イギリスが混迷している。
EUからの離脱、ブレグジットに関する政府案が再び議会で否決された。野党労働党に加え、北アイルランドの地方政党や与党保守党内の離脱強硬派も反対に回り大差での否決となった。
Embed from Getty Images直前にフランスに飛びEUのドロール委員長と修正案をまとめたメイ首相の努力は虚しく水泡に帰した。EU離脱を決めた国民投票を受けて首相に就任したメイさんは、まじめに努力しているように見える。ただ、彼女は残念ながら「強いリーダー」にはなれなかった。
議会制民主主義を産んだ国イギリスが、決められない政治に苦しんでいる。
私が生きてきた時代、民主主義こそが最高の政治システムだと考えられてきた。ただ、人々が自分のことだけに執着する環境の中では、民主主義というのはきわめて非効率なシステムとなってしまう。何も決められず、ただいたずらに時だけが過ぎる。
中国のような一党独裁の社会システムの方がある意味では効率的に意思決定を下すことが可能で、今世紀に入ってからの驚異的な経済成長に結びついた面も否定できない。
トランプ政権のめちゃくちゃな政策決定プロセスも、私たちが当初予想した早期の破綻を招いてはいない。今ではトランプさんの再選が有力視されるまでにそれまでの常識を打ち破る結果となっている。
インターネットによって世界がつながり、グローバル経済が世界を支配する時代には、強いリーダーでなければ埋没してしまうという感覚が世界中の人に広まってしまったようだ。
良識あるリーダーよりも、自分たちの利益を最大化してくれる強いリーダーを求める傾向。
それは果たして人類に未来に何をもたらすのだろう?
日本では、党規約を改定して安倍さんが3選を果たしたばかりなのに、早くも4選の話題が永田町を賑わせ始めた。安倍さんの任期は、再来年秋まである。
強いリーダーが現れると、その回りでリーダーに取り入ろうと動き回る人たちが必ず現れる。一人が抜け駆けをすると、我も我もと権力者のヨイショ大会になってしまう。どんな会社でも団体でも国家でも同じことだ。
安倍さんの4選ができるかどうかはまだ先の話だ。
ただ、歴史の教訓は胸に持っておきたい。
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する。」
よわ