次は、千葉?

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昔は会社帰りによく買った「夕刊フジ」。最近はめっきり買わなくなった。スマホの影響を一番受けている業種かもしれない。

そんな「夕刊フジ」の見出しに目が止まった。

「次は、千葉」

どうやら地震の話らしい。気になったので、ネットでその記事を探した。

ネット上の記事は、駅売りに比べ穏当な見出しになっていた。

『 北海道地震は東日本大震災の「動き残り」 専門家が警鐘「次は千葉、茨城など太平洋側の地域は要注意」 』

ポイントは、今回の北海道の地震が、2011年の東日本大震災の「動き残り」だという見方だ。その記事を、引用させていただく。

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『 北海道胆振(いぶり)地方を6日に襲った最大震度7の大地震は連鎖するのか。専門家は、今回の地震は2011年の東日本大震災の一連の流れに属するもので、震災で動いたプレート(岩板)北側の「動き残り」の部分だと指摘、「近いうちにプレート南側に当たる千葉県や茨城県付近でも、同様の大地震が起きる恐れがある」と警鐘を鳴らす。

今回の北海道の地震が、東日本大震災の一連の流れに属すると強調するのは立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学教授だ。

「東北地方太平洋沖地震で動いたプレートの北の端にある『動き残り』『割れ残り』が動いた可能性がある。太平洋プレートが北アメリカプレートを押している状態が続いている」

高橋氏によると、東日本大震災で動いたプレートの北端は北海道の襟裳岬から函館市周辺の地域で、南端は千葉県の犬吠埼周辺に当たるという。

「プレートの南側は動いていないので、今回と同様の地震が茨城や千葉でも近いうちに起きる可能性がある。その場合、同規模の地震でも、人口密度が高い首都圏では相当な被害が出る」と高橋氏。

北海道での震度7は、震度階級が改定された1996年以降初めて。国内で震度7以上の地震は2016年の熊本地震以来となるが、地震の規模はマグニチュード(M)6・7だった。高橋氏は「M7・5クラスであれば、ある程度エネルギーが出た感じがするが、M6・7ではその30分の1ぐらい。まだエネルギーがたまっているのではないか」とする。今回の地震に「熊本地震のように、本震はこれから来るかもしれない」と警告する。』

 

東日本大震災の時、私はまだ報道局の中核にいた。

東北沖の震源域の北、または南で、マグニチュード8クラスの最大余震が起きると多くの専門家が語っていた。北だと北海道沖、南だと千葉沖ということになる。

今回の北海道の地震は、地下40キロという深いところで起きた。これは単なる活断層ではない。プレートが北海道の下に沈み込んだところで起きたという高橋先生の見解は、その時聞いた話に符合する。

次は、千葉沖?

実際に起こるかどうかはわからないが、その可能性は間違いなくある。そのことを頭に入れて、心の準備をしておくことは首都圏に住む私たちに大切なことだ。

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心配された北海道の停電は予想したよりも早いペースで復旧している。新千歳空港も、北海道新幹線も動き始めた。

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一方、台風被害を受けた関西空港でも一部で運用が再開された。

総裁選を控えた安倍総理は、連日関係閣僚会議を開き、災害対策に力を入れている。これだけ早いペースで電力、空港や鉄道の復旧が進んでいる背景には、そうした政府からの強いプレッシャーがあると推測される。でも、こうした非常時には政府の強いリーダーシップは頼もしくもある。

東日本大震災が今の安倍政権下で起きていたら、もっと適切な対応が取られただろうか?

当時の菅政権よりはスムーズだっただろうと思わずにいられない。

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国民の生命と財産を守ることは、政府にとって最も大切なことだ。

政府にも、地方自治体にも、関係企業にも、そして何より被災者の皆さんにも頑張っていただきたいと思う。

東日本大震災の教訓は、今回の災害に確実に活かされていると思う。

日本人はこれまでもそうやって生きてきた。そして、これからも過去の教訓を肥やしに自然と向き合いながら生きていくのだ。

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