブルは満席だ。
まず運ばれて来たのは、紙袋に入れられたフォカッチャとオリーブオイル。
ちょっと脱線するが、今ブログを書いていて迷った。「フォッカチャ」なのか「フォカッチャ」なのか? ネットで調べると両方とも出てくる。でも主流は「フォカッチャ」のようだ。ということで、私もフォカッチャと表記する。
要するに、イタリアの平たいパンである。
この店のフォカッチャは、米粉でできている。だから、小麦のものよりもモッチモチ。
塩味が強めで、超絶うまい。フォカッチャとビールだけで幸せ気分のディナーである。
続いては「本日のスープ」。今日はオニオンスープだった。
これも美味いが、塩味が濃い。
私が注文した「カルボナーラ」。見た目もシンプルで美味そうだ。これも米粉でできている。
しょっぱい・・・。要するに、全部塩辛いのだ。フォカッチャの感動が薄れていく。
妻が注文したのは「リゾット」。種類がいろいろあったが、妻は店頭に写真が出ていた奴を指差して注文した。
見た目の通り、これも塩辛い。要するに、すべての料理が塩辛いのだ。
チーズをたっぷりかけてもらっていただく。
料理はからいが、ロケーションは最高だ。
この日のディナーは693コルナ(約3500円)だった。
2. チェコ料理「Red Lion」
もう1回のプラハでのディナーは、チェスキークロムロフから戻り、プラハ城近くのホテルに宿泊した時だった。
明日はもうポーランドへ出国。最後にチェコ料理を食べようということで、ホテル近くのレストランに入った。店頭には「REAL CZECH FOOD」の文字がある。店の作りから判断して、まったく期待できないが、あれこれ探すのが面倒なのでここにした。
暗い店内の奥に小さな中庭があった。客は誰もいない。
まるでどこかの民家のお勝手で食事させてもらうようだ。
しかし、料理は意外にちゃんとしていた。
私は思い切ってシェフのオススメを注文した。
「Roasted duck in old Czech style with red and white cabbage and potato dumplings」
「チェコ伝統の鴨のロースト ジャガイモ団子添え」ということだろう。
これはマジで美味かった。もう1ヶ月前なので味を正確に思い出すことができないが、フランス料理の「鴨のコンフィ」に甘めのソースをかけたものだ。フランスでも鴨にはオレンジ系の甘いソースをかけることが多い。
ジャガイモのダンプリングスも、ふわふわした食感でソースによく合う。正直まったく期待していなかっただけに、びっくりするほどの美味しさだった。さすが、シェフのオススメだけのことはある。
妻は入り口の看板にあった「本日の定食」的なものを頼んだ。
「ほうれん草のスープ」というメニューに惹かれたのだと思う。妻はポタージュを予想していたのだが、実際に来たのは微妙に違っていた。味は塩辛かったようだ。
メインは鶏肉のステーキ。これはまあまあだったらしい。
さらにはこんな甘そうなデザートが付く。
2人合わせて880コルナ(約4400円)のディナーだった。妻の定食は1000円ちょっとだったので、シェフのオススメとビールで3000円ほどした計算だ。
3. スーパー「TESCO」
でも結局、私たちが外食したのはそれだけだった。
基本的には、スーパーで買い物をしてコンドミニアムで妻が簡単な料理をした。
私たちが利用したスーパーマーケットは、旧市街と新市街の境目にあった。ナロードニキ通りのショッピングモールの地下にある「TESCO」。イギリス最大手のスーパーチェーンだ。
広い店内には、新鮮な野菜や果物が並んでいた。これが重要だ。
新鮮な野菜や果物さえ買えれば他はどうでもいい。旅先でお腹の調子を保つには不可欠だ。
水や牛乳も必需品だが、これを見極めるのはなかなか難しい。夫婦で勘を働かせ、サイズの小さめなものをとりあえず買ってみる。
チェコの場合、水も牛乳も日本のものとあまり変わらず、安心して飲めた。
パンやチーズの種類も驚くほど多い。私の好きな岩塩のパンも何種類もあって、最初選ぶのが大変だった。
肉や魚売り場も充実している。旅先で魚は面倒なので、いつものように牛肉と鶏肉を買う。
アメリカのように巨大な塊を売っているのではなく、重さで小さく切ってくれるからありがたい。
そうして宿に戻って、妻が料理する。ステーキにシャンピニオンを添えたもの。醤油の小さなボトルを日本から持参し、日本風の味付けが異国での食欲不振を防いでくれる。
パンも美味しそうだが、結果から言えば、期待ほどではなかった。パンに関して言えば、「カフェ・ルーブル」で食べた塩味のパンが最高で、やはり店に並べられているものは、ちょっと落ちるようだ。
そしてこれがバター。パンに塗るだけでなく、油の代わりに料理全般に使う。
チェコでは手頃な大きさのバターが手に入り、妻も大満足だった。
普通の主婦は旅行に来てまで料理するのは嫌だという話を聞くが、うちの奧さんについては、どうも知らない国で買い物をし、自分で料理して食べるという旅が気に入っているようだ。
プラハのスーパーマーケットで使ったお金は、700コルナ(約3500円)ほど。レストラン1回分で、7食まかなったことになる。
きっとこれも、ケチな妻がコンドミニアム旅行が好きな理由に違いない。
<関連リンク>
「夫婦旅行はコンドミニアム」プラハ編 スタジオ・カレル・モスト
プラハ朝散歩① 嘘のように人が少ないカレル橋〜旧市街広場を歩く
プラハ朝散歩② 雨のユダヤ人地区を歩き、地下鉄に乗って買い物に行く
プラハ朝散歩③ トラムの一日券を買ってプラハ城と新市街へ行った
プラハ朝散歩④ カレル橋を渡って対岸のマラー・ストラナ地区を歩く
「世界で最も美しい町」チェスキー・クロムロフで写真を撮りまくる①
「世界で最も美しい町」チェスキー・クロムロフで写真を撮りまくる②
「ビロード革命」の舞台ヴァーツラフ広場でハヴェル大統領を偲ぶ
小国の気持ち チェコの田舎町でカレル・チャペックの生き様に触れる
カフカやチャペックが愛した「カフェ・ルーブル」で素敵な朝ごはん
レンタカーで走ったチェコの道路は工事だらけで夫婦関係を悪化させる
<参考情報>
私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。
