<きちたび>フィンランドの旅〜デイチケットを買ってヘルシンキを1日ぶらぶら旅

「旅したい.com」から転載

<フィンランド>かもめ食堂・イッタラ・岩の教会!デイチケットを買って1日ヘルシンキをぶらぶら旅

🇫🇮フィンランド/ヘルシンキ 2019年8月3日

3泊4日でのヘルシンキ旅行。到着の翌日は、路面電車トラムに乗って、思いつくままに街をぶらぶらしてみました。

ヘルシンキではトラムのほか、バス、地下鉄、近郊電車、さらに市営フェリーという公共交通機関が全てHSL(ヘルシンキ地域圏交通政策局)の管轄下にあり、チケットが共通です。

もちろん1回ごとのシングルチケットもありますが、市内を歩き回る観光客にとっては断然「ヴォロカウシリップ」と呼ばれるデイチケットがお得です。

私たち夫婦も、2日券を購入してヘルシンキ市内を気ままに歩いてみました。

デイチケットを買う

ヘルシンキ2日目の朝、宿から歩いてヘルシンキ中央駅に行き、デイチケットを買うことにしました。

ヘルシンキ中央駅は、フィンランド鉄道(VR)が運営する鉄道の駅で、フィンランド各地に向かう長距離列車のほか、空港など近郊をつなぐ通勤列車のターミナル駅でもあります。

同時に、唯一の地下鉄やトラム9路線、多数のバスも中央駅周辺に乗り入れていて、あらゆる移動の拠点となっています。

デイチケットがどこで買えるか知らなかった私は、とりあえず中央駅前の階段を降り、地下鉄の駅に行ってみました。

案の定、水色の券売機がありました。

5つの公共交通機関のマークが描かれ、下には「HSL/HRT」の文字が・・・。

HSLもHRTもヘルシンキ地域圏交通政策局の略で、HSLはフィンランド語、HRTはスウェーデン語だそうです。実はフィンランドでは、フィンランド語だけでなくスウェーデン語も公用語なのだということを初めて知りました。

タッチパネルを操作する際、英語を選択するとわかりやすいです。

デイチケットは、1日券から7日券まで購入可能。私たちは2日券を選択します。

料金は移動できるゾーンで決まっています。

ヘルシンキ中心部がA、その周囲がB、空港があるエリアはCといった具合です。Aだけというデイチケットはないので、A+Bを選択します。

A+B+Cのチケットを持っていると、空港にも行けますが割高になります。空港に何度も行くのでなければ、A+Bの方がお得でしょう。

最後に枚数を選ぶと金額が表示されます。

A+Bエリアの2日券は12ユーロ(約1400円)。

現金でも払えますが、私はクレジットカードで支払いました。

こちらが、購入したデイチケット。

なかなかかわいらしいデザインです。

裏側にいろいろ文字が書き込まれていて、上から「AB」「Adult」「2 days」、一番下に購入した日時がプリントされていました。

トラムに乗ったら、車内に設置されているこんな機械にデイチケットをタッチ。

すると使用開始のデータが残り、その時から48時間、ABエリアのすべての交通機関に乗り降り自由となります。

タッチが必要なのは最初の1回だけで、その後は乗車時も降車時も何もする必要がありません。良心が痛まなければ、無賃乗車も簡単にできる大人のシステムがヨーロッパではすでに一般的なのです。

オールドマーケット

デイチケットが手に入ったので、まずは中央駅近くにあるトラムの停車場「Lasipalatsi」へ。

停車場には、路線番号、行き先、到着時間がリアルタイムで表示されるので、路線図を睨みながら行き先を検討することができます。

私たちはまず、2番のトラムに乗って、ヘルシンキの台所と呼ばれる「オールドマーケットホール」に行ってみることにしました。

もちろん妻のリクエストです。

ヘルシンキでは、新型のトラムがたくさん走る中、2番線はレトロな車体です。

でもこれはこれでノスタルジーがあっていいかもしれません。

繁華街を抜け、7−8分でオールドマーケットホールに到着しました。

1889年創業、築100年以上の煉瓦造りの歴史建造物です。

ただ、私たちが訪れたのが9時前だったので、オープンしているお店は数えるほどしかありませんでした。

それでもせっかくなので、マーケットの中をぶらぶらします。

さすが港町だけあって、魚介類も新鮮そうです。

北欧といえばサーモン。

美味しそうなサーモンがいろいろ並んでいます。でも、この後街をウロウロするため、ここでの購入は諦めます。

市場内のカフェは朝食を食べる人で賑わっていました。

北欧らしいオープンサンドも売られていました。

値段は7ユーロほど。1個800円以上というのはちょっと高い気がします。

そんなオールドマーケットで妻が足を止めたのがこちらのお店。

市内に多くの店を構える「ROBERT’S COFFEE」というチェーン店です。私は知りませんでしたが、「ロバーツコーヒージャパン」として日本にもフランチャイズ展開しているそうです。

ちなみに、これも知りませんでしたが、フィンランドは一人当たりのコーヒー消費量が世界のトップ3に入る世界屈指のコーヒー消費国で、1人1日6〜7杯のコーヒーを飲むのだそうです。

妻は、この店で売られていたムーミンのイラスト入りのドライベリーがお土産になるかもと思ったようです。

試しに買ってみましたが、味はイマイチ。採用にはなりませんでした。

私は、シナモンロールを買ってみました。

映画「かもめ食堂」で登場したフィンランドのコーヒーの友です。

値段は、1個2.90ユーロ(約340円)ほどでした。

オールドマーケットを出て、早速シナモンロールをいただきます。

まあ、予想通りの味です。

結構大きいので、少しずつちぎりながら妻と2人、トラムの中でムシャムシャ。おかげで指がベトベトになりました。

オールドマーケットホール(Vanha Kauppahalli)
住所:ETELÄRANTA · 00130 HELSINKI
営業時間:月~土8:00-18:00 日10:00-17:00
WEB:https://vanhakauppahalli.fi/

かもめ食堂

シナモンロールを食べたら急に「かもめ食堂」が気になりだし、ロケ地に行ってみることにしました。

トラムの乗り場はオールドマーケットからほど近い「Etelaranta」。

停車場からは、ヘルシンキのシンボル「ヘルシンキ大聖堂」が真正面に見えます。

それにしてもいい天気。しかも目の前は海。

おまけに猛暑の日本と違い、ヘルシンキは8月でも最高気温が20度以下です。

再び2番のトラムに乗って、終点の「Olympiaterminaali」で3番のトラムに乗り継ぎます。

路線図を見て勝手にそう解釈し一旦終点で降りたのですが、実は同じ電車が3番トラムに変わるということがわかり、慌てて降りたトラムに飛び乗りました。

「Olympiaterminaali」で乗り継ぐ予定の方はお間違いなく。

3番トラムは下町風のエリアをぐるっと回ります。

降りたのは「Viiskulma」の停車場。ガイドブックの地図を頼りに、見知らぬ街を歩きます。

人通りのほとんどない道を行くと、なんとなく見たことのある建物が・・・。

20世紀の社会主義国でよく見たような“モダン”なビルです。

ありました。かもめの看板。

ロケに使われたこの場所は、映画公開後の2016年、日本人オーナーによって映画の雰囲気を生かした「ラヴィントラ・カモメ」というレストランに生まれ変わったそうです。

ガラスには「かもめ食堂」の文字も・・・。

店内も映画の雰囲気そのままに作られているようです。

メニューを見ると、トナカイカレーとか、サーモンいくら丼とか、ラーメンもありました。

そして、あのシナモンロールも・・・。

フィンランド料理と和食が渾然一体となっているようで、ご苦労の跡が伺えます。

営業時間にはまだかなり早いので、中には入りませんでしたが、映画のあのゆったりした気分を味わうことはできました。

Ravintola Kamome
住所:Pursimiehenkatu 12 00150 Helsinki
電話:+358 (0)9 657 422
メール:info@kamome.fi
営業時間:月~土11:00-22:00 日曜休み
WEB:http://www.kamome.fi/

ハカニエミマーケットホール

続いては、再び妻のリクエストで「ハカニエミマーケットホール」へ。

ここでスマホを取り出し、ルートを検索してみました。

なぜなら、フィンランドは世界から注目される「MaaS」の先進国。MaaSとは、「Mobility as a Service」の略で、あらゆる交通手段を統合して目的地までの最適の行き方を提案し、一括決済までしてくれるサービスです。

「Whim」というベンチャー企業がアプリを開発しヘルシンキではすでに実用化が始まっています。私も「Whim」のアプリをダウンロードして使ってみたので、別の記事で報告したいと思います。

「Whim」やヘルシンキの「MaaS」については、こちらの記事をどうぞ。

<フィンランド>「MaaS先進地」ヘルシンキで、話題のシェア電動スクーター「Lime-S」に乗ってみた

旅したい.com

「Viiskulma」から3番のトラムに乗って「Hakaniemi」へ。

ここは、4路線のトラムが停車する大きな停車場でした。

目的地の「ハカニエミマーケットホール」は目の前です。

広場にもたくさんのテントが並び、いろんなものが売られています。

様々なベリーばかりを扱うお店があれば・・・

こちらはトラックで作物を運んできて直接販売する農家の人でしょうか?

このキノコなど、森で取ってきてそのまま売っているのでしょう。

建物の中に入ると、イノシシの頭を掲げた肉屋さんがあったり・・・

トナカイの肉が売られていたり・・・

なかなかワイルドです。

フィンランド通の日本女性は、この市場にマリメッコやイッタラといったフィンランドブランドのお土産を探しに来るそうですが、私の関心はどうしてもワイルドな方に行ってしまいます。

それにしても、1914年オープンというわりに随分新しい建物だなと思っていたのですが、本来の市場は現在改装中で2019年秋にリニューアルオープンする予定だそうです。

それまでの間、女性たちのお目当であるマリメッコのアウトレットストアも閉鎖されているということでした。

まあ、私には関係ないけど・・・。

ハカニエミマーケットホール(Hakaniemen kauppahalli)
住所:Hämeentie 1A, 00530 Helsinki
営業時間:月~金8:00-20:00 土8:00-18:00
WEB:http://www.hakaniemenkauppahalli.fi/

イッタラ&アラビア・デザインセンター

次の目的地は、フィンランドの代表ブランド「イッタラ」「アラビア」のデザインセンター。

今度は6番のトラムに乗って、「Hakaniemi」から「Arabiankaku」へ。

3両連結の新型車両です。

1881年にイッタラ村の小さなガラス工場として創業したイッタラと、1873年にスウェーデンの陶器メーカー「ロールストランド」の子会社としてスタートしたアラビア。

そのデザイン性の高さでフィンランドを代表する2つのブランドは、1990年、アラビアがイッタラの傘下に入ることで一つのグループとなりました。

この頃、中国語に押されて影が薄い日本語ですが、このデザインセンターを訪れる日本人が多いと見えて、案内板にも日本語の表記がありました。

煉瓦造りの古い工場を改装したデザインセンター。

入り口はガラス張りのモダンなエントランスになっていました。

カフェに置かれたアート・・・

トイレも何となくアートしています。

センターの9階には「デザインミュージアム・アラビア」。

1948年にアラビア工場にオープンしたフィンランド初の陶磁器美術館です。

アラビアとイッタラの初期の作品や代表作など、100年を超える歴史を実物で体感することができます。

フィンランドを代表する近代建築/デザインの巨匠、アルヴァ・アアルトにより1936年に発表された「Alvar Aalto Collection」。

世界で最も有名なガラス作品の一つで、今でもイッタラの代表作です。

こちらはアラビアの有名なシリーズ「パラダイス」。

「陶器の王子」と呼ばれたビルガー・カイパイネン氏が1969年に発表した作品です。

日本でも人気のムーミンのマグカップ。

これもアラビア、1990年から様々なデザインが発売されています。

このミュージアムでこんなカップを見つけました。

アラビアが作っていたカップ、その名も「JAPAN」。

しかも、1877〜1906年に販売されていた初期の作品だといいます。1877年といえば、西郷隆盛が死んだ西南戦争の年です。

このデザインから想像するに、ヨーロッパで愛された伊万里あたりを真似たのでしょうか?

2階にあるショップも充実。

イッタラとアラビアの商品が豊富に揃っているので、ファンにはたまらない場所なのでしょう。

食器だけでなく、こんなかわいい寝具も売られていましたが、私たち夫婦は結局何も買わずに次に移動しました。

Iittala & Arabia Design Centre
住所:Hämeentie 135 A 9th floor, 00560 Helsinki
営業時間:火~金12:00-18:00 土日10:00-16:00 月休
WEB:https://www.designcentrehelsinki.com/jp/

テンペリアウキオ教会

イッタラ&アラビアで結構時間を使いお昼を回ったので、どこかでランチを食べることに・・・。

とりあえず来た8番のトラムに乗って行き先を考えます。

よく見ると・・・椅子の模様がトラムの路線図になっている・・・。

こういう偶然の発見って、ちょっと嬉しくありませんか?

8番トラムの沿線に、行きたかった「テンペリアウキオ教会」があることを知り、最寄りの「Sammonkatu」で降りて、食べる店を探すことに・・・。

店が見つかる前に、教会らしき岩の塊を発見しました。

そう、テンペリアウキオ教会は、世界でも類を見ない岩の教会なのです。

特にお腹が空いているわけでもないので、ランチよりもまず教会がみたくなりました。

私のあまりの場当たり的な行動に嫌気がさしたのか、妻は行かないというので一人で教会の内部を拝見します。

入場料は3ユーロでした。

これが岩の教会の内部です。

文字通り、ゴツゴツした岩がむき出しです。

これが祭壇。

まるでジュラシックパークのようです。

祭壇の前から全体を写すと、こんな感じ。

岩の上に360度ガラスの窓が巡らされ、銅板の天井がまるでUFOのように頭上を圧します。

氷河時代の岩をくり抜いて造られた福音ルター派の教会。

ティモとトゥオモ・スオマライネンという兄弟により設計され、1969年に完成したそうです。

この教会、音響効果が高いため、しばしばコンサートホールとしても利用されるとのこと・・・。

ぜひ一度、ここでコンサートを聴いてみたい、そんな気を起こさせる圧倒的な存在感がこの教会にはありました。

必見です。

入り口に何やらカードがあるので、眺めてみると・・・

日本語のカードが目につきました。

「不安に陥ったとき、イエス・キリストを呼びなさい・・・」

記念に2−3枚もらってきたのですが、いつの間にかどこかへ行ってしまいました。私には、どうも宗教はダメなようです。

テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)
住所:Lutherinkatu 3, 00100 Helsinki
WEB:https://www.temppeliaukionkirkko.fi/

この後、ランチを食べたり、電動キックボードに乗ったり、ムーミンショップに行ったり、一日中ヘルシンキの街をぶらぶらしました。

そのあたりのことは、また別の記事にまとめます。

いずれにせよ、フィンランドの夏は日が長いので、デイチケット1枚あれば相当遊べます。

ぜひトラムに乗って、気ままに街をぶらぶらしてください。

最新情報は・・・
ヘルシンキ地域圏交通政策局(HSL)
WEB:https://www.hsl.fi/en

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