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安倍政権の5年

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2012年12月の第2次安倍政権発足から5年を迎えた。

トランプ、プーチン、習近平、金正恩と世界中に猛獣が闊歩する時代には、ころころ政権が変わっていては不安で仕方がない。その意味で外交面では、安倍さんはうまく綱渡りをしていると評価しておく。

ただし、森友加計問題は逃げの一手。誠実さのかけらもない。政治家に誠実さを求める方がいけないのかもしれないが、安倍さんが政権を手放した後落とし穴が待っているかもしれない。

後は憲法問題をはじめとする思想・言論の心配はある。この5年の間に、「嫌中」「嫌韓」を中心とする「愛国的」な言論が増えたきがする。それは全て安倍さんの責任ではないかもしれないが、全体的に社会の保守化が加速し、寛容さが失われているのは気になる。それでもトランプさんの登場により、安倍さんがむしろ穏健に見えてきたので、世の中はやはり相対的なものである。

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日経新聞にこんな記事が載っていた。

「安倍政権5年 「1強」の閉塞、超えられるか」という記事を引用する。

『2012年12月の第2次安倍政権の発足から26日で5年を迎える。国政選5連勝で築いた「安倍1強」体制で、政治の意思決定は迅速になった。首相官邸の意向を忖度(そんたく)するような行政の硬直化も生まれた。安倍晋三首相は18年9月の自民党総裁選で3選されれば任期が21年9月まで延びる。残り約3年半で何をなし遂げるか。

首相の在職日数は現在、第1次政権を含めると佐藤栄作元首相(2798日)、吉田茂元首相(2616日)に続く戦後3位。小泉純一郎元首相らがめざした「官邸主導」はこの5年で定着した。アベノミクスの名の下、一億総活躍、働き方改革、人づくり革命など目玉政策を次々と掲げ、政権の意思を明確にした。

22日の日経平均株価は首相就任時の約2.23倍の2万2902円。春季労使交渉で経団連企業の賃上げ率の2%超は4年続く。有効求人倍率はバブル期の水準を超えた。景気は政権交代前の12年11月を谷に今年10月まで59カ月間拡大し、戦後2番目の長さとなった。

「実行力ある強い政権をめざして政権を奪還したのに、『安倍1強』とか言われてこんなに迷惑に思うことになるとは」。10月の衆院選で再び圧勝した首相は最近、周囲にこうこぼした。政権長期化の弊害も目に付く。

「下手に動いてにらまれるより官邸の指示を待った方が得策だ」。18年度予算編成の焦点だった診療報酬改定で、厚生労働省幹部は自民党厚労族への根回しを控えたと明かす。他方、新たな成長戦略の打ち出しに悩む首相周辺は「最近、霞が関から面白いアイデアが全然出てこない」と語る。

来秋の党総裁選で3選されれば、1強を巡る力学が変わるかもしれない。政権の期限がはっきりし、遠心力が働きやすくなるからだ。御厨貴東大名誉教授は「次の一手がないとジリ貧になる。今は瀬戸際だ」と語る。

首相は憲法改正をレガシー(政治的遺産)にしようと意気込むが、国民的支持が広がるか見通せない。「ポスト安倍」候補らはそこを狙う。悲願の改憲を実現するためにもまずは経済再生で実績を示し、国民の信頼をつなぎ留める必要がある。

5年前、政権が目標に掲げた「脱デフレ」はようやく光が見えてきた。19年5月には新天皇が即位し、新しい時代を迎える。約20年間引きずったデフレとの決別こそ、憲政史上、最長の在職日数を視野に入れる首相に与えられた最大の課題だ。』

5年前とのデータの比較が参考になる。

株価、税収、求人、訪日外国人の増加は実感する。一般の人たちにはあまり実感はないかもしれないが、倒産や失業のニュースを最近あまり聞かないということだけでも相対的には経済がいいということだ。私は、これは安倍政権の成果だと素直に認めたい。

すでに忘れている人も多いが、民主党内閣時代の日本人は本当に自信を失っていた。経済も低迷し、台頭する中国にみんなが怯えていた。選挙の際、安倍さんが「日本を取り戻す」というキャッチコピーを掲げた時も、私も無理だと感じていたぐらいだ。

しかし5年が経ち、日本人は妙に自信を取り戻し、逆に謙虚さを失った。でも多くの人に仕事があるという現状は極めて満足すべきことだ。過労死など問題がなくなることは決してないが、仕事が見つからない状況に比べればベターであり、ひとつひとつ課題解決を進めていくしかない。

でも最重要課題はやはり、日本や世界の平和を守ることだ。それが失われると、これまでの成果など一瞬で吹っ飛んでしまう。

今後も難しい舵取りが求められるが、安倍さんには戦後日本の平和路線をぜひ守って頑張っていただきたいと思う。憲法改正をあまり強引に進めると、嫌な空気が国内に広がることを私は懸念している。

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