<きちたび>ニュージーランドの旅2020🇳🇿 注意!入国には電子渡航認証【NZeTA】が必要!食べ物の持ち込みも超厳しい

🇳🇿ニュージーランド/オークランド 2019年12月30日

短期の観光の場合、ニュージーランド入国にはビザは必要ありませんが、2019年10月1日より、電子渡航認証「NZeTA」というものを事前に取得することが求められるようになりました。

インターネットから申請しすぐに取得できますが、忘れると入国できません。

そして、独自の生態系を持つニュージーランドでは、海外からの食品の持ち込みを厳重に管理していて、入国の際、持ち込むすべての食品を申請することが義務づけられます。

その厳しさは他の国では経験したことがない徹底ぶりなので、もし食品を持ち込もうと思っている方は注意してください。

ニュージーランド旅行前にお忘れなく!電子渡航認証「NZeTA」の申請方法

日本国民の場合、3ヶ月以内の観光や留学であれば、ニュージーランド入国にビザは必要ありません。

これが2019年10月から大きく変わりました。

ビザではなく、電子渡航認証「NZeTA」の事前申請が義務付けられたのです。

NZeTAとは、何か?

ニュージーランド移民局のサイトには、次のように書かれています。

NZeTAは、ニュージーランド政府が本年10月1日より施行する新しい国境警備対策です。一時滞在ビザを免除されている一部の国籍渡航者に対し、搭乗前にNZeTAを申請することが義務付けられます。
なお、NZeTAは滞在ビザではないため、入国を保証するものではありません。ニュージーランドに到着した旅客は、必ず入国条件(出国のための予約済み航空券、善意の旅行者であること、良好な健康状態など)を満たす必要があります。

出典:ニュージーランド移民局

これだけ読むと、なんだかとても怖い感じがしますが、要するに個人データを事前に登録させることが目的で、きちんと申請さえしておけば入国の際にはスムーズに審査が終わります。

こちらがNZeTAの申請画面です。

英語ですが、ネットで検索すると書き方のマニュアル的な記事がたくさん出ているので、それを参考にして記入していきます。

専用のアプリからも申請ができるようなので、スマホで申請する方はこちらの方が便利かもしれません。

申請が完了すると英語のメールが届くので、私たちはそれをプリントアウトして持って行きましたが、入国審査ではNZeTAについて聞かれることは一切ありませんでした。

パスポートさえ見せれば、必要なデータは係官のパソコン上にすぐに出てくるのでしょう。

ただし、申請料12NZドルと環境保護・観光税35NZドル、あわせて47ドル(約3400円)をクレジットカードで支払う必要があるため、ひょっとするとこれがニュージーランド政府の狙いなのかもしれません。

通関に長い行列が!ニュージーランドでは食べ物の持ち込みが超厳しい

ニュージーランドに到着した日、オークランドには雨が降っていました。

到着直前、機内のモニターに食品をゴミ箱に捨てる映像が繰り返し流されます。

ここで初めて、ニュージーランドでは食品の持ち込みが厳しく制限されていることを知りました。

機内で配られる入国審査カードには、食品や動植物、さらにキャンプ用品や登山靴など土が付着している恐れのあるものまで実に細かな設問がありました。

ニュージーランド国内へ以下のものを持ち込もうとしていますか?

・食品(調理済食品、未調理食品、生もの、保存食品、加工食品、乾燥食品を含む)

・動物あるいは動物製品(肉、乳製品、魚、蜂蜜、蜂製品、卵、羽、貝殻、原毛、皮、骨、昆虫を含む)

・植物あるいは植物製品(果物、花、種子、球根、木、樹皮、葉、ナッツ、野菜、植物の一部、きのこ類、茎類、竹、藁類、宗教上の奉納物、医薬用途の植物製品を含む)

その他、以下を含む生物防疫上の危険物

・動物用医薬品、生物培養物、生命体、土壌、水

・動物、植物あるいは水に触れた用具(園芸、養蜂、魚釣り、ウォータースポーツ、ダイビングの用具を含む)

・野外活動に使用した用具(履き物、テント、キャンプ用品、狩猟用品、ハイキング用品、ゴルフ用品、スポーツ用品を含む)

過去30日以内に、ニュージーランド国外で原生地域に行く、動物と接触する(ペットとして飼われている犬・猫を除く)、牧場、農場、あるいは動物や植物の処理場を訪れるということがありましたか?

「ニュージーランド入国審査カード」より

入国にあたっては、これらすべての所持品についてイエス/ノーを答えなければなりません。

空港には、「歓迎」を意味するのであろうマオリの木彫り装飾が・・・。

抱いていた欧米的なニュージーランドのイメージとは違うアジア風のゲートにちょっと戸惑います。

しかし、本当に驚いたのは、その先でした。

NZeTAの事前申請のおかげか入国審査がとてもスムーズに済んだので、「さすが先進国」と思って進んでいくと・・・

スーツケースをピックアップした後に、予想もしないすごい行列が待っていました。

何の行列なのか最初よく理解できませんでしたが、これがどうやら食品をチェックするための行列のようです。

「何はOKで、何はダメなのか?」勝手に判断せずに、正直に申告しよう

ロビーのモニターには、いろんな食品の写真が映し出され、×印と共に英語と中国語で持ち込み禁止であることが表示されます。

私たちはタイで買ったマナオ(ライム)を3個持ってきていたのですが、果物は絶対に持ち込めないようなので、自らの判断で捨てることにしました。

空港内には食品を捨てるための専用ゴミ箱がいくつも置いてあり、中国語で注意書きが書かれていました。おそらく、中国人に違反が多いためなのでしょう。

申告せずに食品を持ち込もうとした場合は【400ドルの罰金】と書かれています。

私たちもこのゴミ箱にマナオを捨てました。

しかし、それだけで本当に大丈夫なのか不安になってくるほど物々しい雰囲気です。

行列の先には、黄色と黒で警告文が掲げられていました。

「申告するか、捨てるかのラストチャンス」

強烈なメッセージ。その下には小さな字で「もうすぐバイオセキュリティー検査エリアです」と書き添えられています。

行列の上に掲げられたこの警告文を見ていると、心配性の妻でなくてもいろいろ心配になってきました。

でも結果的には、それほど恐ろしいことはありませんでした。

X線検査の前に係官による細かな審査があり、気になるものがあればそこで実物を見せて指示が得られます。

私もポケットの中にチョコレートバーを1本持っていたので、係官に見せたのですがOKだと言われました。未開封の加工品は、基本的に持ち込めるようです。

もしダメでもその場で捨てれば罰金はかかりませんので、正直にすべて申告して判断を仰ぎましょう。

厳しい食品検査に環境大国ニュージーランドの真髄を見た

何と言っても、ニュージーランドは環境大国。

他の大陸から遠く離れた島国ニュージーランドには、この島にしかいない動植物が多く棲息していて、その独自の生態系を保護する姿勢は我々の常識を超えて徹底しているのです。

その背景には、この島にやってきた人間が生態系を破壊したという深い反省の意識が国民全体で共有されています。

美しい環境を守るため、私たちもできるだけの協力をしたいものです。

<きちたび>ニュージーランドの旅〜南島観光の中心【クイーンズタウン】北島から日帰りで楽しむスポット8選

1件のコメント 追加

コメントを残す