パガニーニ

きょうは久々にAmazonに世話になっている。プライムビデオで映画「プラダを着た悪魔」を久々に見た後、今度はプライムミュージックで室内楽のストリーミングラジオを聞いていた。

何度も聞いた好きなメロディーが流れる。私は昔から誰の何という曲かということに極めて疎い。だからインターネットラジオのストリーミングサービスが登場して以来、それまで持っていたCDはすべて売り払い、もっぱらストリーミングで音楽を聴くようになった。

以前は、「Tunein Radio」というサービスを使っていたが、今ではもっぱらAmazonを使っている。

Amazonがいいのは曲名が表示されることだ。今では他にもいろいろいいサービスがあるのかもしれないが、私はこの程度で満足できる。年間3900円払ってプライム会員になっているので、特に追加料金を取られることもなく、その時の気分で聴きたいジャンルの音楽を選ぶだけだ。

そしてきょう気になった曲は、それこそこれまでに何百回と聴いた曲だ。Amazonでも何度も聴いている。でも誰が作曲した何という曲かは今日まで知らなかった。確認しようと思ったことがなかったのだ。

今日はなぜか曲名を確認する気になった。パガニーニ作曲ヴァイオリン協奏曲第1番。なるほどタイトルからして超有名な感じだ。

一応再確認するため、youtube検索してみた。いろいろアップされているが、私の記憶のためにそのうちのひとつを貼付けておく。

パガニーニ作曲ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6

これで覚えられるだろうか。

ついでながら、パガニーニについても調べてみた。

ニコロ・パガニーニ。1800年前後に活躍したイタリアのヴァイオリニスト、作曲家だ。特に、超絶技巧奏者として知られるが、どうやら病弱でケチでとても神経質な人だったらしい。

ウィキペディアによると、彼が作曲した楽譜はまったく残っていないという興味深い話がのっていた。その経緯を引用する。

『パガニーニは作曲家としても活躍しヴァイオリン曲を残したが、極めて速いパッセージのダブルストップ・左手のピチカート・フラジョレット奏法など、どれも高度な技術を必要とする難曲として知られている。パガニーニ自身は技術が他人に知られるのを好まなかったため、生前はほとんど自作を出版せず自分で楽譜の管理をしていた。
その徹底ぶりは凄まじいもので、自らの演奏会の伴奏を担当するオーケストラにすらパート譜を配るのは演奏会の数日前(時には数時間前)で、演奏会までの数日間練習させて本番で伴奏を弾かせた後、配ったパート譜はすべて回収したというほどである。しかも、オーケストラの練習ではパガニーニ自身はソロを弾かなかったため、楽団員ですら本番に初めてパガニーニ本人の弾くソロ・パートを聞くことができたという。その背景として、パガニーニ自身が無類の“ケチ”だったと言う事の他に、この時代は、著作権などがまだ十分に確立しておらず、出版している作品ですら当たり前のように盗作が横行していた為、執拗に作品管理に執着するようになったとする説もある。
このようにパガニーニ自身が楽譜を一切外に公開しなかったことに加えて、死の直前に楽譜をほとんど焼却処分してしまった上、彼の死後に残っていた楽譜も遺族がほぼ売却したため楽譜が散逸してしまい、大部分の作品は廃絶してしまった。現在では、無伴奏のための24の奇想曲や6曲のヴァイオリン協奏曲(12曲あったといわれている)などが残されている(第3番 – 第6番が見つかったのは20世紀に入ってからである)。現存している譜面は、彼の演奏を聴いた作曲家らが譜面に書き起こしたものがほとんどだと言われている。また、同じ理由から弟子をカミッロ・シヴォリ一人しかとらず、そのシヴォリにも自分の持つ技術を十分には伝えなかったため、演奏の流派としてはパガニーニ一代で途絶えることとなってしまった』

私が好きなこの曲も、彼が生前演奏していた曲とは違うのかもしれない。面白いですね。

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