両国をぶらぶらした帰り、飯田橋駅で途中下車した。
飯田橋もいつの間にか再開発が進み、随分きれいになっていた。
この駅で降りたのは、神楽坂で昼飯を食べて帰ることにしたためだ。ネットで調べて選んだのが、フレンチだった。
早稲田通りの坂を上がり、「見番横丁」という路地を入る。この路地には初めて入った。
入口にはフランス風の標識。
赤い日除けがかけられたテラス席は最高に気持ち良さそうだ。でも、ここはすでに予約で一杯。私たちは店内に案内された。
店で働くギャルソンはみんなフランス人。店内では威勢のいいフランス語が飛び交う。
革張りのソファー、壁に取り付けられた間接照明、お揃いの額に飾られた白黒写真。
いかにもフランスのカフェかビストロといった佇まいだ。私たちが入店した時はまだ空いていた席は、すぐに予約の女性客たちで埋まった。
「週末ランチ」は3種類。
前菜+メイン+飲み物 または メイン+デザート+飲み物 が2000円。
前菜+メイン+デザート+飲み物 が2500円。
サラダ+前菜+メイン+チーズ+デザート+飲み物 が3500円だ。
私と妻は共に2000円のランチを注文し、珍しく同じメニューを選んだ。
前菜は「スモークサーモンのミキュイ、じゃが芋のクレープ、柚子のエキューム、フロマージュブラン、レモン風味」。
何やらスモークサーモンを使った料理だろうと思って選んだが、出てきたお皿を見てびっくり。サーモンの上に大量の泡だ。
どうやら「エキューム」というのは泡のことらしい。ただ柚子の味はない。香りがあったのかどうか、それもほとんど感じることなく、サーモンに泡を乗せて食べた。これって見た目以外に何か意味あるんだろうか。
少しスモークしてあるサーモンは、塩ジャケとスモークサーモンの中間のような感触で、これはこれで美味しい。
パンは白い陶器の壺に入れられて・・・。
半分食べてから撮影したのでボリュームに欠けるが、かなり硬いパンだ。
メインは「豚ロースのポワレ、アンチョビのサバイオン、ひよこ豆のピューレ、ピーナッツのクリーム」。
豚ロースの中心部はまだ生っぽく、ちょっと噛み切りにくい。
それにしても、どれがサバイオンで、どれがピューレで、どれがクリームなのか?
よくわからない。私としては、たっぷりのマスタードで食べたい料理だ。
そして飲み物は、ホットコーヒーにした。
お砂糖は、フランスお約束の不揃いの角砂糖。息子が幼児の頃、いつもかじっていた光景を思い出す。
これは紛れもなくフランスのコーヒーだ。美味しい。美味しいコーヒーがある店には、また来たくなる。
お店はなかなか素敵だが、メニューのチョイスが今日はイマイチだった。次回に期待だ。
食べログ評価3.58、私の評価は3.40。
総武線で一本で来られる神楽坂。ちょっと重点的に店探しをしてみようかな。