<きちたび>台風の混乱を避けるため大出費!  モスクワ便をキャンセルしウィーン便を予約する

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台風13号は、9日に首都圏を直撃する可能性がますます強まった。

私たちが夏休み旅行に出発する予定の9日の正午には、まさに成田空港上空を通過していそうな予想進路になってしまった。

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この台風、スピードもゆっくりで、首都圏は9日一日中激しい風雨に見舞われ、交通機関にも大きな影響が出そうだとテレビ局が一斉に放送している。

さあ、どうするか?

私はまず、予約しているアエロフロート航空の東京支社に電話してみた。電話を受けた男性は落ち着いた口調で、「台風の影響で欠航したことは過去一度もありません」と答えた。

確かに、地震とは違い台風で何日も空港が麻痺するということはない。だから悠然と飛行機が飛ぶのを待っていればいつかは飛ぶ、若い頃ならばそう考えただろう。しかし、私ももう60歳。ごった返す空港で、殺気立ったカウンターに並び、航空会社のスタッフ相手に押し問答する元気がない。できることであれば、予想される混乱を避けて、貴重な休暇を無駄に使いたくないと考えた。

次に、私が電話したのは、一連の航空券を予約した旅行会社エアトリ。この会社聞きなれないが、今年の初めまではDeNAトラベルという社名だった。私が去年予約したのも、DeNAトラベルのサイトからだった。その後、DeNAが別会社にこの旅行サイトを譲渡したのだ。

電話口で対応してくれた男性も冷静な口調で私の質問に応じた。私の質問は、東京~モスクワ間だけ、または往路だけキャンセルして、出発日を早めて別なルートでモスクワまたはイタリアに入ることは可能かということだった。その時、私が考えていたのは、8日に日本を発ち中国経由などでモスクワかイタリアに入り、当初予定していた旅程をこなすということだ。

当然、追加料金が必要になるが、せっかく去年のうちに検討を重ねて予約したホテルや飛行機はできるだけそのまま活用して、成田からの出発便だけ台風の影響を避けて買い直すというプランだった。

しかし、エアトリの男性スタッフは私の考えを一刀両断した。

「往復航空券の場合、出発便に乗らなかった時点で、それ以降の予約便もすべてキャンセルされる仕組みになっています」と言うのだ。つまり、台風の混乱を避けるために、予約していた成田~モスクワ便に乗らず、前日出発の便に変更すると、予約していたすべての飛行機の予約を私は失ってしまうらしい。もし成田からの予約便に乗らないのであれば、すべての予約をキャンセルし、新たに航空券を予約し直さなければならないと言うのだ。

結局、私に残された選択肢は2つしかなかった。

① 遅れや混乱は予想されるが、予約したアエロフロート便を飛ぶまで待つ

この航空券は成田~モスクワ~ボローニャの往復で1人10万円と料金的には安い。その代わり、欠航になることはないかもしれないが、当日大混乱に巻き込まれることはほぼ間違いないだろう。

② 予約便をすべてキャンセルし、新たな航空券を買い直す

これの問題点は、何と言っても金がかかることだ。予約した航空券は一応キャンセルは効くものにしているが、キャンセル料は1人2万円以上かかる。そしてもちろん新しく買う航空券代がかかるのだが、出発直前、しかもお盆シーズンということでヨーロッパへのルートは1人往復20万円〜60万もする。しかも、前日の8日も首都圏は大雨の予報で、台風の影響を完全に避けられる保証もないのだ。10日出発の案もあるが、台風の速度が遅いと、前日の混乱がまだ続いていることも考えられる。

帰宅後、妻ともいろいろ相談し、ネットで様々なルートを調べた。

そうしている間に、何だかわざわざロシアに行くのが面倒になってきた。苦労して取得した観光ビザだが、それがあることによって行程が縛られる。どうせ予約をキャンセルするのなら、ロシアには行かず、直接イタリアもしくは西欧に飛んだほうがいいのではないか、と考えた。

そんな検討の末、最終的に選んだのは、ウィーンへの直行便だった。

出発を1日早めて、8日に成田から全日空でウィーンに飛ぶ。直行便である。帰りも1日早めて17日にウィーンを発って成田に戻る。帰路はオーストリア航空便、こちらも直行便だ。

普通なら高いので直行便は使わないのだが、迂回便でも20万円ぐらいするので、それなら直行便で一気にヨーロッパに飛んでしまおうと腹を括ったのだ。料金は23万6700円。2人で47万円の出費だ。

さらに、ウィーンからボローニャまで行かなければならない。せっかくなら、まだ足を踏み入れたことのないスロベニア経由でボローニャに行く案を考えたが、ウィーン〜リュブリャナまでは列車で6時間もかかることを知った。さらにリュブリャナからボローニャへ行かなければならない。鉄道マニアでもないので、貴重な休暇をただ鉄道移動で使いたくないと思い、結局ウィーンに3泊した後、飛行機でボローニャに飛ぶことにした。

ウィーン〜ボローニャ往復で1人5万円あまり。結構、高くついた。

でも考えようによってはいいこともある。モスクワ経由は荷物がなくなる率が極めて高いことで知られている。そのため、大切なものは大きなリュックに入れて機内に持ち込むことにしていたのだが、ウィーン便ならそこまでの用心は必要ないだろう。

モスクワに行けないのは残念ではあるが、客観的に見ればウィーンの方が見所は多い。ウィーンには行ったことはあるが、ハプスブルグ家の都をゆっくりと観光したことはない。キッチン付きの宿を確保して、ウィーン生活を疑似体験するのも悪くはないだろう。

これも、自分への定年祝いと割り切って、台風のせいで急遽決めた我が家での過去最高にリッチな旅をまずは楽しみたいと思う。

幸い、息子が買った「地球の歩き方 ウィーン編」が家に転がっていた。

これを持参し、機内でウィーンについて俄か勉強することにしよう。

さあ、これで台風を避けることができたのか? 結果は明後日にはわかる。

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