海外旅行は慣れているつもりだったが、3年ぶりともなると多少ドキドキ感がある。
出入国のプロセスも変わっているかもしれないし、コロナ禍で特別な何かが追加されているかもしれない。

そんなわけで、余裕を持って早めに家を出ることにした。
12時半のフライトだが、朝6時半に起きて、朝メシを食べ、風呂にも入って、8時のバスに乗り込んだ。
ありがたいことに、あまり寒くない。
用意したダウンベストは着ずに、小さく丸めてリュックに入れた。

バスはちょうどラッシュの時間で、いつもより多少時間がかかる。
中東気分を盛り上がるために、YouTubeでダウンロードしておいた簡単なアラビア語会話の動画やコーランの朗唱を聴く。
コーラン、なかなかいい。

リムジンバスは羽田の第2、第1ターミナルを経由して、第3ターミナルに到着した。
コロナ前には国際線ターミナルと呼んでいたと思うが、外国人には数字の方がわかりやすいのだろう。
時刻は9時10分。
出発までにはまだ3時間以上ある。

昨日のうちにオンラインチェックインを済ませて、搭乗券らしきものをネットで受け取っている。
スマホのアプリから入って、必要な情報をいろいろ入力すると、簡単に手続きは終わった。
心配だった座席も、希望通り通路側を確保することができた。
コロナ前には、予約の段階で無料で座席を選ぶことができたが、今ではLCC並みに大手のキャリアでも座席指定は有料になってしまったらしい。
もちろん高いチケットを買えば、そんなことに煩わされずに済むのだろうが、隠居暮らしの身としては、やはりなるべく安いチケットを探して、経由便を最大限利用したいのだ。

搭乗券らしきものをすでに入手しているので、このまま搭乗口に直行すればいいのだと思うが、一応ルフトハンザのカウンターに行って確認することにする。
ルフトハンザのカウンターは意外なほど混んでいた。
まだ3時間も前、ひょっとすると同じぐらいの時間に別便があるのだろうか?
ちょうどスタッフらしき女性がいたので、スマホの搭乗券を見てもらった。
預け入れの荷物もないと言うと、そのまま出国手続きに進めばいいと教えてくれた。
やはり荷物を少なくして正解だった。
本当は全日空のマイルがちゃんと登録されているか確認したかったのんびりだが、そのためにはこの長い列に並ばないと言われ断念する。

出国手続きも混雑していた。
「最後尾」と書かれた札を持ったスタッフが行列の最後尾にいて、これは時間がかかりそうだと覚悟を決めて私も行列の一員となる。

幾重にも折れ曲がった行列。
昔はこうした行列を何度も経験したものだ。
ひどい国では、途方もなく待たされることも珍しくない。
でも、羽田の行列は思いの外スムーズに進んでいく。

行列の先には搭乗券を読み取るゲートが何台もあって、スムーズに客をさばいているようだ。
このゲートを通過する前にペットボトルをゴミ箱に捨てる。

何だかよくわからないが、「Face Express 」と書かれたレーンがあって、ここを使える人は長い行列に並ばなくてもいいらしい。
でも、このレーンを使っている人はほとんどおらず、まだ試験段階という感じである。

荷物チェックを済ませて、出国審査へ。
パソコン類をわさわさ荷物から出さなくてもいいように最新の機械が導入されていた。
これは助かると思ったが、国内線では引っかからない財布まだも機械を通さないといけないらしく、ボディチェックで見つかって、財布だけもう一度機械を通すこととなった。
出国審査の方はいたって簡単で、パスポートをゲートにかざすだけ。
ゲートを抜けたところに係員の人がいて、スタンプをもらいたかったら、そこで押してもらえる。

こうして大きなトラブルもなく、出国手続きは終了。
かかった時間は20分ほどだった。
あの行列からすれば上々だろう。
ただ、予想以上にスムーズに進んだので、飛行機の出発までにはまだ3時間近くある。

さて、どうしようかと思いながら歩いていると両替所を見つけた。
羽田空港にはいくつかの両替所があるが、この中の「Travelex」というお店では、サウジアラビアの通貨サウジリアルへの両替ができる。
今日のレートは1リアル=49.47円。
1万883円を払って、220サウジリアルの紙幣を受け取った。

初めて目にするサウジのお札。
やっぱり王様の肖像が描かれていた。

自動販売機でミネラルウォータを2本買う。
1本130円。
それでも他のお店で買うよりは安いようだ。

小腹がすいた時用にいつものスニッカーズを買おうと思って免税店をのぞくが、いつの間にか東京駅の売店のようになっていて、外国のお菓子は無くなっていた。
逆に幅を利かせていたのは北海道のお菓子。
白い恋人なんかがずらりと並んでいた。

個人的には食べ慣れたスニッカーズがよかったのだが、仕方がないので、森永のキャラメルとロイズのチョコを買った。
ちょっとかさばるのが残念。

買い物を済ませて、残り時間はラウンジで潰すことに。
エスカレーターを上ったところに、ゴールドカードで利用できるスカイラウンジというのがあった。

国内線ターミナルにあるパワーラウンジと同じグレードだか、ANAのWi-Fiが利用できる。
ということで、このブログもそのラウンジで書いていた。
こうして旅先からもちょこちょこと記事を投稿して行ければと思いながら、そろそろ出発時刻である。
では、行っています。