<吉祥寺残日録>コロナ禍の株高に実態はあるのか? #200813

昨日、今日と2日続けて夕立が降った。

朝はこんないい天気だったのに・・・

夕方になると、にわかに空がかき曇り・・・

一瞬、ザーッと激しい雨が降った。

おかげで暑さが少し和らいで、エアコンを止めて窓を開けた。

すると・・・

井の頭公園の向こうに虹が出ているではないか!

うっすらではあるが、虹は吉祥寺の上空にまで伸びていた。

虹の正体は、雨滴の内部で反射した光だが、なぜかめでたい気持ちになる。

そういえば、新型コロナの蔓延にもかかわらず、世界的に株価が好調なようだ。

今日の日経平均の終値は、2万3249円61銭。

新型コロナで急落して以来、半年ぶりの高値をつけたらしい。

その理由は、アメリカ株が上がっているから。

ではなぜアメリカ株は上がっているのか?

アメリカ経済の回復期待とワクチンへの期待だという。

何じゃそれ?

確かに、ロシアがフライング気味に自国のワクチンを承認したほか、アメリカの製薬会社ファイザーも開発の最終段階に入っていて年内の実用化に目処が立ったという。

とはいえ、それで本当にコロナを心配せずに元の生活に戻れるのだろうか?

疑い深い私には、とてもそんな楽観的なシナリオは抱けない。

むしろ世界の株高を支えているのが、各国の中央銀行による前例のない大規模な金融緩和であることが気になって仕方がない。

生活に困っている人の元には支援が届かず、世界中に溢れたマネーが株価を押し上げている。

これって、バブルって言わないのだろうか?

1週間ほど前の日経新聞に経済学者・野口悠紀雄さんへのインタビュー記事が載っていたが、野口さんもこんなことを話していた。

「米国経済は、例えば小売業の売り上げは5月に回復したといわれているが、これは4月に比べての話だ。前年同月に比べれば落ち込んでおり、回復しているとはいえない。米国経済は破滅的な状況だ。今後もどうなるかわからない」

「株価だけは急回復したが、違和感を覚える。市場は米国政府や米連邦準備理事会(FRB)の政策を誤解している。FRBが市場に約束したのは、国債という安全な資産を無制限に買うこと。これは、石油や航空会社など、破綻の危険がある企業を支援することとは別の話だ。市場は『何があっても政府やFRBが助けてくれる』と考えているため、リスク資産である株式への投資を増やしている。政策への誤解があると考えないと株価の上昇は解釈しにくい」

出典:日本経済新聞

私はコロナによる乱高下の時に大損したので、株から足を洗っているのだが、私の常識で取引していたら、またまた大損するところだった。

市場関係者の頭の中は、私にはまったく理解できない。

この株価は、実態のない雨粒に反射した虹にすぎないように私には感じる。

そんな木曜日の午後、私は久しぶりにオンライン会議に参加した。

私が応援している山梨の農業生産者に首都圏の流通企業を紹介するためだ。

私の新たな個人事業と言えなくもないが、お金にはならない。

先方からのご指定で、マイクロソフトの「チームズ」という通信アプリを初めて使った。

いつものことながら、初めて使うツールはやはりドキドキするものだ。

打ち合わせの30分前からあれこれいじって何とか参加することができた。

農業者と企業の初顔合わせも順調に進み、うまくいけば農業者たちにとって新たな販路になるかもしれない。

私には、株式投資なんかよりも、こうして誰かのお手伝いになるような仕事の方が合っていると思う。

人と人を結んで、新たな何かを生み出すことができれば、お金では買えない充実感を感じる。

規模が小さくても、たとえ収入にならなくても、私自身が面白いと感じることをやって誰かの役に立ちたいのだ。

今日のオンライン会議が、誰かを幸せにする虹の架け橋になれば、きっと私の心にも美しい虹がかかるだろう。

そんなことを考えながら、東の空にかかる虹を眺めていると、いつの間にか雨が上がっていた。

コメントを残す