(注意)この店はすでに閉店しました。
秋晴れの土曜日。

妻のリクエストで、魚料理のランチを食べようと出かけたのだが、途中でまだ行ったことのないカフェで引っかかった。
ネットや雑誌で見かけたことのある「クワランカ・カフェ」。
急遽、行き先を変更することに・・・。

古い雑居ビルの3階にある。
エレベーターはなく、古い階段を3階まで上がる。

とてもカフェがあるとは思えない事務的な廊下の先に、目的のカフェはあった。

手作り感満載の店内。
お客さんは、まばらだ。

入り口には、毛糸や手芸関係の品々が。
ちょっとこだわりのありそうなお店だ。

メニューは、いたってシンプル。
ほとんど迷うことなく、それぞれ注文する品が決まった。

もやしのサラダが最初に出る。
味は特段美味しいわけではない。

妻の注文が先に来た。
「さつまいもといんげんのココナッツミルクカレー」(1000円)。

かなり色の黄色なキーマカレーだ。
私も一口食べてみたが、やさしい味のカレーだった。美味しい。

私が注文したのは「豚の角煮のせ高菜ごはん」(1000円)。
写真から、混ぜご飯的な物を予想していたのだが、ちょっと違った。

メニューの名前の通り、ごはんの上にきざんだ高菜をのせ、その上に豚の角煮を並べたシンプルな一品だった。
角煮の量は結構たっぷりのせられ、刻み生姜とゴマがアクセントになっている。
料理はどちらもびっくりはしないが、十分合格点。ただ、料理よりも評価が高いのは店内に流れる音楽だ。

鉄骨もコンクリートもむき出しの天井には、ボーズのスピーカーが付いていて、そこから脱力系の音楽が流れてくる。
ブルースがあったり、シャンソンがあったり、ジャンルはまちまちだが、共通点はすべての曲がリラックス効果抜群の脱力系なのだ。素晴らしい選曲。我が家でもこの音楽を流しておきたいほどだ。

古い家具が並ぶ手作り感あふれるカフェで、力の抜ける音楽を聴きながら、食後に温かい「チャイ」(650円)を一杯注文した。
両手で持つカップに、たっぷりのチャイ。
『煮出した紅茶にカルダセンとミルクを加えたシチュードティー』という説明書きが添えられていた。大学時代、初めてのインドで飲んだチャイの味は忘れられない。
この年末年始には、久しぶりにインド旅行を計画していたのだが、このところ妻の体調がいまいちで、先週予約をキャンセルした。また、体調を万全にしてから行けばいい。
やさしい味わいのチャイを飲みながら、そんなことを思った。
この店のチャイは、いい。

ところが、このカフェ、年末で閉めてしまうのだという。
店の女性に聞くと、「クワランカカフェ」は19年前渋谷で開業した歴史あるカフェなのだそうだ。その後、西荻窪、吉祥寺へと移転しながら存続してきたのだが、今年ついに閉店する決断をした。理由は聞かなかった。
この空間、この音楽、とても居心地がいいカフェだ。惜しい。
でも、閉店前に一度来られて、よかった。
食べログ評価3.29、私の評価は3.40。