ウクライナ機撃墜

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イランが、民間航空機の撃墜を認めた。

どう見ても言い逃れのできない撃墜劇だったが、この誤射によってイランの立場は極めて弱くなった。

トランプさんはまた、自ら作った危機を無事に切り抜けたようだ。

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事件が起きたのはイランがアメリカ軍基地に向けて報復攻撃を行った今月8日。

テヘラン空港を飛び立ったウクライナ航空752便が離陸直後に墜落したのだ。

当初イラン側は計器の交渉と発表したため、通常の事故と見られていたが、イランの攻撃の4時間後だったためにあまりにタイミングが良すぎると思っていた。

しかし、ウクライナ機はイランのミサイルで撃墜された可能性があるとトランプ大統領が発表。続いてカナダのトルドー首相も撃墜の証拠があると述べた。

イラン側は撃墜はあり得ないと否定したが、今日になって一転、「人為的なミス」によって撃墜した事を認めたのだ。

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撃墜された旅客機には、多数のイラン人のほか、カナダ人、ウクライナ人、スウェーデン人、アフガニスタン人、ドイツ人、イギリス人が乗っていた。そのうちの15人は子供だったという。

ソレイマニ司令官を暗殺したトランプ大統領は、もしイランが報復したら52箇所の標的を攻撃すると脅しをかけていた。

そのため、アメリカ軍基地にミサイルを発射した後、首都の警備に当たるイランの兵士たちはアメリカの反撃があるものを身構えていたのだろう。

世界最強のアメリカ軍を敵に回すことはイスラム教徒といえども怖い。

恐怖にかられた兵士は、動くものをすべて敵と認識するという。

今回イランは自国が焦土と化す事を覚悟でアメリカに報復したのだろう。そしてアメリカの反撃があった時に備えて臨戦態勢を取っていた。不幸なことに、そこで飛び立った旅客機がミサイルの犠牲となってしまったのだ。

亡くなった乗客たちの遺族は、その怒りをどこにぶつければいいのだろう。

そして、今回の誤射は、イランの体制を揺さぶる可能性さえある。

昨年から反政府運動が活発化しているイランだが、多くのイラン人犠牲者を出した責任をアメリカにすべて押し付けて問題をうやむやに済ませられるのかどうか、今後のイラン国内の動きからも目が離せない。

何れにせよ、トランプさんは悪運が強い。

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