2018年のふるさと納税で食事券をもらった。
山形県大石田町に3万円を寄付すると、恵比寿のフランス料理店「レストランヒロミチ」のペアお食事券が送られてきた。ミシュラン1つ星の名店のようだ。
今日は10時6分に東京で部分日食が観測された。その時間、太陽は見えていたのだが、日食メガネがなかったので観測は諦めた。
そして11時半に恵比寿に着いた頃には、すっかり曇り空、寒い1日だ。
ガーデンプレイスではマルシェが開かれていて、妻は干し芋を買った。
レストランはガーデンプレイスから線路を渡った反対側にあった。
植栽が素敵な落ち着いたお店だ。
少し早く着いたので、私たちが一番乗りだった。
落ち着いた雰囲気の店内。窓の外の緑が美しい。
ミシュラン星付きの高級店。
上品だが、それほど堅苦しさはない。
まずはドリンクのリストを渡される。
ボトルではなく、グラスワインのリストと言うのはありがたい。
私は「本日のグラス白ワイン」(1000円)を注文した。
ふるさと納税のコースには、ドリンク代は含まれていない。
本日の白ワインはボルドーの南、ガスコーニュ地方の「マージュ・ブラン」。フルーティーで爽やかなワインだった。
ふるさと納税のおまかせランチ。お品書きはなかった。
まず最初に出されたのはアミューズ、「クルミとフルムダンベールのグジェール」。
グジェールというのは、チーズを混ぜたシュー皮のことだ。小さい。
冷たい前菜は「人参のムースとコンソメジュレ、うに添え」。
このお店の定番メニューだそうだ。
ジュレの下に人参のムースとうにが隠れている。
温かい前菜は、アワビだった。ここからは正確な料理名はわからない。
酸味の強いターメリックソースが柔らかいアワビにからむ。
ここでバターが出てきた。
無塩バターの上に岩塩が載せられている。これはフランスでも見たことがない。
パンとの相性もよく、3つもお代わりしてしまった。
メインの魚料理は、アンコウを使ったブイヤベース。
豆と芽キャベツが添えてある。
個人的には、ブイヤベースの味が少し塩辛かった。
ここで赤ワイン、「本日のグラス赤ワイン」(1200円)は「シリュス・マディラン」。
こちらもフランス南西部ピレネー山脈に近い地方で作られている赤ワインだ。
そしてお肉のメイン料理は鴨料理。
トリュフが散らしてある。
赤ワインベースの甘いソースが肉に合う。
デザートは、温かなチョコケーキ「フォンダンショコラ」とフルーツ、そして食用菊のアイスクリームだ。
最後、コーヒーが出てランチコースは終了だ。
参考までに通常のランチメニューを見せてもらうと、前菜2種とメイン2種のランチコースは5900円+消費税だった。
ふるさと納税の特別コースなので単純な比較はできないが、3万円の納税で2人でこれだけのコースがいただけるというのは大変お得な返礼品だと思った。
店を出る際、オーナーシェフの小玉弘道さんも挨拶してくれた。ご両親が山形在住ということで大石田町のふるさと納税コースを用意されているようだ。食材も山形産の物を多く取り入れているという。
その地元に行くのもいいが、東京でこうした美味しい料理を食べれるのは利用しやすい。
ふるさと納税の一つの形として、もっと種類が増えてくれるとうれしい限りだ。
食べログ評価3.81、私の評価は3.60。