<きちたび>京都の旅 2017〜国宝7万点!秀吉が愛した醍醐寺で私も「醍醐の花見」を堪能する

🔶「旅したい.com」から転載

<京都>国宝7万点!秀吉が愛した京都・醍醐寺で私も「醍醐の花見」を堪能する

🇯🇵日本/京都 2017年4月 日帰り

醍醐寺は、境内に様々な桜が咲き誇る京都有数の桜の名所です。

豊臣秀吉が「醍醐の花見」を開いた歴史の舞台でもあり、7万点近い国宝を所有しています。

3つの有料エリアに分かれた醍醐寺の回り方をまとめてみました。

「総門」のしだれ桜

大阪での打ち合わせを終えて、JRの新快速で京都に向かいました。

この年の桜は遅く、京都もちょうど満開です。

IMG_3681

せっかく桜の季節に京都に来たので、以前から行きたかった醍醐寺をちょっとのぞいてからイベントに行こうと思いたちました。

最寄駅は地下鉄東西線の醍醐駅。駅からは無料のシャトルバスも走っていますが、歩いても10分ちょっとなので歩くことにします。

真新しい駅、東京近辺にもよくあるような住宅街を通って、お寺まではずっと上り坂が続きます。

IMG_3493

旧奈良街道に面した醍醐寺の入口。

最初の門は「総門」というそうです。

IMG_3498

総門の左右には桜が一本ずつ。花の色が違います。

色の濃い艶やかなしだれ桜がひときわ目を引きます。

IMG_3499

立て札には「西国三十三観音霊場第十一番札所」と書かれています。

西国三十三所巡りは1300年の歴史を持ち、和歌山・大阪・奈良・京都・滋賀・兵庫・岐阜にある33のお寺を巡礼します。日本において本格的な巡礼として整備された最初が、この西国三十三所です。

庶民の間で巡礼ブームが起きた江戸時代には、関東の坂東三十三箇所や秩父三十四箇所と合わせて日本百観音とも呼ばれたそうです。

IMG_3502

総門には「真言宗総本山醍醐寺」と書かれていました。

空海を祖とする真言宗は分派独立があいつぎ、現在は約50の宗派があるといいます。有力な16派18総本山が集まった「真言宗各派総大本山会(各山会)」という連絡会も組織されていて、「真言宗十八本山」巡りも人気の巡礼コースになっているそうです。

ちなみに醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山で、真言宗十八巡礼では12番目に位置しています。

西大門と「桜馬場」

さて、総門をくぐります。

IMG_3504

正面には、豊臣秀頼が再建した西大門(仁王門)。それを挟むように参道の両脇に連なる見事な桜並木が目に飛び込んできます。

さすが京都有数の桜の名所です。

IMG_3506

ちょっとピークは過ぎていてもこの迫力。

これぞ、「花の醍醐」を実感します。

IMG_3510

脇の参道も桜のトンネルが続き、人々がそぞろ歩きを楽しんでいました。

IMG_3515

西大門につながる「桜馬場」と呼ばれる参道の左手には・・・

IMG_3516

国宝・三宝院唐門。

1598年、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」の翌年、このきらびやかな門が作られました。朝廷の勅使だけが通ることを許された格式の高い門です。

IMG_3517

2010年に改修を終えたばかりとあって、唐門は目を見張るほどの鮮やかさ。

金色を愛した秀吉の時代を思い起こさせてくれます。

IMG_3522
IMG_3526

桜に浮かれてバシャバシャ写真を撮りながら西大門へ進みます。

IMG_3541

朱色をバックにすると、桜は一段と雅に感じられます。

IMG_3532

この西大門を守るのは重要文化財・木造金剛力士立像。

アップで撮影すると、恐ろしい目をしています。

IMG_3539

伽藍エリア

西大門をくぐると伽藍エリア。ここから先は有料です。

IMG_3530

ここで注意を一つ。

チケットは唐門近くの販売所であらかじめ買っておかなければなりません。伽藍エリア、霊宝館エリア、三宝院エリアを全て回れる共通券が1500円。ここはケチらず3つのエリアすべてを見ることをお勧めします。

IMG_3545

伽藍エリアに入って最初に立っているのが、国宝の金堂。醍醐寺の本堂です。

ここの桜はすでに盛りを過ぎていました。

IMG_3549

こちらも国宝の五重塔。

JRのCMにも登場したこちらのしだれ桜も、すでにピークを過ぎていました。

IMG_3550

花の命は短くて、今年のソメイヨシノはもう見納めです。

IMG_3552

ところが、五重塔の北側にある八重桜は今が盛りに咲き誇っていました。

桜と五重塔。あまりに絵葉書のようでちょっとベタな感じがしますが、とても艶やかなので私も思わず絵葉書ショットを撮影してしまいました。

先に進んで、伽藍エリアの一番奥には2つの池が待っていました。

IMG_3559

手前にある大きな池が「弁天池」。

池のこちら側には第十一番札所となっている観音堂があり、池の向こうに見えるのが弁天堂です。

IMG_3568

弁天池の奥にひっそりと佇むのが、無量寿苑。

ここは紅葉の名所だそうです。

桜があまりないので、この季節は静かです。苔がとても美しい。

IMG_3566

この先に進むと、「上醍醐」へつながる山道があります。

醍醐寺はもともとこの上醍醐からスタートしました。醍醐山の山頂エリアにいくつもの伽藍が建ち、修験者たちの霊場として発展したそうです。

その後、醍醐天皇の時代になって、山麓に「下醍醐」と呼ばれる今のお寺が作られました。

霊宝館エリア

IMG_3573

来た道を一度戻って、醍醐寺に伝わる宝物を展示する「霊宝館エリア」に行ってみました。

IMG_3514

霊宝館につながる脇道にも、桜のトンネルが続きます。

IMG_3574

建物内のお宝は撮影禁止ですが、国宝や重要文化財の絵画や仏像がたくさん展示されています。

醍醐寺に伝わる文化財は、国宝69,420点、重要文化財6,521点。一つのお寺にそんな数の国宝があるのかと、驚かされます。

IMG_3579

この霊宝館エリアは、桜もすごいんです。

私が訪れた時には八重桜が満開でしたが、その奥にはすでに花を散らした桜の巨木が並んでいます。

IMG_3575

樹齢100年を超えると言われる霊宝館のソメイヨシノ。

高さ11mを超えていたこの桜の巨木は、残念なことに2018年の台風21号で大きな被害を受けたそうです。

IMG_3576

有名な「醍醐大しだれ桜」も圧巻の大きさでした。

もう一週間早ければもっと見事だったんでしょうが、桜はタイミング。晴れているだけでも感謝しなければなりません。

三宝院エリア

「三宝院に行くなら5時で入り口が閉まりますよ」と声をかけられ、国宝見物もそこそこに「三宝院エリア」に急ぎます。

IMG_3589

すっかり陽も傾いてしまいました。

三宝院では靴を脱いで、建物の中に上がることができます。

IMG_3582

三宝院の庭園は、豊臣秀吉自らが基本設計したものと伝えられ、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。

この庭園、先ほど通った派手な唐門の裏側に当たります。

IMG_3584

戦乱で荒廃していた醍醐寺を復興した秀吉が、「ここで花見をしたい」と言い出したことから開かれたのが、秀吉最後の大イベント「醍醐の花見」。それに合わせて、近隣諸国から700本もの桜の木を移植して整備されたのがこの三宝院なのです。

桜を見ながらドンチャン騒ぎをする現在の花見のスタイルは、もともと秀吉が作ったと伝えられています。

IMG_3571

京都・醍醐寺での桜三昧。いかがだったでしょうか?

さすが「花の醍醐」と呼ばれるだけのことはあります。

しかし、予想したより境内が広いので、京都に来た目的だったイベント視察の時間がなくなってしまいました。

醍醐寺に行くなら、時間をたっぷり見込んでおかれることを強くオススメします。

コメントを残す