広告
普天間基地でまた事故が起きた。米軍ヘリの窓が小学校の校庭に落下したのだ。
重さは7.7キロ。校庭では体育の授業が行われていた。子供たちに大きなケガがなかったのは不幸中の幸いだ。
これが沖縄の現実。沖縄の人たちは怒りを通り越して絶望、無力感を感じているのだろう。
北朝鮮危機の最中、沖縄の米軍基地は日本にとって頼みの綱となっている。日本政府は事故を受けて、同型ヘリの飛行自粛を要請しただけで、普天間基地では航空機の離発着が続いている。
沖縄以外に住む日本人がどう考えるかが重要である。
東アジアの軍事環境が緊張する中で、米軍基地の撤去を求める世論は確実に弱くなっている。日本政府は普天間基地の移転に取り組んできた。その移転先が辺野古に決まり、沖縄の人たちの反発が広がり、普天間基地の返還が遅れている。さっさと辺野古に移していれば、普天間の危険性は除去されていたと考える人もいるだろう。
ただ、沖縄の歴史を踏まえて物事を見ると、やはり理不尽な状況がそこにはある。「みんなが嫌がることをどうして沖縄だけに押し付けるのか」という怒り。少数の人たちの犠牲の上に、多数の人たちの安寧がある。我々はそれをどう考えるのか?
島津藩の侵攻により日本に併合された沖縄。太平洋戦争では本土防衛のための地上戦の舞台となった。戦後はアメリカの占領下に取り残され、ようやく達成した本土復帰後も広大な米軍基地が残されたままの返還となった。米兵による事件や様々な事故が続く。今も北朝鮮のミサイルの標的となる可能性が高い。我々はこうした歴史をどう考えるのか?
日本にある米軍基地を減らすのか、日本の他地域に移すのか、それともこのまま沖縄の現実を見て見ぬ振りをするのか?
私たち日本人に与えられた選択肢は、3つしかない。

