天皇の即位パレードに合わせて、1泊2日で人形町に泊まった。
残念ながら、パレードは延期となったが、予定通り人形町・日本橋界隈をぶらぶらすることにした。
吉祥寺から東西線に乗って、茅場町駅で降りた。
お目当の店があったからだ。
明治20年創業の老舗「都寿司」。
さすが日本橋界隈、100年を超える老舗が珍しくない。
入り口には、こんなサインが出ていた。
「鮨は活き 料理は夢」
なんだかちょっと意味深だ。
老舗の寿司店ではあるが、堅苦しさはない。
どこにでもある街のお寿司屋さんといった風情である。
「奥の席へどうぞ」と促された。
奥に4人がけのテーブルが2席。落ち着いた空間があった。
ドーンと大きなお茶が置かれる。
シンプルだが、どこか威厳がある。
このお店のランチメニューはとてもユニークだ。
選択肢はこの4つ。
刺身とシャリが二段に分かれた「二重ちらし」にも惹かれたのだが、「都寿司」に来ようと思ったのは「にもの丼」を食べるためだった。
こちらが「にもの丼」(1200円)。
とにかく、見た目のインパクトがすごい。
『【煮】【茹で】生もの以外で作りました! 味付けは煮ツメで!』
メインとなるのは、中央の穴子と手前のはまぐり。
かんぴょうも添えられている。
奥には、タコ。
さらには、海老と漬物。
きざんだガリが味を引き締める。
どの食材もものすごく柔らかく煮込まれていて、味付けは見た目よりはマイルドだ。
一方、妻はいつもながらオーソドックスに「花にぎり」(1430円)を注文した。
見た目は普通のにぎり寿司だ。
私もマグロをいただいたが、これがものすごく美味い。
やはり鮨は生がいいなと思う。
寿司って、不思議だと思う。
見た目が同じでも、食べてみると全然違う。
そんな味の違いが江戸っ子の心を捉え、100年以上続く老舗を育んだのだろう。
食べログ評価3.62、私の評価は3.50。
「都寿司」 電話:03-3666-3851 営業時間: [月~金] 11:00~14:00(L.O.) 16:30~22:00(LO.21:00) [土] 11:00~14:00 定休日:日曜・祝日・第二土曜日
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