<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌クウェート🇰🇼 インド料理の名店「MUGHAL MAHAL」の「チキンビリヤニ」が最高に美味かった

ホテルのすぐ近くにインド料理店がある。

店の外壁にはコロナと戦う医師たちの姿が描かれていて、一目見た時からすごく気になっていた。

時差ボケのため、夜中ほとんど眠れず、夕方には眠くなるため、午後4時ごろ早めの夕食を食べようとホテルを出た時、このお店の前を通りかかった。

入り口にはインド伝統の衣装を着たおじさんが立っていた。

「もうやってるの?」と聞くと、おじさんは嬉しそうに入り口のドアを開けてくれた。

午後4時にやっている店があるのかと心配していたが、あっさりと夕食のお店が決まってしまった。

店に入ると大勢の客ですごい熱気だった。

えっ? クウェートの人ってこんなに早く晩ごはんを食べるの?

どのテーブルも一見して家族連れだとわかるような雰囲気だ。

金曜日の夕方なので、特別なんだろうか?

いろいろな疑問が頭をもたげる。

後で地元の人に聞いてわかったことだが、実は午後4時に私が見たのは晩ごはんを食べる様子ではなく、みんな家族で昼ごはんを食べているというのである。

クウェート人は何よりも家族を大切にする人たちで、大人も子供も昼には家に戻り、みんなで昼ごはんを食べるのが当たり前らしい。

特に金曜日のランチは大切で、家族全員が揃って食事をし夕方まで語り明かすのだという。

だから午後4時というのはクウェート人にとってはランチタイム、夕食を食べるのは午後8時から10時ごろが多いのだそうだ。

これまた後から知ったのだが、私が偶然入ったこのお店はクウェートでも有名なインド料理店だそうで、店の看板にも創業は1975年と刻まれていた。

メニューも実に豊富で、カレーや前菜、肉料理など多彩な料理が写真付きで並んでいる。

どれも美味そうだが、量も多そうである。

選んだのはビリヤニ、インドの炊き込みご飯である。

鶏肉、羊肉、魚、エビの中から、一番無難そうなチキンを選んだ。

ついでに、スープとマンゴラッシーも注文する。

旅行中は食事の回数を減らして、その分一回にたっぷりと食べる作戦である。

最初に運ばれてきたのは、私の好物でもあるインドの煎餅「パーパド」と薬味である。

無料のサービスだが、パーパドを食べるとその店の実力がわかる。

このお店は文句なく実力店だ。

パーパドがめちゃくちゃ美味い。

続いて運ばれてきたのはレンズ豆のスープ「Addas」(1.45ディナール)。

まあ想像通りの味ではあったが、ホッと安心できるようなスープである。

そしてメイン料理の「Badshah Chicken Biryani Pot」(3.75ディナール)がやってきた。

別々の器に入れられてきたごはんを皿にとり、そこに薄めのカレーのようなソースをかける。

自分では食べ方に自信がなかったため、スタッフに頼むと、代わりにお皿に米や肉を盛って薬味も入れて全体をかき混ぜてくれた。

一口食べてみると、これがものすごく美味い。

特にインド産の長粒米が香り高く、あっさりとしていて日本のお米とはまた全然違うおいしさがある。

ビリヤニは日本でも何度か食べたことがあるが、こんなに美味しく感じたことはなかった気がする。

この米のせいか、それとも炊き方なのだろうか。

「マンゴラッシー」(1.25ディナール)もテーブルに来て、全ての注文が揃った。

どれも美味しくて、偶然に感謝した。

あまりの美味しさに何度もお皿に移しては頑張って食べ続けたのだが、それでも結局食べ切ることはできなかった。

もともと家族でシェアするように多めになっているのだろう。

クウェート人は大食いだと聞くので、ひょっとするとこれがこちらの一人前なのかもしれない。

お腹はもうはち切れそうだ。

ミネラルウォーターも含めてトータル6.90ディナール、日本円でおよそ3000円のディナーだった。

大満足の夕食を終え、すぐ目の前にあるアル・ハムラタワーのショッピングモールに入ってみた。

決して賑わっているとはいえないこのモールの3階はたくさんの飲食店が入ったフードコートのようになっていて、そこで食事をする人もいた。

このフロアの一番奥にコンビニのようなものを見つけ入ってみることにする。

ミネラルウォーターが1本0.11ディナール(約47円)。

これは安い。

どうりでホテルの部屋に何本もミネラルウォーターが置かれると思ったら、この国ではこんなに水は安かったのだ。

このコンビニで、朝食としてカットされたパイナップルを、非常食としていつものスニッカーズを購入する。

パイナップルは1パック0.795ディナールと手頃で、とても瑞々しくて美味しかった。

やっぱり旅行中は、こうして時々お腹を休めないとレストランばかりだと食べ過ぎてしまう。

ビリヤニを大量に食べた翌朝は、果物ぐらいがちょうどいい。

おかげで、翌朝までには破裂しそうだった私のお腹は正常に戻っていた。

美味しいインド料理とコンビニのパイナップル、我ながらいい組み合わせだったと自分で感心している。

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