<吉祥寺残日録>「GO TO トラベル」で1泊2日の北海道旅行 #201021

今、私は登別温泉にいる。

そう、北海道の登別温泉だ。

初めて訪れる登別温泉は、紅葉の季節だった。

しかし、登別温泉に来ることが今回の旅行の目的ではなく、明日訪れる予定の「国立アイヌ民族博物館ウポポイ」。

コロナ禍の中、今年7月にオープンしたばかりの文化施設である。

北海道はずっとアイヌの土地だった。

和人、すなわち私たちの祖先が北海道を支配するようになったのは江戸時代のこと、本格的に国家に組み入れたのは明治以降のわずか150年ほど前のことである。

だけど私はアイヌのことをほとんど知らない。

今回の旅は、日本人のルーツを知る重要な一歩となるはずだ。

ウポポイやアイヌの話はまた明日以降に改めて書くとして、今日は北海道に来て今回感じたことだけを簡単に書いておくことにする。

今朝は5時前に起き、5時40分のバスに乗って羽田空港に向かった。

今日は全国的にいいお天気だという。

今日の羽田空港は、朝からかなり混んでいた。

やはり「GO TO トラベル」を利用して旅行している人がかなりいるようだ。

私が搭乗した午前7時発の全日空新千歳行きはほとんどまんせきにちかいじょうたいだった。

全日空は、コロナの影響でかつてない苦境に陥っており、全従業員の給与カットに踏み切るほか、国際線を大幅に整理削減する方向で検討が進んでいると聞く。

個人的には、なるべく全日空便に利用を集中させてマイルを貯める計画なので、ANAには頑張ってもらいたいのだが、今日の様子を見ている限り、いずれ苦境から復活するだろうと感じた。

北海道も快晴だった。

空港からトヨタレンタカーのオフィスに行くバスの中からも、千歳周辺の美しい紅葉が楽しめる。

やっぱり北海道は広いなあ。

月並みだが、やっぱりそれが久し振りに北海道に降り立った私の感想だった。

レンタカーを借りてまず向かったのは、室蘭。

お目当は、「室蘭カレーラーメン」の人気店、11時の開店前にちょうど室蘭市街地に到着した。

カレーラーメンについては、後日詳しく書くつもりなので今日は割愛する。

室蘭は戦前から日本製鐵など重工業が発展した工業都市だったが、元を辿れば、アイヌとの交易をする「場所」がこの入江に作られたことが始まりだ。

鉤状に突き出した半島部分にはいくつもの展望台が設けられ、とても風光明媚な素敵な街である。

町の歴史は古くはないが、注意深く歩けば、アイヌや中国人徴用工の悲劇、米軍による艦砲射撃の痕跡も見ることができる大変興味深い町なのだ。

この室蘭の話も、後日ちゃんと調べてから書くつもりだ。

そして午後3時ごろには登別温泉の老舗旅館にチェックインをし、地獄谷など周辺を散歩し、午後5時半から豪華な夕食。

そして、食後には露天風呂で生ビールの無料サービスもついていた。

往復の航空運賃に、朝夕2食付きの老舗温泉旅館1泊、さらに2日分のレンタカー代も込みで2万8500円。

いくら「GO TO」とはいえ、にわかには信じられない安さだ。

おまけに、宿に到着した段階で6000円分のクーポンももらった。

ということは、実質2万2500円ということになる。

登別の温泉街は、他の温泉街と同じく、決して景気が良いわけではないが、私が宿泊した「第一瀧本館」には次から次へと宿泊客が来るまでやってきて結構な繁盛ぶりだった。

平日にもかかわらず夫婦やカップル、家族連れのお客さんが多かったので、おそらく大半は「GO TO」の客なのだろうと推測される。

確かに、こんなにお得ならば、時間とお金に余裕があれば旅行に行きたくなるはずだ。

夕食を食べ過ぎたのと、温泉に浸かったせいで、ものすごい睡魔が襲ってきた。

旅行の詳しい内容は、東京に戻ってからまとめることになるだろう。

今日はもう、寝ることにする。

おやすみなさい。

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