<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 ブドウのジベレリン処理を終え、ニンニクを収穫して、ほぼ1ヶ月ぶりに東京へ #240530

いろいろと忙しい5月であった。

東京から岡山へ飛んだのは今月1日。

その翌日にはショウガの苗を植え、サツマイモを植える畑を耕す。

3日にはブドウ畑とモモ畑の草刈り。

5日にはトマトやナス、カボチャやメロンの苗を植え付けた。

9日には、モモやブドウに農薬を散布し、サツマイモの植え付ける。

さらに、今年大発生が予想されているカメムシ対策として、通常よりも1ヶ月早くモモの実に袋をかけた。

そして、今年の収穫第1号は早生のタマネギ。

丸々と太った立派なタマネギを畑から掘り上げて“鶏小屋”に吊るした。

こうして5月上旬に行う農作業をひと通り終わらせた後は、左官工事のために家を空けるため、車で岡山周辺を巡る旅に出かけた。

赤穂、鳥取、三朝温泉、津山、直島を回って一旦16日に岡山に戻ると、5月のメインイベントであるブドウ畑の作業を始める。

伸びた蔓を棚に誘引し、不要な枝はもぎ取っていく。

絡まるまきひげを切り取り、枝先を摘心して栄養がブドウの房に流れるようにする。

そのうえで、花穂を適度の大きさにカットする細かな作業を行い、トンネル内で葉が混み合わないように副梢をマニュアル通りにカットしていく。

そして一番面倒なのが、ジベレリン処理。

種無しブドウを作るためには欠かせない工程で、花穂が満開になった数日をとらえて薬品に浸す作業である。

基本的に5月と6月に一度ずつ行うのだが、この1回目は花が満開になるタイミングでやらなければならないため、一度にはできない。

プロの農家は、このタイミングを合わせるために、枝の成長を調整するのだそうだが、私にはそんな技はないので毎日見回っては満開になった花穂をジベレリン液に浸す作業を繰り返すしかないのだ。

目印をつけておかないと、処理済みの花穂がわからなくなってしまうため、今年新たにピンク色の小さなクリップを買い求めた。

今年は、22日にジベレリン処理を始め、途中四国への旅行を挟んで、27日までかかった。

これでも去年に比べると短期間で1回目のジベレリン処理を完了したことになり、私としては大いに満足だった。

ちなみに去年は5月21日に作業を始めて、29日になってもまだ満開にならない房があったと記録している。

農業は所詮お天気次第。

それでも少しずつ要領が良くなって、手抜きする自分なりの方法も身についてきたように感じる。

ブドウの作業をこなす合間に、毎朝裏庭にできる不恰好なイチゴを摘んだり。

妻と2人、工事中の家でできる仕事をのんびりと続けた。

畑では、雑草の中から待ちに待った里芋の若葉が顔を出したのもこの頃だった。

今年初めて挑戦する里芋だが、朝露を小さな葉に溜めた姿はなんとも愛らしい。

左官さんが和室の本塗りを行うタイミングで、3泊4日の四国旅行へ。

27日に旅行から戻り、畑をひと回りすると、ジャガイモの畑で異変を発見した。

ジャガイモの葉が押し倒されて地中の芋が露出していたのだ。

ジャガイモの収穫は来月の予定だが、これは一体どういうことだろう?

別の畝でも、ビニールマルチが剥がされて、やはり地中にあるはずの芋が表面に転がっている。

イノシシによる仕業に違いない。

私は直感的にそう思った。

中には明らかにかじられたようなジャガイモもある。

ただイノシシはサツマイモやカボチャは大好きだがジャガイモはそれほど好きではないと聞いていた。

だから、盛り返してみたものの食べてみると好みの味ではなく、芋をそのまま放置してどこかに行ってしまったに違いない。

収穫予定日よりも半月以上早く掘り出されたジャガイモはまだ小ぶりだが、十分食べられる。

そのまま土に戻してもいいのだが、根からは切れてしまっているため、もうこれ以上大きくなることはない。

とりあえず露出してしまった奴は収穫して、食べてやるほうがいいだろうと考えた。

岡山に戻った翌日には、5月としては観測史上最大となる雨が降った。

当然畑も水浸しで、そろそろ収穫しようと思っていたニンニクも多くが地面に倒れていた。

これも収穫してしまった方がいい。

そう判断してぬかるんだ畑に足を突っ込み、1本1本抜いていく。

普通なら引っ張るだけで抜けるはずなのだが、ニンニクの皮が水分で柔らかくなっているため、力任せに引っ張るとズルッと皮がむけて、力がニンニクの本体に伝わらず、うまく抜けないのだ。

仕方なく、スコップで掘り上げてから取り出すと根の周りに泥がびっしりとついている。

掘り上げたニンニクの根と茎をカットすると、茎からはボトボトと水滴がしたたり落ちた。

大雨の後だと植物はこんなに水分を吸い上げているんだ。

それは新鮮な驚きだった。

ニンニクはあっという間に農業用コンテナに一杯になった。

去年9月に植え付けてからおよそ8ヶ月。

ほとんど放置プレーだったが、今年もちゃんと育ってくれた。

ニンニクは我が家の優等生である。

一緒に、食べ頃に育ったミニ大根や春菊も収穫する。

晩生のタマネギは来月収穫する予定だったが、この雨でもう地上部が倒れてしまったものも少なくなく、畑で腐らせるよりはと思いこちらも掘り出して持ち帰る。

こうして収穫したタマネギやニンニク、大根は、自分たちで食べるほかに、東京に住む息子たちにもお裾分けするつもりだ。

朝掘り出したニンニクは、丸一日天日干しをしてから“鶏小屋”にぶら下げた。

大雨の後なので、本当はもう少し日干してから陰干しした方がいいのだろうが、今日東京に戻るので、残念ながらその時間はない。

2ヶ月ほどこの状態でぶら下げておけば、長期保存の効くニンニクになるはずなのだが、果たしてどうだろう?

東京に戻る前の最後の仕事は、キュウリの花を摘み取ること。

去年まで、岡山を離れている間にキュウリが巨大化してしまい、まともなキュウリがなかなか収穫できなかった反省から、咲いている花やなりかけのキュウリを全部摘み取ることを思いついた。

キュウリは通常、花が咲いてから収穫まで1週間から10日と言われているので、今咲いている花を摘みとっておけば今度来た時にはちょうど食べ頃のキュウリができているのではないかと期待している。

5月は何かと忙しい。

でも、その分だけ楽しみも多いのも5月である。

久しぶりに吉祥寺に戻ってくると、アトレの2階部分が改修工事のために通行止めになっていた。

少しのんびりしたいところだけれど、来月2日には孫娘が泊まりに来るし、友人夫婦との会食の予定もある。

まあ、自分で望んで始めた二拠点生活。

疲れを出さない程度に調整しながらせいぜい楽しみたいと思っている。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 ブドウを種なしにする「ジベレリン処理」、1回目のタイミングが難しい #230529

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