ミニクルーズ

カナダ旅行8日目。バンクーバー市内のウエストエンドと呼ばれる住宅街を散歩しました。大きな樹木が残り自然と調和した美しい街並に魅了されます。

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夕方、歩き疲れたので、小型フェリーに乗ることにしました。

フォールス・クリークというダウンタウンを取り囲むように切れ込んだ入り江の奥まで行ってみることにします。

そこに何があるか知りませんが、海からゆっくり街を眺められます。

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バンクーバーの小型フェリーの会社は2つあるそうです。
きのうグランビル・アイランドに行く際に乗ったのが「フォールス・クリーク・フェリー」、そして今日乗るのが「アクアバス・フェリー」です。

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ルートが少し違いますが、システムや料金はほとんど同じです。

私たちは、アクアバスで「Hornbay Street」から一番奥の「The Village」まで往復することにして、船内でチケットを買いました。

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時間は、夕方の6時すぎ。
普通なら、サンセットクルーズという時間ですが、バンクーバーでは日没はまだまだです。

海上に出ると、今歩いたイエールタウンのビル群が一望できます。
形はまちまちですが、色は水色、高さも揃っています。
古い倉庫を取り壊し、高層ビルと緑地を作っていく。
バンクーバーが世界に誇る再開発の成果です。

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水色の高層ビルは一体何本あるのか。
海岸線に沿って延々と続きます。

豪華クルーザーがひしめく湾内を、1組の老夫婦が手漕ぎボートで颯爽と進んでいく姿も見られ、ちょっと微笑ましい光景でした。

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後日、バンクーバーの再開発について少し調べてみました。
あの統一感のある街並はどのようにして作られたのでしょうか?

あくまでネットの情報ですが、1997年の香港返還がひとつの引き金だったようです。
イギリス領だった香港が中国に返還されることが決まり、危機感を抱いた多くの香港人が海外に移住しました。
バンクーバーにも大勢の香港人たちが押し寄せたのです。

そこで、彼らの住宅需要を狙った香港資本が、バンクーバー万博の後、空き地になっていたウォーターフロントに高層マンション群を建設したという話です。

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ただ、それだけではなさそうです。

バンクーバー市は、再開発プランを立てるにあたってエリア分けをし、容積率を交換できる仕組みを最大限使って、高層ビルと周辺の緑地という今の美しい景観を作り出していったのです。
その過程で、地元の建築家たちも大きく関わったようです。

このバンクーバー方式は世界でも注目されていて、日本からも視察が来ているのだといいます。
グランビル・アイランドも再開発の成功例だそうですが、単にそれを真似るのではなく、その国や地域ごとに、歴史や文化を踏まえ、住む人の立場に立った再開発を行ってほしいものです。

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さて、ボートは目的地に着きました。
近くには、「テラス・ワールド・オブ・サイエンス」という名の科学館が見えます。
球体が目印のこの建物は、バンクーバー万博の際に建てられました。

ここは入り江の一番奥ですが、ここにも高層マンションが…。
船を降りて、近くのカフェで、妻はコーヒー、私はビールを飲みます。

このあたりも再開発されたばかりのようです。なぜか、雀のオブジェが置かれていました。

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このカナダ旅行の詳細は「夫婦旅行はコンドミニアム〜カナダ2016」に書きました。ご興味があれば、こちらからご覧ください。

 

<参考情報>

私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。

 

 

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