止静鐘(しじょうしょう=鐘3回)が鳴ると坐禅開始。およそ25分間だ。一回の坐禅は「いっちゅう」と言う。月窓寺の座禅会は2時間で三ちゅう、途中2回の休憩が入る。
一回の坐禅を終えると「経行(きんひん)」を行う。経行とは、堂内を静かに歩行することを言う。
足にしびれが収まるのを待って立ち上がり、「叉手(しゃしゅ)」にしてまっすぐ立つ。叉手は、左手を親指を内にして握り、手の甲を外に向け、胸に軽く当てて右手のひらでこれを覆うこと。合掌と叉手。これが重要な作法のようだ。経行の歩き方は、一呼吸する間に半歩進む「一息半歩(いっそくはんぽ)」。前の人に続いてゆっくり歩く。
坐禅でよく見る棒で叩かれる奴。あれは「警策(きょうさく)」というらしい。
このお寺では、希望者は合掌していると警策してもらえる。自分の番になると軽く右肩に触れられるので、首を左に傾けて待つ。次の瞬間、ビシッと警策を受ける。それなりに響くが痛いというほどではない。住職は「励ましのようなもの」だと説明した。

そんな感じで、だいたい想像通りの会だったが、悪い気分ではない。住職が長々と説教をすることもなく、とても静かな時間を過ごせる。最後、全員で般若心経を唱えて終了となる。
休憩時間にトイレから出ようとした際、偶然会社の後輩に出くわした。
「初めてなんだ」などと説明して別れたが、ちょっとおどろいた。彼は常連のようだ。なんとなく坐禅が似合う雰囲気を、確かに彼は持っている。
この坐禅会、途中休憩時間に退席することも許されていると言うので、きっとこれからも時々来ることになるだろう。
吉祥寺の楽しみがひとつ増えた。
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