「空がきれいだよ」と言って妻に起こされた。 時間は午前6時すぎ。 確かに東の空が赤く染まってはいるが、この季節には毎年見られる景色であり、わざわざ起こしてくれなくてもと思いながらベッドに戻った。 後から聞いたところによれ…
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<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌾七十二候「霜始降(しもはじめてふる)」に清々しい秋の公園を歩く #211023
朝目覚めると、ちょうど妻がカーテンを開けるところだった。 夜明けの気配を感じ、買ったばかりのコンパクトカメラを持って窓辺に急いだ。 井の頭池に朝霧がかかり、そこへ朝陽が斜めから差し込んでいた。 昨日の雨が上がり、幻想的な…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌾七十二候「鴻雁来(こうがんきたる)」に感じる首都直下地震のリアル #211008
昨夜の10時41分、ちょうどトイレに入っている時にグラリと揺れた。 妻がいるリビングの方で、一斉に緊急地震速報の警報音がなり、怖がりの妻は「うわ〜」と大声を上げている。 「外に逃げなくていい?」 そう言いながら妻は玄関に…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌾七十二候「水始涸(みずはじめてかる)」に気持ちの良い水辺を歩く #211003
緊急事態宣言が解除されると同時に訪れた快晴の週末。 今日は昨日より少し気温が下がり、秋らしい最高の天気に恵まれた。 トイレの歳時記カレンダーを見ると、今日から秋分の末候「水始涸(みずはじめてかる)」だと書いてある。 カレ…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌾七十二候「玄鳥去(つばめさる)」に考える男の「老い」 #210917
朝起きると、秋の空が広がっていた。 雲が高い。 久しぶりにベランダに椅子を持ち出し、本などを読む。 100年前の9月に暗殺された実業家・安田善次郎の伝記である。 明治の大激動期に一代で安田財閥を作り上げたが、大正10年9…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌾七十二候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」に鳥たちの空中戦を見る #210912
今日から七十二候の「鶺鴒鳴(せきれいなく)」。 「セキレイの鳴き声が聞こえてくる頃」という意味だという。 トイレで歳時記カレンダーを眺めながら、「セキレイ」とはどんな鳥だろうかと思った。 「セキレイ」について調べてみると…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌻七十二候「鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)」と自殺した林真須美死刑囚の娘 #210717
我が家のトイレにかかっている歳時記カレンダーには、7月17日の欄に「京都祇園祭 前祭」と書かれている。 梅雨が明けて、京の都に夏の訪れを告げる祇園祭のハイライト「山鉾巡行」は、コロナのために2年連続の中止となった。 そし…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌻七十二候「麦秋至(むぎのときいたる)」、カワウやカイツブリの子育てもそろそろ終盤 #210531
今日で5月も終わり、トイレの歳時記カレンダーをめくる。 今年このカレンダーを眺めるようになって、私の生活は確実に変わった。 本当に、人生なんて、ちょっと意識を変えるだけで、違った風景が見えてくるものだと感じている。 さて…
<吉祥寺残日録>シニアのテレビ📺「ダーウィンが来た!『聞いてびっくり!鳥語講座』」 #210524
今月に入って小鳥たちのさえずりに俄然興味が沸き、何とか鳴き声を聴き分けられるようになりたいと思っているのだが、これが実に難しい。 しかし、鳥の鳴き声をずっと聴き続け、ついに鳥の言葉の意味を解き明かした研究者がいることを知…
<吉祥寺残日録>「卯の花くたし」に初めてカワセミを見る #210518
今年の梅雨は早い。 もう近畿・東海まで梅雨入りし、東京も今週はずっと降ったり止んだりの天気が続いている。 いつ梅雨入りの発表があったもおかしくない状況なのだが、気象庁のような役所がなかった昔は、人々はその時期に応じて長雨…
<吉祥寺残日録>吉祥寺図書館📗「井の頭公園いきもの図鑑」(2017年/日本/ぶんしん出版)夏鳥編 #210512
「キビタキ」の声を初めて聞いた。 一昨日の朝、「小鳥の森」を歩いている時のことだ。 その場所にいたバードウォッチャーの人たちが一斉に上を見上げて、双眼鏡や望遠レンズを通して小鳥の居場所を探している。 私は「何の鳴き声です…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌻七十二候「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」、カエルは鳴かずとも夏は来る #210505
今日は5月5日の「こどもの日」。 もともとは「端午の節句」であり、今年は二十四節気の「立夏」でもある。 ゴールデンウィークの連休も今日が最終日。 朝のうちは少し晴れ間もあったがすぐに曇り、強い風が吹いている。 「ステイホ…
<吉祥寺残日録>小鳥の「さえずり」を聴き分けようとして、自らの聴力の欠陥に気づく #210504
今日は「みどりの日」。 4月29日を「昭和の日」に奪われて、連休の隙間に無理やり移動させられた祝日だ。 最近、夜が明けるのが早くなったのと、睡眠障害に悩む妻が早い時間からゴソゴソするため、私にしては珍しく5時すぎに目が覚…
<吉祥寺残日録>今年初の夏日の井の頭公園を鳥のさえずりを聴きながら半袖で歩く #210422
鳥の鳴き声といえば、カラスとウグイスぐらいしか分からなかった。 しかし、公園を歩いていると、いろんな鳥の鳴き声が聞こえる。 「あれは、何の鳥だろう?」 そんなことが急に気になり始めた。 そんな私に役立つサイトを見つけた。…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「葭始生(あしはじめてしょうず)」、水草は生き物たちのパラダイス #210420
朝、久しぶりに会社の夢を見て、不快な気持ちで5時に目が覚めた。 久しぶりに見る、夜明け前の光景。 今日も快晴だ。 最近やたらと眠たくて、先日は朝7時すぎまで寝て起きて、朝食を食べたらまた眠くなって朝寝をしてしまったほどで…
<吉祥寺残日録>「カイツブリ」の子育てが始まった #210415
昨日は一日中、雨が降った。 新緑の瑞々しさは、日に日に失われていき、まだ4月の半ばだというのにもう春の終わりを感じる。 とはいえ、雨に濡れた新緑というのも風情のあるものだ。 望遠レンズで撮影してみると、枝の下側に水滴がい…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「鴻雁北(こうがんきたへかえる)」、井の頭公園から渡り鳥が消えた #210409
今日は、七十二候の「鴻雁北」。 「清明」の次侯で、「こうがんきたへかえる」と読む。 渡り鳥の「雁が北へ帰っていく頃」という意味である。 「雁」について調べてみると、「カモより大きくハクチョウより小さい一群の総称」と書いて…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「玄鳥至(つばめきたる)」、伯母の家にもツバメと医者がやってきた #210404
今日から二十四節気の「清明」。 文字通り、『天地万物の気が満ち、清く明らかになる』季節ということらしい。 そして「清明」の初候は、七十二候の「玄鳥至」。 シンプルに「つばめきたる」と読み、意味もズバリ『ツバメが飛来する頃…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「雀始巣(すずめはじめてすくう)」、やっぱり「春はセンバツから!」 #210320
今日は二十四節気の『春分』、昼と夜の長さがこの日で入れ替わり、これからは昼間の長い季節となる。 七十二候では、「春分」の初候は『雀始巣』、「すずめはじめてすくう」と読む。 意味するところは、文字通り「スズメが巣づくりを始…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」に早咲きの桜を愛でる #210305
今日は二十四節気の「啓蟄」。 「冬籠りの虫が這い出る」季節となった。 快晴続きだった2月も終わり、次第に遠くが霞むようになってきた。 しばらくはぐずついた天気が続くようだ。 公園のヤナギは、いつの間にか薄緑色になっている…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「草木萌動(そうもくめばえいずる)」に草木の『萌え』を探す #210228
早いもので、もう2月も今日で終わり。 首都圏以外では今月で緊急事態宣言が解除されるが、東京は暖かくなるに従って多くの人が街に繰り出し、この分では予定通り3月7日で宣言が解除されるかどうかも怪しくなっている。 それでも、我…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」に考える「野生のインコ」と「生物季節観測」のお話 #210208
今日から立春の次候、七十二候の「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」となる。 我が家のトイレの歳時記カレンダーには、「こうおうけんかんす」とよくわからないルビがふってあるが、一般的にはシンプルに「うぐいすなく」と読むらしい。 文字…
<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」に立春をさがす #210203
今年の立春は例年より1日早い2月3日。 旧暦ではこの日を一応「春」の始まりとし、新しい一年が始まるそうだ。 とはいえ、今朝の気温は1度台。 まだまだ寒いが遠く都心の方向を眺めると、東京タワーがぼんやりと霞んで見えた。 こ…
<きちたび>ニュージーランドの旅2020🇳🇿 人類未踏の島は「鳥の楽園」だった!【オークランド博物館】の巨大鳥モア
🇳🇿ニュージーランド/オークランド 2020年1月1日 今回の旅で、ニュージーランドについて調べていて一番興味深かったことは、人間がこの島にやって来てからわずか800年ほどしか経っていないということです。 それまでニュー…