🇹🇭タイ/バンコク 2019年12月28日
バンコクの街を貫いて流れるチャオプラヤー川沿いには人気の観光地が集中しています。
その中では比較的訪れる観光客が少ない穴場が「パークローン市場」です。
熱心な仏教徒が多いタイで日々のお供えに欠かせないお花を扱うタイ最大の花市場。そのむせかえるような花の香りと色彩に圧倒されます。
【パークローン花市場】① 水上バス「チャオプラヤー・エクスプレス」で市場へ
バンコクを訪れる観光客に人気の水上バスがあります。

「チャオプラヤー・エクスプレス・ボート」。
料金は定額で1回15バーツ(約54円)、チャオプラヤー川沿いにいくつもある船着場を巡ります。

観光客に人気の王宮やワットプラケオ、暁の寺ワットアルン近くの船着場ではたくさんの乗客が降りますが、私たち夫婦が降りたのは「パークローン市場」。タイで最大の花市場です。
これは妻のリクエストでしたは、私も訪れたのことがなく、ちょっと興味があって覗いて見ることにしました。

市場の川沿いには2015年に「ヨートピアマーン・リバー・ウォーク」に改装され、テラス状の建物にはカフェやショップが入居しています。
船を降りたところには、なにやら不思議な銅像がありました。

その脇を抜けてまっすぐに進むと・・・
その奥に、タイらしい古びた建物がありました。

ここがパークローン市場です。
【パークローン花市場】② バンコク最大の花市場は色彩のワンダーランド
一歩足を踏み入れると・・・中は、圧巻でした。

オレンジや黄色の花々に埋め尽くされています。

カメラで撮影する私を気にするそぶりも見せず、黙々と花飾りをつくる女性たち。

こんなに同じような店が並んでいて、商売になるのかとこちらが心配になるほどたくさんの花業者が寄り集まって、巨大な花市場を形作っているのです。

ピンクの物もあれば・・・

白いジャスミンの花輪もあります。
タイでよく見かけるこうした花飾りは「プアンマーライ」と呼ばれ、お寺のお供えや結婚式など生活の至る所で使われます。

こちらは、ハスの花。

葉っぱで編んだ不思議な物も作っていました。
仏教国タイでは、仏様にお供えする花飾りの需要が日々膨大にあり、それを一手に引き受けているのがこちらのパークローン市場なのだそうです。

中には花ではなく、マンゴなどを入れたいかにもお供えといった品物も売られています。
【パークローン花市場】③ 豪華な花飾り「プアンマーライ」と「愛の花」

こちらは手の込んだプアンマーライ。
それにしても、本当に見事な花飾りです。
これで1つ、だいたい150バーツ(約600円)ほどだそうです。

そんな立派な花飾りが並ぶ市場で、妻が買い求めたのは10バーツ(約40円)のこちらの小さな花飾り。
さすが、どこに行ってもケチなのは変わりません。

そう言えば初めてタイに行った時、この不思議な形をした白い花に驚いたのを思い出します。
花の名前は、「ドク・ラック」。
「ドク・ラック」とは「愛の花」という意味だそうです。
それにしても、花の一つ一つが芸術品。
見れば見るほど自然のものとは思えない精巧な人工物のような花なのです。
【パークローン花市場】④ 日本でも人気のタイ料理店「マンゴツリー」
市場の見学を終えて、妻のリクエストでここで昼ごはんを食べることにしました。

市場2階の一番端に店を構えるタイ料理店「マンゴツリーカフェ」です。
「マンゴツリー」は、バンコク駐在時によく利用したタイスキの店「COCAレストラン」が世界展開する外国人にも食べやすいタイ料理店グループで、日本にも丸の内をはじめ29店舗を展開している人気店だそうです。

ここパークローン市場にあるのは「マンゴツリーカフェ」という少しカジュアルなスタイルのお店で、店内からはチャオプラヤー川が一望できます。
しかし、残念なことがありました。

満を辞して注文した「トムヤムクン」(220バーツ/約790円)が、白かったのです。
原因は、トムヤムクンを注文する際に、咳が続いていた私を心配した妻が「辛くないのを」と言ったことだと思います。

まるでクリームスープのような白いトムヤムクン。
これには、がっかりです。
味は確かにトムヤムスープではあるのですが、絡みが少ないのでぼんやりした味になってしまいました。辛いのが苦手な外国人にも受け入れられるよう改良された結果、こんな白いトムヤムクンが出来上がったのだとすると、残念です。
それでも、文句を言いながら結局最後の一滴までスープを飲んでしまったので、たとえ外しても大ハズレがないのがタイ料理の偉大なところとも言えます。
【パークローン花市場】が便利に!王宮に一番近い地下鉄駅が完成
食事を終えて、帰りは船ではなく、最近開通したばかりの地下鉄に乗ってみることにしました。

バンコク唯一の地下鉄MRTブルーラインは12月初めに西側に延伸したばかりで、新たに4つの駅ができました。

パークローン市場の最寄駅となるのが「 サナムチャイ駅」。
この駅は、バンコク一の人気観光地である王宮やワットポーにも一番近い駅だということで、構内の内装も王宮風にデザインされていました。

まだ開業直後ということもあって地元の人たちの間でも話題のスポットのようで、王宮風の駅で盛んに記念撮影をする姿が見られました。

この駅ができたことで、パークローン市場へのアクセスも便利になりました。
タイの人たちの信仰心が垣間見える花市場。
絶対にオススメの必見スポットです。