虎ノ門での用事を済ませ、帝国ホテルでの次の用事までの間にランチタイムとなった。
電車に乗るほどの距離でもないので、歩いて日比谷方面に向かいながら西新橋あたりで店を探す。
「昭和45年創業」「チャーハンのおいしい店」という暖簾に惹かれてここに決めた。
「東竜」。
おいしいチャーハンというのは、ありそうでなかなか出くわさないものだ。
お昼前なのに店内は一杯。
ちょっと期待しながら待つ。
注文したのはもちろん「炒飯」(800円)。
チャーハンの単品としては安くない。
「巷の逆を行く醤油風味のしっとり系! パラパラだけが炒飯ではございません‼︎」との説明通り、パラパラ系ではない。
しかも、味が薄い。まったく私の好みではない。美味しくない。ちなみに、このお店、銀座や八重洲にもあるチェーン店のようだ。
せっかくサラリーマンのランチ天国西新橋まで来たのに、残念なランチとなった。
食べログ評価3.00、私の評価は2.50。
そんな残念なランチを挽回しようと、ネットで調べた近くの喫茶店に寄ることにした。
「草枕」。
小さな間口に植栽、薄緑の暖簾。落ち着いた風情だ。
うなぎの寝床のような小さな喫茶店。カウンターの一番奥に座る。
店内は暗く、小さな音でクラシックが流れている。
カウンターの上には、古びた文庫本が並ぶ。
「草枕」という店名からも伝わるように、読書好きなオーナーなのだろう。
「手廻しロースターでの自家焙煎珈琲をネルドロップにてお淹れしております。」と書かれたメニュー。基本的にコーヒー専門店のようだ。
「こいめ」「ふつうめ」「うすめ」「デミタス」「本日の珈琲」「冷たい珈琲」「水出し珈琲」などがあるらしい。
私が注文したのは「こいめ」(700円)。
ネクタイを締めたいかにも律儀そうなご主人が、私の目の前で丁寧に本当に丁寧に一杯のコーヒーを淹れてくれた。
カウンターの上では水出し珈琲が、ポタッ、ポタッと抽出されていく。後から来たお客さんたちのおしゃべりがなければ、とても静かな時が流れるであろうお店だ。
特別コーヒーがおいしいという印象ではなかったが、落ち着いた居心地のいいお店であった。
やはりクチコミ情報は参考にした方がいい、とがっかりランチの後だけに思った。
食べログ評価3.59、私の評価は3.50。
