展示会

今の仕事についてから展示会というものに足を運ぶようになった。これがなかなか役に立つ。

事前登録をすれば無料で入場できる。テーマに沿った様々な企業がブースを構えていて、会場を歩くだけでその時々の流行がわかる。何より役立つのは無料のセミナーを聞けることだ。自分がこれまでまったく興味を持ったことがなかったような話を聞いて、新たな着想を得ることが度々あった。

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きょうは横浜で開かれていたショッピングセンター関連の展示会をのぞいた。これも私にはこれまであまり縁のなかった分野だ。

2つのセミナーを聞いた。

ひとつはインテリアデザインを手がける大手企業によるパネルディスカッションだ。この中で一番面白かったのは、最近女性たちの間で買い物が娯楽でなくなっているという話だ。ネットショッピングの急速な普及が原因らしい。一昔前まで女性の間では「ちょっとお買い物にいかない」という会話がなされたが、今では「ご飯に行こう」とか「お茶しよう」はあるが、「一緒にお買い物行こう」という会話はなくなったのだという。事実、洋服が売れなくなっているらしい。

「モノ消費からコト消費へ」という言葉をよく聞くようになった。きょうのセミナーでもそのことが語られた。ショッピングセンターにお客さんを呼ぶには、ただ物をそろえただけではダメだ。その物を使える場所を提供し、その物を使った新たなスタイルを提案する。ショッピングモールに足を運ぶ体験そのものに価値を作らなければならないというのだ。

日本人はそれだけ豊かになったのだろう。消費者の目も肥えてきて、要らない物を買ってくれなくなった。ネットで価格比較が簡単にできるようになり、欲しい物を手に入れるだけなら、ネットの方が安いと皆が思うようになった。そんな環境変化の中でリアル店舗は何を提供するのか。この業界も大変なのだと思った。

もうひとつのセミナーはデジタルサイネージに関するものだった。新たな商業施設を作る際、最近ではデジタルサイネージは必ず導入される。去年オープンした東急プラザ銀座には100基を超すサイネージが使われているという。主なものはエレベーターやエスカレーター脇に設置され、テナントが発信する情報をリアルタイムにお客様に提供することを目的としている。ずばり「ペーパーレス」がキーワードだ。紙のポスターを貼ったりはがしたりする作業は手間がかかる。制作にも時間がかかる。そうしたコストを削減し、その日その日の情報を発信するにはサイネージは効果抜群だ。今の若い店舗スタッフにとってサイネージのコンテンツを自ら作ることはさほど苦にならないらしい。店側が情報を入力し、東急プラザのスタッフが承認すると、瞬時に全館のサイネージが入れ替わる。

サイネージ運営会社の社長が予想するデジタルサイネージの未来像は5つ。①多言語対応、②映像演出による集客、③ライブビューイング、④スマホとの連動、⑤外国人向け緊急災害情報だ。すべてすでに実用化している。ただまだ実験的な段階で、普及はこれからだ。特に②の映像演出はアメリカに比べて日本はまだまだ遅れている。コンテンツにお金を使う企業がまだ育っていないからだ。

この分野ではぜひ先駆的な仕事をしてみたいものだ。

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先週はロボットの展示会に行った。目新しい展示は無かったが、セミナーは面白かった。

マツコロイドで有名になった大阪大学の石黒教授のセミナー。途中から参加した。これはロボットというよりも、コミュニケーションの話だった。「対話とは何か」という考えたこともないテーマについて教授は語った。

ロボットとの対話といえば、音声認識技術をすぐに思い浮かべるが、そんなものはなくても会話は成立すると言う。2台以上のロボットを用意し、2体の間で会話が成立するようあらかじめプログラムしておく。そして時々、人間に質問をするのだ。そのタイミングを会話の変わり目に置いておけば、人間の答えを聞き流すようにして、あらかじめプログラムされた次の話題に移っても違和感はないのだという。

さらにいえば、人間が言葉を発しなくても対話は成立するという。2人の人間がそれぞれタブレット端末を持って向かい合ってすわる。2人はタブレットに表示される言葉の中から1つを選ぶと、その言葉が音声として流れる。それを聞いたもう一人も自分のタブレットに表示される答えの中からひとつを選ぶ。その答えも音声に変換される。そうすると2人はまったく声を出していないにもかかわらず端から見ていると会話しているように見える。これは驚きだ。人間の会話などというのはある程度パターンが決まっているといえるのかもしれない。

一流の脚本家にこのプログラムに協力してもらえば、気の利いた言葉のキャッチボールができる。すべてプログラムの範囲内で会話が成立する。そんなことができそうだ。テレビ屋の入り込む余地もあるかもしれないと思った。

日本は2020年に向け世界一のロボット大国を目指している。今現在すでにロボットの稼働台数は世界一なのだが、中国がここ数年日本を上回るピッチで導入を進めている。

ロボット産業の市場規模も急拡大すると見込まれている。これまで主流だった製造ロボットに代わりサービスロボットのシェアが大きく伸びると期待されている。サービスロボットの導入が進むと見られているのは、介護、医療、案内、受付、運搬、清掃などの分野だ。われわれテレビ屋に関係しそうなのは、案内や受付といったところだろうか。最近ではこうした分野に動画が使われるようになった。動画とロボット。新たなビジネススキームを作れればチャンスはある。

展示会を回ると新たなアイデアが生まれる。変化を恐れる人には厳しい時代。ただその変化を楽しめば様々なチャンスに満ちあふれた時代に突入しつつある。楽天家の時代がやってくるのだ。

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せっかく横浜まで来たので、中華街まで足を伸ばして遅いランチを食べることにした。今週末から旧正月に入る。中国人観光客の爆買いは下火になったが、それでも多くのお店が中国マネーを期待している。

ネットで選んだ店「徳記」「清風楼」はいずれもすでに閉まっていた。午後2時には閉まるようだ。仕方なく何の当てもなく目に付いた「龍門」という店に入った。

店に入ってネットで調べたら、食べログ評価3.00。せっかく中華街まで来たのに・・・。

しかも、ネギそばとチャーハンという炭水化物ばかりのランチセットを頼んでしまった。それなりに美味かったけど、ちょっと損したような後悔が残った。次回はちゃんと2時前に来て狙いのものを食べよう。

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