再開発が進む六本木の路地裏に、見事な八重桜が咲いていた。
今週月曜のお昼の事だ。

小さなお店がひしめいていたこの界隈も、近代的なビルの街に変貌しつつある。
そんな路地裏にある小さなフランス料理のお店で、ランチを食べる。
国立新美術館からほど近く、以前何度がお邪魔した懐かしいお店だ。

「フランス料理 PETITE CHARTREUSE(プティ・シャルトルーズ)」。
小さな集合住宅の奥まった半地下のような場所にひっそりと佇む。

晴天の屋外から店に入ると、その暗さに驚く。
シェフが一人で全ての料理を作るキッチンを囲むようにカウンター席が配され、それとは別に一つだけテーブルが置かれている。

カウンター席には絵皿が置かれていたが、この店の大谷シェフのデザインなのだと接客をする女性が教えてくれた。

ランチタイムには3つのコースが用意されている。
1800円のカジュアルコース、2800円のバリューコース、そして4800円の限定5食フルコースだ。
昔来た時はとてもリーズナブルなお店だと思ったのだが、どうやら値上げしたようだ。
私と妻は迷わずカジュアルコースを選ぶ。

まず、小皿が2つ置かれた。
一つはピクルス、もう一つはパンにつけるバルサミコ酢のようだ。

パンは近所のパン屋さんで仕入れたバケットである。

最初の料理は、「本日のオードブル3種盛り」と「スープ」。

オードブルは、スモークサーモンとホタルイカ・・・

そして、ムール貝だ。
味はまあまあ、量は少ない。前の日に吉祥寺で食べた北欧料理の後だけに、ちょっと物足りない感じがした。

スープは、クラムチャウダー。これも普通だ。
私たちの後から入ってきた客は常連さんらしい。シェフや女性と話しているのが耳に入ってくる。どうやら近所で飲食店を営むご主人のようで、最近お客さんが減っていると愚痴をこぼしている。
新しいビルが次々に建てられ、古い店が立ち退きを迫られる中で、お客さんの流れも変わったのかもしれない。
「家賃ばっかり取られて、何やってんだかわからない。この10年で家賃だけで1億円は払った」などと、ボヤキが止まらないようだった。
個人でお店を続けるのは、大変なご時世かもしれない。

メインは、妻はスズキを頼んだ。

どうだろう?
これも前日の北欧料理店に比べて普通だ。
不味くはないが、驚かない。前はもっと美味しいと思ったのに・・・。

私は、牛ハラミを注文した。
こちらも同様、不味くはないが感動はない。

好きなお店だったのに、この日は少し期待外れだった。

最後に小さなクレームブリュレとコーヒーが出て、コースは終わりだ。

店の雰囲気もシェフや女性もとても感じのいいお店。
こういうお店が減っていくのは寂しい限りだ。ぜひもう少し頑張っていただきたいと思った。
食べログ評価3.08、私の評価は3.30。