にしんそば 松葉

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京都での食事はいつも迷う。ほかの街なら適当に店を選んで食べるのだが、京都まで来た以上、変なものは食べられないという妙な脅迫観念があるのだ。

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出張初日の夜は「いもぼう 平野家本店」。

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300年続く伝統の味。海老芋と棒鱈を炊き合わせた素朴な味わいだ。店のホームページにはこんな説明書きが・・・。

『 弊家の先祖は享保の昔、粟田青蓮院に仕えました、平野権太夫と申しまして、御用の傍ら御料菊園、蔬菜の栽培にたづさわって居りました。
或年宮が九州行脚の折りお持ち帰りになりました唐の芋が円山麓の地味にかない、見事な良質な海老によく似た芋が出来ましたので是れを海老芋と名づけました。
海に隔たる京洛で珍重いたします乾物の棒鱈をもどすこと工夫をこらし、海老芋と抱き合わせ炊き上げますに、独自の調理法を案出いたしましたものが、食通の礼讃されるところなりましたので、宮家より暇をいただき平野家の屋号を賜って商うに至りましたのが、京名物「いもぼう」の基でございます。』

ただ、この「いもぼう」、ちょっとややこしい。

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こちらはすぐ近くに店を構える「いもぼう 平野家本家」。

本店と本家。どうやら元は同じらしい。本店が繁盛して西店という支店を出したら、いつのまにか西店が「本家」を名乗り出したのだと説明しているサイトも見た。詳細はわからない。

仕事の会食だったので、店内や料理の写真もない。

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翌朝、ホテルのビュッフェで朝ごはん。食器に少量ずつ盛り付けると、京都っぽい。

そして京都御所の見学を終え、昼食をどこで食べるか悩んだ。ネットで調べ、いくつかの候補に絞り、次の予定地、祇園の周辺で店を選んだ。

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結局、ベタな選択となった。

四条大橋のたもとにある「総本家にしんそば 松葉」。南座の一角、創業150年を超える老舗そば屋だ。京都を代表するにしんそばは、ここの二代目が発案した。つまり、にしんそば発祥の地なのだ。

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一階の構えは、ちょっと安っぽい。観光地のいかがわしい土産物屋のようだ。

二階に案内される。エレベーターもあるが、階段はタイル張りでレトロな味わいだ。

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店内は二面に大きな窓が切られ、とても明るい。着物姿の女性たちが2組。町中に溢れている外国人観光客だろうと思って耳をすますと、どちらも日本人だった。着物姿を見ると反射的に外国人と思ってしまう自分がちょっとおかしかった。

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窓からは、四条大橋の交差点が一望だ。鴨川のほとりでアンデスのフォルクローレを演奏するサンポーニャの音色が店まで聞こえて来た。京都はまさに多民族共生の街だ。

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メニューには、にしんそばの由来が味わいのある挿絵とともに書かれていた。

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外国人客が多いためか、メニューには写真がたくさん使われていた。にしんそば1300円、ちょっと高いがうまそうだ。

迷わず、にしんそばを注文した。

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来た。

あれ? 写真とちょっと違う。なぜか、にしんがそばの下に沈み込んでいる。

にしんを丼に放り込んでから、そばを入れたのだろうか?

たったそれだけのことで、あまり美味しそうに見えなくなる。見た目も大事だ。

食べログ評価3.57、私の評価は3.30。

 

 

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