1週間ぶりに妻が帰ってきた。2時過ぎに吉祥寺に着くというので、街に出て一緒に昼食をとった。
ピンクというか赤紫というか、日本らしからぬお店。
「カフェ・ロシア」というロシア料理店だ。
吉祥寺駅の北側、PARCOの向かいのビルの地下にある。
入り口にはテイクアウト用とみられる食材が売られていた。
1990年ごろ何度かロシアに取材に行き、ロシア料理を食べたが、未だにボルシチやピロシキ以外あまりイメージがわかない。
冬の取材が多かったので、生野菜がまったくなく、酢漬けの魚とピクルスがいつも食卓に登場していた記憶がある。そして、ロシア人と食事をするといつも決まってウォッカを飲まされるのには閉口した。
入り口にはキリル文字の看板。ここはロシア人外交官もよく訪れる有名なお店なのだ。
午後2時過ぎなのに、店内は満席で少し待たされる。
店内も日本離れした雰囲気。ロシア人の男女が店員として働いている。
お店は女性客でいっぱいだったが、ちょうど食べ終わって出る人も多かった。
ランチは3種類。なかなかボリュームがありそうだ。
「Aランチ」(1080円)を2つ注文する。
最初に運ばれてきたのは「野菜のピロシキ」。
切ると緑のキャベツが詰まっていた。野菜餃子のような感じでまあ美味しい。
そして、ロシアの代表的なスープ「ボルシチ」。
店のメニューには『世界三大スープのひとつ ビーツのほのかな甘さと鮮やかな色が特徴』という説明書きがつけられていた。
ロシアのレストランで食事する際、とりあえずスープとパンを頼んでおけば外れが少ない。
本場ではもっと塩味が強かった気がするが、この店のボルシチは優しい味付けだ。
続いても代表的なロシア料理「つぼ焼き」。
きのこのサワークリーム煮にパン生地をかぶせオーブンで焼いたものだ。
熱々で濃厚。これも塩味がもう少し欲しい感じだった。
最後にデザートが出て、Aランチは終了だ。
結構なボリューム。女子に人気なのはわかる気がする。
食べログ評価3.58、私の評価は3.40。
食事中、妻は1週間の実家での出来事を喋りまくっていた。いよいよ本格的な介護の始まりだ。でも、妻は自分の出番とばかり、ちょっと興奮気味だ。
これからちょこちょこと「妻の不在」期間が増えそうな予感がする。