ビリヤニ

上野に行く用があったので、きょうは上野でランチを食べた。せっかくなので知らない店に行こうと思い、ネットで調べる。

「ビリヤニ」という言葉に惹かれた。インドの焼き飯のようなものらしい。

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お店の名前は「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」。ハラルフード・インド料理と書いてある。イスラム教徒も食べられるお店のようだ。

店の外観も内装もさほど魅力的ではない。ネットのおすすめ情報を読まない限り、この店に入ることはないだろう。

看板メニューらしき「ビリヤニセット」は3種類から選ぶ。チキンとラムと野菜。私は「ホクホクチキンビリヤニ」を注文した。

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まず出てきたのがセットについている2品だ。「ライタ」という辛いスープとサラダ。サラダのドレッシングもピリ辛だが、味は悪くない。

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そしてこれが「ビリヤニ」。米は長くて香りがある。辛くはない。皿の上にわざわざバナナの葉?が敷いてある。

学生時代、初めてインドに旅行した時、バナナの葉の上に置かれたご飯にカレーをかけ、みんなでそれを囲んで手で捏ねながら食べたことを思い出す。インド人たちはご飯とカレーを器用に捏ねて固め、小さなお団子のようにして口に放り込む。私たちは、手がベタベタになるだけでうまく食べられなかった。「食べる時は決して左手を使わない。なぜなら不浄の手だから」そんな注意をされたことも思い出す。左手はお尻を洗う手なのだ。

「ビリヤニにかけて食べる」と言って白い液体が運ばれてきた。

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ヨーグルトを薄めたような酸味のある味だ。名前を聞き忘れたが、どうやら「ダヒチャツネ」というらしい。

メニューには、ビリヤニについてこんな説明文が添えられていた。

「ほのかに香るバスマティ米を使っています」

ネットで調べると、バスマティ米というのは、長粒種に属する繊細で優れた芳香で有名な香り米である。その名称は、「香りの女王」というヒンディー語に由来するのだそうだ。調理をしても粘り気がでず、ビリヤニなどのご馳走料理には喜ばれるが、値段は高いらしい。

「カレーソースと米とを何層にも重ね、途中かき混ぜることなく弱火でじっくり調理します」

ということは、焼き飯ではないのか??

調べてみると、ビリヤニは「世界三大炊き込みご飯」のひとつという説明を見つけた。「世界三大炊き込みご飯」なんて聞いたことがない。ほかの2つは、パエリアと松茸ご飯だと書いてある。ホンマかいな???

「世界三大◯◯」というのは、大体なにか怪しい。誰が言い出したのか分からないものが多い。

たとえば、「世界三大料理」と言えば、フランス料理と中華料理は大体入っているが、もうひとつは諸説ある。イタリア人はイタリア料理と言い、トルコ人はトルコ料理という。もちろん日本人は和食と答えるのだ。

まあ、どうでもいい話なので、好きなように選べばいいのだが、「世界三大炊き込みご飯」というジャンルがあるとは初耳だ。少なくともこの命名者は間違いなく日本人だろう。

話が完全に脱線した。

結論から言えば、文句なく美味しかった。「ビリヤニセット」にはラッシーも付いて1030円。これはお値打ちだ。

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しかも、お店のサービスで、「今日のカレー」の小皿とデザートとして小さなライスプディングもつけてくれた。

「これサービスです」と言って、頼んでいないものを出してくれると、とても得した気分になる。

以前、六本木で何度か行ったインド料理店でも、「サービスです」と言って、サラダやチャイをつけてくれたことを思い出した。インド流のサービスかもしれない。そう思っていたら、なんとこの上野のお店と私が以前行っていた六本木のお店は姉妹店だった。何と言う偶然。

食べログ評価3.60、私の評価も3.60。

店を出ると、道の向かいにこんな建物が残っていた。

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ビルの間に悠然と建つ歯医者さん。さすが上野。昔の日本がさりげなく残る街だ。

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