ヨドバシカメラの帰り、新しい店を見つけた。
白い暖簾に五三桐が目立つ。
「日本橋天ぷらめし 金子屋」。
2階は天丼の金子屋としていつも行列ができる人気店だが、1階も買い取って店を拡張したのかと思った。
時間は11時10分。さすがにまだ行列はできておらず、引き込まれるように真新しい店に入った。
内装の美しい店内はカウンターのみ。目の前で職人さんが天ぷらを揚げてくれる。
幸いにも席が2つだけ空いていた。ラッキー!
メニューはいたってシンプル。
天ぷらめし、穴子の天ぷらめし、海老の天ぷらめしの3種類。金子屋といえば天丼。かつて日本橋で大行列に並び数時間待ったこともある。しかし、この店には天丼がない。
店員に聞くと、2階が天丼で、11月末にオープンしたばかりのこのお店は「天ぷらめし」専門のお店なのだという。
私も妻も「天ぷらめし」(980円)を注文し、私は「あさりの味噌汁」(120円)をつけてもらうことにした。
目の前に置かれた箸と食器。湯飲みには黒豆が2つ入っている。
お茶はカウンターに置かれたポットに入っていて、セルフサービスだ。お茶を注ぐと黒豆が浮き上がった。この黒豆、食べるとなかなか美味い。
そしてカウンターの上には3つの鉢も置かれ、手前には3枚の小皿。
鉢の中には、イカ、ごぼう、大根。ちょいとしたツマミが入っている。
これをつまんでお茶を飲みながら待っていろということだろうと理解した。天ぷら屋では一品一品ゆっくり時間をかけて出てくるものだ。
ところが・・・
天つゆが出てきたと思ったら・・・
待つ時間もなく、職人さんがカウンター越しに最初の4品を出してくれた。
海老、舞茸、アスパラ、そして玉子。
どれも揚げたてのアツアツ、衣はサクサクだ。
玉子の天ぷらは、割ってご飯の上にのせ、醤油と黒胡椒をかけて食べるよう職人さんが教えてくれた。
続いて出されたのは、烏賊のかき揚げとナスの天ぷら。
そして最後はハタハタ、カシワ、カボチャ。
全部で9品の豪華版。目に前でこれだけ揚げていただいて980円というのは価格破壊と言っていい。
味噌汁にはあさりがたっぷり。
天ぷらの味そのものは標準的だと思うが、このサービスと価格にはちょっと驚いた。ちょっとリッチな気分になれる。
オープン直後なのでまだ食べログ評価はないが、私の評価は3.60。