<きちシネ>#02「ザ・シークレットマン」(2017年/アメリカ映画)

「ウォーターゲート事件」を描いた映画といえば「大統領の陰謀」。

ダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードの2大スター共演で、事件を暴いたワシントンポストの2人の記者を主役に大統領の犯罪を描いた。

この「大統領の陰謀」にも登場した「ディープスロート」。ワシントンポストに機密情報をリークした匿名の人物として有名になった。

その「ディープスロート」を主役としてFBI目線でウォーターゲート事件を描いた作品が「ザ・シークレットマン」だ。新宿の「バルト9」で観てきた。

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主演は、リーアン・ニーソン。事件の捜査に当たったFBIのマーク・フェルト副長官を演じる。彼こそが、ディープスロートだった。

「シンドラーのリスト」や「スターウォーズ」「沈黙-サイレンス-」などでおなじみのリーアム・ニーソン。FBIの独立性を守る番人という冷厳な人物像にぴったりとはまっている。

私はディープスロートの正体について今回の映画を見るまで知らなかったので、その意味では興味深かった。最高権力者からの圧力の中で、自らの職務をいかに守るか、現代に通じる、いや今だからこそ問われるべきテーマがそこにある。

このところ、「ペンタゴン・ペーパーズ」など国家権力の圧力を描いた映画が相次いで制作されているのは、まさにトランプ政権に反発するハリウッド映画人の危機感なのだろう。

メディア業界に身を置くものとして、人ごとではない大きなテーマだ。社会における自らの役割を全うできるか、一人一人が問われる時代に私たちは生きているのだ。

そうしたことを感じるためにも、今観るべき映画だと思う。ただ、ウォーターゲート事件を知らない若い人たちには理解が難しいかもしれない。

Yahoo!映画評価3.45、私の評価は3.70。

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