学びNEXT

ICT時代に生きる子供たちをどう教育するか?

新時代の教育技術を一堂に集めた展示会に行ってきた。

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教科書、プリント、黒板という私たちが知る学校の姿は、確かにこれから変化せざるをえないのだろう。

子供たちはすぐに対応するだろうが、果たして教師は大丈夫か。

子供たちはタブレット端末を持ち、授業によって使う電子教科書を呼び出す。教室には電子黒板または大型モニターが設置され、教師のパソコンとつないで授業を行う。教師が用意する資料はテキストだけでなく、写真や動画、アニメやクイズなど、黒板とチョークとは比較できないほど多彩になりうる。しかも、教師からの一方通行ではなく、生徒の意見を取り入れた双方向性が生まれる。

これらのことは、今すぐにでもできる。予算と教師の質が鍵を握っている。

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展示会のセミナーで総務省の役人さんが、「教育クラウド」の有効性について話していた。

教育教材やシムテムが全てクラウドに置かれると、子供たちは学校でも家庭でも同じ教材が利用できる。「シームレス」という言葉を使っていた。教材の質も量も飛躍的に豊富になるだろう。学校ごとに設備を導入するよりも費用も安く済むし、安全性も高まるという。

大手電機メーカーも新たなビジネスチャンスを求めて、教育の分野に進出している。

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そして最近にわかに脚光を浴びているのが「プログラミング教育」である。

否応無くコンピューターとともに生きていく子供たちに、小さい時からプログラム的な思考を身につけさせることを目的としている。国際的な競争に勝ち抜くための人材育成ということも堂々と語られるようになった。学校現場も昔に比べると随分と現実的になったものだと感じた。

かつて日教組が強かった頃は、産業界のニーズなどはあまり考慮されなかったような気がする。産業界で活躍する人材育成などというと、「産学共同体」などという言葉を使って左翼学生から激しく批判されたものだ。

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「プログラミング教育」は2020年に導入される新学習指導要領により、小学校で必修となる。そのため、会場にはロボットやゲームなど様々な業者が商品を出展していた。

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確かに子供たちにとっては、ただ先生の話を聞いているよりも楽しいだろう。文科省の調査でも、ほぼ100%の子供たちがプログラミング教育は楽しいと答えたそうだ。

しかし、一般の学校の先生たちはコンピューターについて教えることができるのだろうか。

そもそも、教師の質を底上げするためには、授業のうまい優秀な教師がライブ中継で全国の学校に向けて授業をし、各学校の先生たちはクラス個々の生徒のフォローに専念するといった役割分担をした方がいいのかもしれない。一人一人の学校教師が、授業の準備から子供の進路指導、部活のコーチまでこなすのはやはりオーバーワークになってしまう。働き方改革の議論の中で、教師の役割が大きく変わる日も遠くないかもしれない。

聖職と言われた教師という職業。ICT時代にどのように変化するのか、ちょっと興味がある。

 

 

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