6月末で辞めた会社から「離職証明書」が自宅に届いたため、それを持ってハローワークに行ってきた。
私が失業給付の対象になるかどうか、相談するためだ。
今日も朝から雨が降っていて、今日は空いていると思ってハローワークが開く午前8時半ごろ、レインウェアに身を包んで自転車で出かけた。
ハローワークに行ったことはこれまでなかったので、スマホの地図アプリに道案内してもらいながら裏道を抜けて走る。
吉祥寺を管轄するのは「三鷹公共職業安定所」。
通称「ハローワーク三鷹」と呼ばれるこの施設は、JR三鷹駅からまっすぐ南に下ったところにあった。
ハローワークには、雨の中、ポツリポツリと人がやってくる。
職員の人に聞いた話だと、今もコロナの影響で職を失う人は出続けているという。
ハローワークには様々な目的に人たちがやってくる。
私の目的は、「雇用保険(失業給付)を受給される方」に該当するため、まずは1階の総合案内に行く必要があるようだ。
私の予想通り、雨の日の朝一番なのでハローワークは空いていた。
「失業給付の受給対象になるかどうか相談したい」と来所の目的を告げると、2階の21番窓口に行くように言われた。
21番窓口には、「失業の認定を受けられる方へ」という注意書きが掲げられていた。
「失業認定申告書にはありのままを書きなさい」というのが要点のようだ。やはり虚偽申告する人もいるのだろう。
私の場合、会社からの給与以外に、若干の不動産収入があるほか、農地管理やブログというほぼ無収入の個人事業を行なっているため、果たして失業給付の受給資格があるのかどうかを確かめたかったのだ。
朝早くから失業手当の申請に来る人もいないようで、21番窓口には私が一番乗りだった。
2枚の離職票を渡し、去年の収入の状況や退職の経緯などを説明すると、担当の職員は「不動産収入は雇用保険には関係なく、個人事業の収入もごくわずかなので問題はない」と教えてくれた。
どうやら私には失業給付を受ける資格があるらしい。
その場で受給手続きができるというので、職員の方に手取り足取り指導してもらいながら、「失業認定申告書」の用紙に必要事項を記入する。
申請に必要なのは、会社から送られてきた離職票2種類のほか、マイナンバー通知カードと身分証明書、写真2枚、振込先の金融機関の通帳。
後は職員に言われた通り、空欄を埋めていく。
これで失業認定の申告は終了した。実に簡単だ。
手続きが終わると、「雇用保険受給資格者のしおり」という小冊子を渡された。
まだよく読んでいないが、失業給付のあらましのほか、具体的な支給方法や再就職した場合の手続き、不正受給を行なった場合の処分などについて書かれているようだ。
そのうえで、「認定スケジュール」と書かれた紙をもとに、今後の手順について説明があった。
私の場合、今日7月10日が「受給資格決定日」となり、次回は8月6日に再びハローワークに出頭することが求められるようだ。
通常ならば、職業相談窓口の利用方法や就職活動に関するセミナー「ハローワークガイダンス」と失業給付手続に関する説明を聞く「雇用保険受給説明会」に出席しなければならないのだが、現在はコロナの影響で中止されているため、私は免除されるらしい。
次回8月6日は「初回認定日」と呼ばれ、この日に窓口で失業が認定されると、7月17日から8月5日までの最大20日分の失業給付金が約1週間後に口座に入金される。
ただ、失業給付を受けられるためには、就職活動を行なっていることが条件となる。初回認定日までに求職活動を1回以上行う必要があるのだが、今日「求職申込書」を提出してハローワークに登録すれば、求職活動1回とカウントされるという。
再び1階の総合案内に行って、「休職登録をしたい」と告げると、「求職申込書」の用紙を渡された。
見本を見ながら用紙に記入する。
ちょっと困ったのが、「希望する仕事」について記入するところ。
私がやっていたようなテレビ関係の仕事などあるはずもなく、また同じような仕事をするつもりもない。
地元吉祥寺でできる誰かの役に立つ仕事ならやってみたいと思うのだが、果たしてどう書けばいいのか、ちょっと悩んだ末、「広報」「販売」と書いておいた。
必要事項を書き終えて担当者に提出すると、担当者は求職申込書を見ながらパソコンに入力していく。
私の「求職番号」が書かれた「ハローワーク受付票」という紙を渡された。
これで今日の手続きは終了。
担当者の人が、「テレビのような仕事はハローワークにはほとんどないですよ」と申し訳なさそうに言うので、「やりたいと思える仕事なら、何でも」と答えてハローワークを後にした。
初めてのハローワーク。
この歳までお世話になることなく仕事を続けてこられたのだから、それだけでも感謝しなければならない。
果たして、これで失業手当をもらえることは決まったのだろうか?
金額はいくらもらえるのだろう?
次回の出頭日にそれを教えてもらえるのだろうか?
帰り道、いろんな疑問が湧いてくる。
まあ、38年間、雇用保険料をまじめに払い続けてきたのだ。
少しぐらい、返してもらってもバチは当たらないだろう・・・。
一仕事終えたような、妙な充実感に満たされながら家路を急いだ。