今回の帰省中にやろうと思っていた作業の一つが、伯母が植えていたキウイの棚を始末することだ。
お墓の横のスペースに伯母が趣味で植えたキウイの木。
伯母が元気な頃は店で売られているキウイよりずっと小さな実がたくさん納屋に置いてあったのを覚えている。

しかし近年は、そのキウイの棚が崩れてしまい、実が収穫できないだけではなく、コンクリートの支柱と針金が邪魔になって雑草を刈ることすらできない厄介エリアとなっていたのだ。
今の時期は雑草も枯れて見通しがきくようになったが、去年は背の高い雑草が生い茂っていて草刈機を入れることさえできなかった。
そのキウイ畑に敢然と立ち向かったのは妻だった。
私がじゃがいもを植える畑の手入れをしている間に、妻はキウイの木を切り倒し、絡みついていたキウイの蔓をノコギリで切ってくれたのだ。

これでかなりすっきりした。
だが問題は、コンクリート製の支柱とその間を張り巡らされた針金の処理だった。
ブドウ棚同様、太めの針金が使われているため、家にあるペンチぐらいでは切ることはできなそうだ。

そこでホームセンターに行って、これを買ってきた。
太い針金も切断できる「ボルトクリッパー」と呼ばれる道具だ。
泥棒が使いそうな道具だが、これがとても役に立った。

支柱と支柱を繋いだ針金を切断し、さらに地面に固定するための針金も草をかき分けながら切っていく。
解体作業はこの道具の投入によって一気に進んだ。

切断した針金は、畑の水撒き用に運んできたバスタブの中に仮置きした。
あっという間にバスタブは針金で一杯になる。
太い針金は手で折り曲げるのも容易ではないため、「ボルトクリッパー」を使って短く切り刻んで運びやすくする。
針金を切り終われば、後はコンクリート製の支柱を引っこ抜くだけだ。

支柱の重さは20〜30kgほどあるだろうか。
私一人でも何とか持てるのだが、すでに肉体がかなり疲労していたため妻にも手伝ってもらって、地中に埋まった支柱を一本ずつ抜いていく。
重い。
近頃自宅に引きこもってろくに運動をしなかったツケが回ってきて、すっかり腕力が衰えてしまったようだ。

それでも時間をかけてなんとかすべての支柱を撤去することができた。
全部で12本。
おかげで腰はガチガチ、立ち上がるのにも苦労するほどの体たらくだ。

キウイの棚がなくなると、あの荒れ放題の畑が嘘のように、見晴らしのいい気持ちの良い空間が現れた。
「ここにベンチでも置いたら素敵ね」と妻が言った。
確かに、長年墓参りに通っていても、この場所がこれほど良いロケーションだったとは全く気づかなかった。
コツコツと努力していれば、必ずその努力は報われる。
去年から本格的に始めた耕作放棄地の再生作業は、ようやくわずかではあるが希望の光が見えてきたように思う。
さあ、明日も頑張ろう。
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