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<きちたび>カリブ海の旅2024🏝️ セントルシア🇱🇨 ボートツアーに参加して海から世界遺産「ピトン山」を見に行く

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🇱🇨 セントルシア/スフリエール 2024年2月8日

人口わずか18万人あまりのセントルシアにも世界遺産がある。

海から聳り立つ双子の火山「ピトン」だ。

今回の旅行を計画中にその写真を見て、セントルシアに行ったら絶対に行くと決めていた。

ただ、私が宿泊している首都カストリーズからは離れた島の南西部にあり、手軽にタクシーでは行くか、それともツアーを探すかの選択を迫られた。

ネットで探してみるが、良さそうなツアーは私の滞在中はすでにいっぱいで、やっぱりタクシーをチャーターするしかないかと覚悟したところで、ホテルに朝来る旅行社に相談すると滞在最終日の8日に海からピトンが見られるツアーがあるというので即決で申し込んだ。

当日の朝8時半にホテルをチェックアウトし、荷物を預けてツアーの車に乗った。

私のホテルからはイギリス人のカップルも一緒で、この車で船が出発する港まで送ってもらう。

入江にある小さな港に着くと、高いマストを持つ大型クルーザーが何隻も停泊していた。

こうした双胴の船を「カタマラン」というそうで、いかにもリゾートに来たという期待感が高まる。

どうやら私たちが一番乗りで、船が出航するまでにはまだ1時間近くあるというので、付近をぶらぶら。

すると売りに出されたホテルがあったり…

鳥がやたらに群がった樹木があったりで、ホテル滞在とは違う刺激が受けられる。

港には外国人観光客たちを乗せたバスやワゴン車が次々に到着。

午前9時半過ぎに私たちのツアーの乗船が始まった。

私たちの船の名前は「スピリット・オブ・カリビアン号」。

似たようなクルーザーが同じコースを何隻も回っているので、間違えないように最初に念を押される。

このクルーザー、ヨットの帆も付いているが、基本的には畳んだまま、エンジンで走る。

小型船舶の免許を一応持っている私としては最初船長が見当たらないのが気になったが、、船尾の一段高い位置にいて、屋根の上から前方を確認して操舵する作りになっているようだ。

船内には壁沿いに座れるベンチがあるのだが、乗客の半分ほどしか座れない構造だ。

でも、船内にとどまるのは強い日差しを避けたいという人だけで、多くの観光客は我先に船の前方に席を確保する。

船の前方部分は広いデッキ状になっていて、一部ネットが張られた部分にハンモックのように寝転がることもできる。

客の9割以上はアメリカやヨーロッパから来た白人で、黒人やアジア系がわずかに混じるという人種構成だった。

そして50人ほどの乗客のうち1人で参加しているのは私ひとり、まさにカリブ海リゾートのどこでも味わう孤立感である。

この日はあいにく一日中薄雲が広がる天気模様で、期待した海の青さは堪能できない。

その代わり、強烈な直射日光は遮られるためデッキが実に気持ちがいい。

さらに風がさほど強くないためか波も穏やかで、ある意味絶好のクルーズ日和と言えるかもしれない。

時折ちょっとしたうねりに遭遇すると、船首が大きく上下し、デッキの乗客から悲鳴が上がった。

波が高い日だと、デッキでのんびりというわけには行かないだろう。

出航後すぐに船内には大音量で音楽が流れ、飲み物が配られる。

一番の目玉はカリブを代表する「ラムパンチ」。

ラム酒に、バナナリキュール、パイナップルジュース、オレンジジュース、ライムジュース、シロップなどを混ぜたトロピカルドリンクで、甘くて結構アルコール度数も高い。

たがら、ガイドは冗談混じりに、お酒は午前と午後1杯ずつにするように警告していた。

船はセントルシア島の西岸を南に進む。

一面のビーチが続いていたバルバドスとは違い、この島には砂浜がほとんどなく、切り立った崖が続いている。

民家は崖の上に建てられているのが一般的だが、中には工夫して崖の下に建てられた豪邸もある。

ところどころ谷間になった場所に村が作られ、主に漁業や農業で生計を立てていると説明がある。

村の奥に見えるのがセントルシアの最高峰「ジミー山」、951メートルだという。

カストリーズを出てから1時間15分。

切り立った2つの山が見えてきた。

あれが「ピトン」だ。

やはり、遠くからでもものすごく目立つ。

大西洋に乗り出した船乗りたちが、この異様な山を目印としたことは容易に想像がつく。

双子の火山の全体像がはっきり見える。

右側ののややなだらかな方が「グロ・ピトン」(798m)、そして左の切り立った方が「プチ・ピトン」(743m)である。

名称何フランス語なのは、セントルシアが植民地時代イギリスとフランスの激しい攻防戦の舞台になったためだ。

奪われたら奪い返す応酬で、17世紀から18世紀にかけて14回も領有権が入れ替わった。

特別な資源があるわけでもなく、山がちな地形はプランテーションにも不向きだと思うが、なぜ両大国がそのまでこの島に執着したのか。

ひょっとすると、このシンボリックな2つの山を手に入れたかったからかもしれないと思った。

陸に上がってわかったことだが、陸路では2つの山の全容を見ることはできず、昔の船乗りのように海からアプローチする方が絶対にオススメである。

船はピトンのお膝元の街「スフリエール」に入港するため、速度を落として湾内に入っていく。

もうここからは、グロ・ピトンがプチ・ピトンの陰に隠れてしまい双子のの山であることがわからなくなる。

それでもやっぱり、近くから見上げるプチ・ピトンは魅惑的だ。

大金持ちの所有船だろうか。

スフリエールの港には4本のマストを持つすごい帆船も停泊していた。

ピトンの対岸の高台に建つこちらのリゾートホテルは、この旅行を計画中に私が魅了された1泊最低20万円からというカリブでも有数の最高級ホテル。

ピトンには、世界中からセレブを引き寄せる魔力があるのだ。

午前11時20分、船はスフリエールの港に接岸し、ここからバスに乗り換えて近くの観光スポットを回る。

港の入り口には世界遺産のマークが。

ピトン地区はその特徴的な山の形状だけではなく、固有種を含む多様な動植物、からには海中の生態を育んでいることが選定の理由だという。

スフリエールの街並みはフランス統治時代に作られた。

今も当時のフランス様式の建物が残っていて、観光資源として保護されているらしい。

バスがまず案内してくれたのは、港からそう遠くない場所にある火山の恵み。

火山であるピトンのおかげでこの辺りでは温泉が湧くのだが、それかが日本とはちょっと違っているという。

なんと真っ黒に濁っているのだ。

泥の温泉「Sulphur Springs」。

特にその沈殿物はお肌にいいとかで、わざわざバケツに泥を用意して、観光客は2色の泥を体中に塗りたくって記念撮影するのが大人気なんだとか。

泥風呂に到着すると欧米の観光客たちは我先に泥を顔や体に塗りまくる。

パートナーと背中まで塗りあって、濃い方の泥でボディーペインティングまで施している。

みんな実に楽しそう。

次の目的地に向かう途中、ジャングルの道ですごい渋滞に巻き込まれた。

なんだろうと思ったら、独立記念日を祝うパレードが今、全島を巡回しているのだという。

セントルシアがイギリスからの独立を達成したのは1979年2月22日、もうすぐ独立45周年を迎えるのだ。

色鮮やかなセントルシアの国旗。

ブルーは空と海、特に島を取り囲む大西洋とカリブ海を示し、中央残って2つの三角形は双子の火山ピトンを表しているのだ。

イギリス植民地時代に使われていた紋章は消え、島出身のデザイナーがこの旗をデザインしたという。

カリブ海諸国の旗がすごく白鮮やかで斬新なのは、独立のタイミングで公募によって選ばれたデザインが多いことに起因しているようである。

泥風呂の次に案内されたのは密林の中から流れ落ちる「トレイルの滝」。

ここでは順番に滝壺に入って記念撮影をするのがお約束だ。

中にはわざと泥をつけたまま来て、滝に打たれて一気に洗い流す人も。

私も滝に打たれてみたが、思ったほど冷たくはなく、開放的な気分になれた。

滝に向かう道中には、セントルシア経済を支えるバナナのプランテーションや…

チョコレートの原料となるカカオの木も車窓越しに見ることができた。

カカオの木って、ちょっと栗の木に似てる。

にわか農家の私の目にはそんな風に見えた。

再び船に戻るとランチの時間。

ツアーが用意した料理が皿に盛られ、みんなで同じメニューをいただく。

この日は、鶏肉と魚、マカロニ、ライス、若干の生野菜といった内容だった。

揺れる船内、しかも配り終えるとすでに船は動き出していて、お皿を置く場所もなく急いでかき込む。

昼ごはんを済ますと地元産のバナナや好きな飲み物を飲んでクルーズを楽しむ。

やはりバナナの美味さは格別で、ハズレがない。

するとスタッフが「シュノーケルしたい?」と全員に聞いて回り、YESと答えると救命胴衣と水中メガネを渡される。

どうやら、どこかで泳げるらしい。

船は黒砂のビーチがある「Anse Cochon Beach」に停泊。

前方のデッキ中央の階段が下され、救命胴衣を付けた観光客たちは順番に海の中に入っていく。

私も写真を撮ってからすぐに水中に入る。

水はさほど冷たくはなく、熱った体に気持ちいい。

私は若い頃よくシュノーケリングをしていたが、救命胴衣を付けて行うのは初めてで、シュノーケル体験は初めての人も多い中、これは確かに安全な方法だと思った。

セントルシアの海は日本近海ほど魚はおらず、サンゴもまばらなので期待したほど魅力的ではなかったが、色鮮やかな熱帯魚に混じってタチウオみたいな魚も泳いでいて、久しぶりのシュノーケリングは楽しかった。

船内にはカリブ海に棲息する魚たちの名前が英語で表記されていて、日本に戻ってから時間があれば見た魚の名前を確認してみようかなと思った。

ツアーの最後に船が立ち寄ったのは「Marigot Bay」と呼ばれる入り江。

古くからハリケーンから船を守る場所として船乗りの間では有名で、フランス艦隊から隠れる目的でイギリス何利用したこともあったとか。

今ではカリブ海で最も美しい湾とも言われ、多くのセレブが集まる超高級リゾートになっているという。

湾内には1隻数十億円はしそうな巨大なクルーザーのほか多数の大型ヨットがが停泊していて、まさに別世界である。

首都カストリーズに近づくにつれ、大きなお屋敷や海を見下ろすリゾートホテルが増えていく。

結局この日は一日曇り空だったのは残念だが、盛りだくさんの楽しいツアーだった。

カストリーズの港には、巨大なクルーズ船が2隻停泊していた。

カリブ海クルーズを楽しむ観光客は、船を拠点に市内観光を楽しむようだが、私にはどうもあのディズニーランドやラスベガス的な旅が魅力的には感じられないのだ。

朝9時半すぎに出港して、港に帰りついたのが午後4時前。

およそ6時間のツアーで、代金は137USドル、およそ2万円だった。

この後ホテルまで送ってもらって、荷物を受け取りシャワーを浴びて、慌てることなく空港に間に合った。

こうして有意義な時間の使い方ができたと日は、本当に旅は楽しいと思えるし、自分もまだまだやれると自信も湧いてくる。

そういう意味で、このツアーと出会えたことはラッキーだったと思うし、皆さんにもぜひおすすめしたい現地ツアーであった。

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