<吉祥寺残日録>ウーバーイーツ #200426

本来なら、ゴールデンウィーク2日目の日曜日。

朝から天気も良く、風は強いけど、昨日と違って暖かな風だ。

午前中、ベランダで本を読み、ランチタイムには自転車に乗ってテイクアウトのランチを探しに街に出た。

歩いても行けるが、自転車の方が人との接触が避けられる気がして、一人で外出する時には自転車を使うことにしたのだ。

自転車でテイクアウトのランチを買ってくるって、まるで今流行りの「Uber Eats」のようだなと思った。

車の交通量が激減した吉祥寺の街でも、このところ黒い大きなボックスを背負って疾走する自転車をよく見かけるようになった。

私自身はウーバーイーツを利用したことはないが、「どんな料理が頼めるのだろう?」「値段はどうなってるんだろう?」「配送の人たちはどのくらい稼いでいるんだろう?」と素朴な疑問が湧き上がり、ネットで調べてみることにした。

Q.どんな料理が頼めるのか?

ウーバーイーツのサイトにアクセスし、「吉祥寺駅」で検索してみると・・・

特別オファー

ページのトップに「特別オファー」というリストが表示され、「丼FAN」「吉祥寺 鶏寿」「中華 味かね」という3軒のお店が並んでいた。

3軒とも私が知らないお店だ。

それもそのはず、「丼FAN」は西国分寺や西武柳沢にお店がある宅配中心のお店、「吉祥寺 鶏寿」は井の頭通り沿いにある唐揚げのお弁当屋さん、「中華 味かね」は西荻窪の住宅街にある街中華のお店のようだ。

地価の安い郊外にあるお店にとっては宅配はビジネスチャンスなのだろう。

お腹がすいたら手軽に注文

特別オファーの下には、「お腹がすいたら手軽に注文」というリストが表示され、おなじみの「マクドナルド」「ケンタッキー」「モスバーガー」が並ぶ。

お近くの人気店

その下には「お近くの人気店」というリストが表示されるのだが、こちらも「ケンタッキー」「モスバーガー」が上位に並び、3番目に「伝説のすた丼屋」が登場した。

「伝説のすた丼屋」は東京国立市発祥のB級グルメで、私も学生時代に食った記憶がある。吉祥寺大通りにお店があるが、この歳になるとちょっとヘビーな気がしてまだ吉祥寺店には行ったことがない。

「すべて表示」というボタンを押すと「お近くの人気店」がすべて表示されるのだが、大手チェーン店が大半で、私がよく利用し応援したいと思っている吉祥寺のお店は唯一登録されていたのはタイ料理の「アムリタ食堂」だけ。

他にもいくつか私が知っている吉祥寺のお店が登録しているようだが、「お近くの人気店」というジャンルには含まれず、その他扱いになっているようだ。

お店の競争も激しいだろうから、スタッフの数が少ない個人店が上位に表示されるのは難しいのかもしれない。

Uber Eatsの新着

最後に表示されるのが「Uber Eatsの新着」というリスト。ここには「ローソン井の頭5丁目店」「びっくりドンキー武蔵関店」と並んで、「吉祥寺聘珍楼」が登録されていた。

「吉祥寺聘珍楼」は吉祥寺一の高級中華料理店で、吉祥寺大通りとサンロードに挟まれたビルに入っている。ちょっと敷居が高いのでこのブログでもまだ紹介したことがないお店だ。

ちなみに、どんなものが注文できるのか聘珍楼のボタンをクリックしてみると、「聘珍楼弁当」(2000円/3000円)、「海老入り蒸しぎょうざ」(442円)、「四川マーボー豆腐の土鍋煮込み」(1566円)など、いろいろな料理が用意されているようだ。

Q.Uber Eatsの値段の仕組みは?

ウーバーイーツの値段はどうなのだろう?

注文する客はアプリから食べたいものを選ぶと配送料込みの金額が自動的に表示される仕組みらしい。

その金額の中身は、料理代+サービス料10%+配送手数料となっている。

料理代

料理代は、お店が自由に設定できるようで、お店で食べるよりも高めに設定しているお店も多いという。

たとえば、吉野家の牛丼なら、お店で食べると380円なのに、ウーバーイーツを利用すると570円になるそうだ。お店側がウーバーイーツに支払う手数料が料理代に上乗せされているからだ。

配送手数料

去年まではお店と配送場所の距離に応じて260円・390円・570円の3段階に分かれていたそうだが、昨年末に変更となり、配送手数料が最低50円と安くなる一方、料理代の10%に当たるサービス料がかかるようになった。

以前は注文するのが1個でも10個でも送料は同じだったが、今は料理の値段に応じてサービス料も変わる仕組みとなったのだ。

また時間帯や天候の状況、その時稼働している配送員の数などによって、送料は自動的に変動するそうだ。

Q.配送の人はどのくらい稼げるのか?

ウーバーイーツの黒いボックスを背負って街中を疾走する人は圧倒的に若者が多い。というか、若者以外でやっている人を見たことがない。

コロナ危機が起きてから急に増えた印象だが、果たしてこの仕事儲かるのだろうか?

ウーバーイーツでは、配送員を配送パートナーと呼ぶらしい。一時ニュースにもなった通り、彼らはウーバーイーツに雇用されているのではなく、ウーバーイーツと契約する個人事業主という位置付けである。

ウーバーイーツのサイトには、この配送パートナーに登録するページがあり、そこにはこのように書かれている。

自転車や原付バイクで注文者の元に料理をお届けする Uber Eats 配達パートナー。アプリをオンラインにするだけで好きな時に稼働でき、週単位で収入を得ることが可能です。

そして、いつでもどこでも、1時間でも、週末だけでも仕事をすることができ、配送料は週単位で指定口座に振り込まれるそうだ。

報酬の仕組みは・・・

配送料=基本料金 − サービス手数料+インセンティブ

基本料金は、受取料金と受渡料金と距離料金の合計でエリアごとに違う。

たとえば東京都の場合、店から料理を受け取る際の受取料金は1回ごと265円、注文した客に料理を受け渡す際の受渡料金1回125円、そして店から注文先までの距離1キロにつき60円と設定されている。

1つの店で料理を受け取り、1キロ離れた1軒の家に配達しただけなら、450円が基本料金となるわけだ。

ここから10%のサービス手数料が引かれ、405円が配送基本料となる。

インセンティブというのは、注文が多い時間や場所で働くと増額されたり、たくさん配達すればするほど追加の報酬が支払われる仕組みだ。より多くの報酬を得ようと思えば、お客さんの注文の多い時間や場所を選んでたくさん運ぶことが求められる。

ウーバーイーツが直接命じなくても、配送パートナーが自らの意思で注文の多い時間やエリアに集まってくるので、大量の注文をこなすことができるというわけだ。

人間の欲望をAIが操って管理する世界。

それでは実際に、配送パートナーはどのくらい稼いでいるのだろうか?

体験者のブログなどを読むと、大雑把に言えば「時給1000円程度」という感じのようだ。

朝から晩まで働けば、1日1万円くらいにはなるようで、休日のバイトとしては選択肢になるのだろう。

テレビなどを見ていると、休業して収入が断たれた飲食業関係者が急場しのぎにウーバーイーツの配送パートナーを始めたという話がよく紹介されている。

テイクアウトだけで1日1万円を稼ぐのとどちらが現実的かという選択になるのだろう。

ITビジネスの世界では、仕組みを作ったプラットフォーマーだけが、巨万の富を得る。

少しでも売上をあげたい飲食店と空いた時間を利用して副業で稼ぎたい人。こうした世界中の人たちの欲望を吸い上げながら、ウーバーイーツは膨張を続けていくのだろう。

ウーバーイーツが日本に上陸したのは2016年。

当初が結構苦戦していたようだが、今回のコロナ危機で一気に時代の波に乗った感じだ。

日本発の「出前館」も儲かっているようだが、若者たちにはあのウーバーイーツの黒いボックスの方が格好いいし、自分で働き方を自由に選べるというのも魅力だろう。

配送パートナーになるのに年齢制限はないらしい。

50代以上でやっている人は多くはないようだが、実際にいるようだ。

コロナ後もテイクアウトでの飲食が定着し、私が応援したいと思う吉祥寺のお店がもっと登録するようになれば、運動がてら私も配送パートナーに応募してみるのもありかもしれない。

コメントを残す