◆『旅したい.com』からの転載
<フィンランド>ヘルシンキぶらぶら散歩〜ムーミン、マリメッコ&トーロ湾一周朝散歩
🇫🇮フィンランド/ヘルシンキ 2019年8月2日~3日
ヘルシンキで3泊しました。宿は中央駅近くの再開発エリア。
とても便利な場所で、空いた時間に周辺を散歩するだけでヘルシンキのいろんな顔を見ることができます。
中でも、トーロ湾をぐるっと一周する朝のお散歩は、オススメです。
ムーミンの国
フィンランドと言えば、まず思い浮かぶのがムーミンという方も多いでしょう。
成田からヘルシンキに向かうフィンエアーの機内でも、ムーミンのアニメが用意されていました。

ムーミンパパと・・・

ムーミンママ。
ここまでは、わかります。

主人公のムーミン。
彼女の名前は?
実は私、「ムーミン」をまったく見たことがありません。だから、キャラクターの名前さえ知らないんです。
ムーミンの公式サイトというのがあって、それによれば、ムーミンの恋人は「スノークのおじょうさん」と言うのだそうです。
そして、主人公の名前も、正確には「ムーミントロール」だと初めて知りました。

帽子のキャラクターはムーミンの親友「スナフキン」。

そしてこの意地悪っぽい子は、ムーミンの友達「ちびのミイ」だそうです。
今さら、ムーミンのキャラクターを記憶しても仕方がないですけどね・・・。
作品名は「劇場版 ムーミン南の海で」。
2014年の作品で、リビエラに旅行したムーミン一家の物語でした。

フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが作り上げたムーミンの世界観は、彼女の死後も世界中に愛されています。
今年、約30年ぶりとなる新作アニメ「ムーミン谷のなかまたち」が、ひかりTV/ dTVチャンネルで放送されるそうです。
詳しくは、ムーミン公式サイトで。 https://www.moomin.co.jp/

さて、ヘルシンキに着くと、街のあちらこちらでムーミンを見かけます。
妻もお土産を買いたいというので、中央駅近くのショッピングモール「FORUM」の中に入っている「ムーミンショップ」に行ってみました。

ムーミンショップは、モール新館の2階にあります。

こちらが、ヘルシンキ市内唯一の「ムーミンショップ」。
意外にも、さほど大きなお店ではありませんでした。

それなりにお客さんで賑わっていましたが、半分ほどは日本人です。
たまたまかもしれませんが、日本人は世界有数のムーミン好きなのかもしれません。

私はどうも、この手のキャラクターショップが苦手です。
妻が、孫やお嫁さんにあげるお土産を物色する間、私はスマホで翌日の情報収集などをして時間を過ごしました。
ちなみに、ムーミンショップは、ヘルシンキ空港にもあります。
マリメッコ marimekko
ヘルシンキの街をぶらぶらしていて、同じく目につくものの一つが「マリメッコ」。
私はあまりよく知りませんが、フィンランドを代表するブランドです。
私が住む吉祥寺にもお店があります。

大胆で鮮やかなデザインで有名なマリメッコですが、妻が注目したのは上の写真にあるような「marimekko」とプリントされた地味なバッグです。
確かに、街を歩く多くの女性が持っています。
「あれが買いたい」と妻が言い出したのです。

有名デパート「STOCKMANN」の向かいにある「Marimekko Aleksinkulma」に行ってみました。
中央駅から歩いてすぐのとても賑やかな場所です。

残念ながら、例のバッグは見つかりません。
でも私はバッグより、駅前の歩行者天国「ケスクス通り」の賑わいの方に興味をひかれ、路上演奏と行き交う市民の様子を楽しみました。

ついでに、目の前にある「STOCKMANN」ものぞいてみましたが、やはり見つかりません。

「ムーミンショップ」が入るショッピングモール「FORUM」にもマリメッコのショップがあったので、そちらも見てみました。

でも結局ここでも売られておらず、「一定金額以上購入した人だけがもらえるバッグ」なのだろうというのが妻の結論で、そこでマリメッコ探索のお散歩は終了となりました。
ちなみに、空港のムーミンショップで少しまとまった買い物をしたら、「MOOMIN」という文字が入った似たバッグをもらい、妻は大満足でした。
ヘルシンキで私たちが泊まった宿については、こちらの記事をどうぞ。
旅したい.com
トーロ湾の朝散歩
私が泊まった宿の前は公園になっていて、広いベランダからは湖のようなものが見えました。

後で知ったのですが、これって、湖ではなく湾、すなわち陸地に入り込んだ海だったのです。
「トーロ湾」と言います。
到着翌日の朝、時差ボケで早朝に目覚めた私たちは、ベランダで夜明けを待ちます。

「どうせ寝られないんなら、散歩でもしよう」ということになり、もう少し明るくなるのを待ってから湖の周辺を歩いてみることにしました。

朝6時、トーロ湾に朝日が昇ります。
それに合わせるように、静かだった公園が少し賑やかになります。

鳥たちが集団で海から陸に上がり、公園へとやってくるのです。
カオジロガンというガチョウの一種だそうです。

夏の間ヘルシンキの公園などで過ごして雛を育て、冬になるとオランダの方に渡っていきます。

一方、水面で泳ぐのはマガモ。
これもヘルシンキではおなじみの鳥だそうです。

海沿いの遊歩道をしばらく歩くと、今度は白鳥がいました。
中央駅のすぐ近くなのに、実に自然が豊かです。

白鳥のヒナも育っていました。
みんな身を寄せ合って、まだ眠りの中です。

対岸に見える白い建物はオーケストラの演奏会などが開かれる「フィンランディアホール」、その右手は「フィンランド国立博物館」の尖塔です。

湾の東側に回ると、サイディングの木造の家屋が数軒、湾を見下ろすように立っていました。
宿泊施設のようです。

その近くには、原子力マークが入った石碑も立っていました。
正確なことはわかりませんが、2010年に議会でオルキルオト原子力発電所4号機の運転許可に賛成した人たちの記念碑のようです。
なぜヘルシンキのこんな目立たない場所に石碑が立っているのかは不明ですが、フィンランドでも原発問題は神経質な問題なのでしょう。
とはいえ、フィンランドの原発はわずかに2つ。それも人口密集地からは遠く離れた場所にあります。
しかも、フィンランド国内で出る核廃棄物を100年分受け入れるための「オンカロ処分場」を現在建設中です。世界的にも先進的な取り組みで、早ければ2020年に地層処分が始まるとして日本を含む各国から注目を集めています。
自分で出したゴミは自分で処分する、本当にきちんとした国です。日本も見習わなければなりません。

遊歩道を少し進むと、ここがトーロ湾の入り口です。

私たちが歩いてきた遊歩道には木製の広々とした橋が架けられていて、犬を連れた女性が朝の散歩を楽しんでいました。
フィンランド国鉄の列車も、トーロ湾の入り口を渡ってヘルシンキ中央駅へと入っていきます。

この橋の上で、行き交う列車を見ながら、しばし休憩です。

人の手が加えられていない、ワイルドな草花も魅力的です。
そして、橋の反対側を振り向くと・・・

穏やかなトーロ湾が広がっています。
この橋は、素敵な朝のヘルシンキが眺められる隠れた絶景スポットだと私は勝手に思っています。
トーロ湾の朝散歩、早朝に目が覚めたらオススメです。
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