珍しく今日は妻が夜一人で外出した。横浜で行われる知人のコンサートを見に行くという。
ということで、一人で吉祥寺ディナーだ。滅多にないことなので、居酒屋に行こうと決めていた。
第一候補は家から一番近い店「魚初」。毎日店の前を通るが、いつもカウンターはお客で一杯だ。
ところが、大相撲の千秋楽を見たりニュースをチェックしていて、家を出るのが遅くなってしまった。「魚初」のカウンターはすでに満席。仕方なく、別を探すことにする。
「ハモニカ横丁」をのぞく。お目当の「てっちゃん」もお客があふれかえっている。日曜の夜、吉祥寺の街は大にぎわいだ。
それではと方向を東急百貨店裏に変更。路地にある「にほん酒や」を目指すが、ここも満席だ。
その時、ひらめいた。
以前から行ってみたかった夜の「カヤシマ」。吉祥寺の老舗喫茶店「カヤシマ」は、以前このブログでも紹介したことがある「孤独のグルメ」にも登場したレトロなお店だ。絶品のナポリタンが食べられる。壁にはお酒の銘柄がいっぱい貼ってあり、夜には居酒屋に変身するらしい。
昼間も決してきれいと言える店構えではないが、夜は一段と怪しい雰囲気だ。
常連さんで賑わう店内。大声で談笑していたおじいさんのグループがちょうど出て行った。
店内は結構広い。緑の革張りソファーがトレードマークだ。
夜のメニュー。ごく普通の居酒屋である。
まず生ビールとポテトサラダと煮込みを注文する。
自家製のポテサラは量が多いが、ちょっと味が薄い。
「もつ煮込み」のつもりで煮込みを注文したが品切れだというので、「牛すじと大根の煮込み」に変更する。
これはマジで美味い。牛すじはトロトロ、味付けも絶妙だ。ナポリタン同様、これは絶品だ。
壁を埋め尽くすお酒の銘柄の中で、一枚だけ真新しい紙が・・・。
「井の頭」という日本酒があるらしい。「祝!井の頭公園開園100周年」という肩書きがついている。1合500円。頼んでみた。
これが「井の頭」。
写真を撮る前に思わず口をつけてしまったが、常温でなみなみとついでくれた。
店員に確認したところ、もともと長野県で「井の頭」という名の酒を作っていることを知り、開園100年に合わせて店で出すことにしたのだという。まあ私には、可もなく不可もなくというお酒に感じた。
日本酒といえば、先日仕事の関係で、神楽坂の「ふしきの」というお店に行った。ここはおまかせコースのみの和食のお店で、全国から選び抜いた珍しい日本酒を8種類用意し、それぞれの酒に合う料理をこだわりの食器とともに提供してくれる。私は日本酒好きではないので、こんなに飲み比べたのは初めてだったが、私にも酒の違いがはっきりとわかった。漫然と飲んでいては気づかないが、飲み比べてみると本当に変化に富んでいることを知った。
さて、締めはやはりナポリタンだ。
味噌汁とサラダがつく。ランチ時には、さらにハンバーグやシューマイなどを選んで添えることができる。
ケチャップたっぷりのナポリタン。見た目も美味しそうだが、実際食べても美味しい。味が濃いのだ。粉チーズをドバッとかけて食べる。ベタだが、私は大好きだ。
すっかり満腹になった。お勘定は3040円。一人居酒屋としては気軽に利用できる店だ。
食べログ評価3.52、私の夜の評価は3.70。