世界の債務残高は2京7200兆円

もうすぐ師走。

井の頭公園の木々も最後の色づきの時を迎え、落ち葉が厚く積もっている。

そんな晩秋の日、「Forbes JAPAN」に、興味深い数字が出ていた。

世界全体の債務残高が、なんと2京7200億円もあると言うのだ。

その部分を引用させていただこう。

世界が借金に溺れている。

国際金融協会(IIF)の調べによると、世界全体の債務残高は2019年4~6月期に250兆9000億ドル(約2京7200兆円)と、過去最高に膨れ上がった。

IIFの報告書は次のように説明している。

「金融緩和に促進され、世界の債務残高は19年(の上半期)にさらに7兆5000億ドル増加し、足元でも過去最高となる250兆ドル超の水準で推移している」

つまり、タガが外れたような今の借り入れ状況は、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)をはじめ、世界の主な中央銀行が金利を極端に低く抑えているのが一因となっている、ということだ。

そうした超低金利を背景とした借り入れで、世界の先頭に立っているのは中国と米国である。19年上半期に増えた7兆5000億ドルの債務のうち、60%強はこの2大経済大国のものが占めていた。

上半期の増加分は、世界全体の国内総生産(GDP)の3倍超に当たる。

IIFでグローバル政策イニシアティブ部門の次長を務めるエムレ・ティフティクが中心となって取りまとめたこの報告書によると、債務バブルは年末にかけてさらに膨らむ見通しだという。

「債務残高の増加ペースが鈍化する兆しはほとんど見られないため(中略)、われわれは世界の債務は年内に255兆ドルを超えると見積もっている」

Forbes JAPAN「「債務漬け」の世界 史上最大の250兆ドルに膨張、来年は不安も」より

要するに、世界的な好景気は、過去に例を見ない借金で成り立っているということだろう。

日本のバブルやリーマンショックよりも、今の世界では借金が積み上がっている。

中でも、アメリカと中国が60%を占めていると言う。

アメリカ国民は伝統的に、株価や不動産が上がると借金をする傾向がある。バブルの後遺症がいまだに残る日本人と違って、もうすっかりリーマンショックのことは忘れているようだ。

中国人は、まだバブル崩壊を経験していない。不動産は右肩上がり。地方にはまだまだ貧しい人たちがたくさんいて、今後もまだまだ右肩上がりが続くと信じている。

さらに、中国の場合はおそらく地方政府の債務もとんでもなく積み上がっているだろうと考えられる。そうでなければ、あれだけの規模の公共投資を賄うことはできないだろう。

そこに来て、世界の新興国で経済成長が続いたことから、借金できる人の数が飛躍的に増えていることに留意する必要があるだろう。彼らは、初めての借金で大金を手にして自動車を買ったり、不動産を買ったりしている。

新興国の指導者たちも、このチャンスになんとか国を豊かにしたいと考えているだろう。それは無理もないことだ。

でも、膨れ上がった債務はいつかは返済しなければならない。

史上最大の債務が逆回転を始めた時、世界に何が起きるのか?

1100兆円の債務を抱える日本も、その時には無傷ではいられないだろう。

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