<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌ドイツ🇩🇪 フランクフルト旧市街の宿「Hotel am Dom」の素敵な朝食

トランジットとして1泊だけ泊まったフランクフルトのホテルは古い街並みが残る旧市街の一角にある。

旅行予約サイト「エクスペディア」で探していた時、落ち着いた雰囲気の写真に惹かれて予約した宿である。

空港から電車と地下鉄を乗り継ぎ、ホテルに着いたのは午後8時過ぎだった。

地下鉄の駅からは歩いて2分ほどの便利なところにあり、1階にあるドイツレストランは多くのお客さんで混雑していた。

どちらかと言えば、レストランの副業として宿もやっているといった印象で、夜になるとフロントにスタッフがいなくなり、入り口の鍵が閉められしまう。

私は事前に飛行機が夜の到着になることを伝えていたので、メールの返信があって、入り口左にある黒いボックスの中に鍵が入れてあるとしてボックスを開ける暗証番号を教えてもらっていた。

4桁の暗証番号を入力するとボックスの扉が開き、私の鍵と一緒に他の2人の鍵も入れられていた。

翌朝には早くから若い女の子がフロントにいたので、お金を受け取る朝を重視してチェックインの方は省力化したということだろう。

考えてみれば、合理的なやり方である。

私の部屋は3階、日本で言えば4階だった。

でもエレベーターが見つからず、誰も教えてくれる人もいないので、階段を上って4階まで上がる。

部屋はシングルベッドが置かれたシンプルなものだった。

壁にはアルプスの写真が貼られ、狭い部屋を広く見せる工夫なのだろう。

ヨーロッパではポピュラーな温水の暖房が取り付けられいた。

それにしては少し寒いなあと感じながら夜を過ごしたのだが、朝カーテンを開けて、窓が少し開いていたのに気づいた。

これって換気のためだったんだろうか?

コンセントはドイツでは普通のCタイプ、持ってきた変換プラグでちゃんと充電することができた。

Wi-Fiも部屋でも問題なく使え、早速妻にドイツに到着したことをLINEで伝えた。

水は1本ボトルが置いてあったが、ペットボトルではなく瓶だった。

これも環境先進国ドイツだからなのか。

中身はヨーロッパでポピュラーなガス入りのミネラルウォーターだった。

水回りは小さなスペースにコンパクトにまとめられていて、シャワーからは熱いお湯が出た。

部屋に入るとまず最初にシャワーを浴びて、長旅に疲れた体を温めた。

部屋は簡素だが、必要な機能は整っている。

無駄な装飾ははぎ落として、必要な機能は完璧に準備する。

私が抱くドイツ人のイメージそのままのような部屋だと感じた。

翌朝7時、楽しみにしていた朝食の時間だ。

エクスペディアで宿探しをしていた、このホテルの朝食の写真に目が止まったのがこのホテルを選んだ決め手だった。

ホテルの1階にある食堂の壁には、やはりアルプスを描いた素敵なレリーフが貼られていた。

写真通りの素敵な朝食が用意されていた。

部屋に入るやいなや、女性がドイツ語で話しかけてくる。

私はドイツ語はさっぱりだが、コーヒーかカプチーノかと聞いているようだ。

名前も部屋番号も確認せず、食堂に入ってきた人には無条件でサービスしてくれる。

このあたりも日本とは違うなあと感じた。

朝食のメインは、4種類のハムと・・・

3種類のチーズと野菜・・・

そして美味しそうなスモークサーモン。

ゆで卵を潰してマヨネーズで和えたものやピクルスもある。

パンも種類豊富で、ドイツらしいプリッツェルや表面にさまざまな種をまぶした大麦パンもあった。

せっかくなので、ひと通りお皿に取り、パンはやっぱりドイツっぽい奴を選んだ。

私が料理を取っている間に、大きなカップにたっぷり注がれたカプチーノもテーブルの上に置かれている。

いやはや、この朝食、完璧でしょう。

ハムもチーズも文句なしの美味しさで、この朝食を食べるためだけにこのホテルに泊まる価値があると感じる。

もちろん大手のホテルの方が品数は多いだろうが、私にはこういうプチホテルでいただく美味しい朝食の方がはるかに満足度が高いのだ。

朝7時を回ってもなかなか外は明るくならない。

それでも食べているうちに少しずつ空が明るくなってきた。

まだ街灯が消える前に旧市街の散歩に出よう。

そう思って、最後にデザートを取りに行った。

ヨーグルトと果物を器に取り、隣にあった鍋の蓋を開けると、何とそこには大きなソーセージが茹でられていた。

おお、これぞフランクフルト。

これは食わねばなるまいと思い、フランクフルトとヨーグルトで素敵な朝食を締めることにした。

満足!満足!大満足の朝食であった。

この後すぐに着替えをして散歩に出かけたのだが、ホテルを出るとそこはフランクフルト一の人気の観光地、旧市街。

そのお話はまた別の記事で書くこととしよう。

いずれにしても、ロケーションは最高だ。

散歩から戻ってカーテンを開けると、窓の外にはこんなドイツっぽい街並みが広がっていた。

大聖堂は見えないけど、悪くない景色である。

これで朝食付き1泊9245円はお値打ちだと思う。

コメントを残す