日焼け

東京の梅雨明け、今年は7月19日だった。平年より2日ほど早い。

梅雨入りはほぼ平年並みの6月7日だったので40日あまり梅雨の期間だったことになる。

今年の梅雨、九州や東海、東北では集中豪雨の被害が出たが、東京は雨が少なかった。気象庁のホームページで最新の気象データが見ることができたが、それによるとこの30日間の東京の雨量は平年の25%と書かれていた。

雨が降らないということは、晴れの日が多かったということで、この30日間の平均気温は平年より2.6℃も高かった。

昨日も朝から暑かった。とてもランニングする気になれず、市民プールに泳ぎに行くことにする。武蔵野市の市民プールは以前も書いたが、ガラス張りの温水プールが年中営業しており、夏場になると併設の屋外プールがオープンする。

市民プールはマンションから離れているため自転車で行く。

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ルートの途中、成蹊大学を通る。正門の前は大きな街路樹がそびえ、心地よい木陰を作っている。風が吹けば、少し涼しい。

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正門の前を左に曲がると、大学の敷地の外側に「成蹊学園 欅並木」が整備されている。

この並木道は、1996年に環境庁の「残したい日本の音風景百選」の選ばれた。環境省のホームページを見ると、こう書かれている。

『 全国各地で人々が地域のシンボルと して大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景) を広く公募し、音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの」として 「残したい“日本の音風景100選”」を選定しました。』

お役所にありがちな何を狙ったものかよく分からない企画ではある。どうせ役所に寄生して飯を食っている評論家か広告代理店が、役人を騙して税金を盗んだものだろう。

ちなみにこの欅並木は何の音風景かというと、こう説明されている。

『 春の新緑の優しい葉ずれ、夏の濃い緑の下のしじま、秋の軽やかな落ち葉の音、木枯らしが葉を枝を強く叩く冬・・・と四季折々の音を奏でる、武蔵野の音風景の代表例。』

いかにも胡散臭い。そのような武蔵野の音風景は他にもいろいろある。

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とはいうものの、成蹊学園の欅並木が地域のシンボルとして住民たちに愛されているのは間違いない。成蹊の中高生だけでなく、地域の住民も気持ちよく利用させてもらっている。

すでに旬を過ぎた紫陽花がドライフラワーのようになりながらも、しっとりとした潤いを並木道に添えていた。

欅並木を過ぎて再び左折し、住宅街を抜けると市立武蔵野陸上競技場が現れる。

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この日は誰もいない。こんな日に走っていたら熱中症になってしまいそうだ。

陸上競技場と総合体育館の間の通路を通り抜けると、市民プールがある。

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私が結婚した当時、つまり35年ほど前から特に変わっていないので、プールの施設自体は古い。ただ、ガラス張りのドーム式の屋根が開閉でき、夏場は開放される。日光が直接プールに差し込むのだ。

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入り口に置かれたホワイトボードにはその日の気温や水温が書かれている。気温については、いつも気象庁の公式発表より高い。実際にプールサイドで測っているのだろう。

入り口の券売機でチケットを買う。大人400円だが、武蔵野市民カードを持っていれば半額となる。これで2時間利用が可能だ。これから老人となる身としては利用しやすい。

中は撮影禁止なので、ホームページの写真を使わせていただく。

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こちらが温水プール。大人用の25メートルプールと子供用の15メートルプールがある。水中ウォーキングのコースも設けられる。

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そして夏場だけ開放される屋外プール。こちらは、50メートルプールのほか、25メートル、15メートルプールと幼児用プールがある。

25メートル以下の3つのプールは子供用で、大人は50メートルプールで泳ぐ。温水プールと違い、水が冷たく気持ちいい。プールサイドではオヤジたちが日光浴している。今時まだがっつり日焼けしようとする人もいるのだ。

公営プールということで、サンオイルや化粧は一切禁止されている。スマホも持ち込み禁止、私物は中が見える透明の袋に入れなければならない。

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この屋外プールがいいのは、プールサイドやプールの外側に大きな木が植えられていることだ。木陰で休むことができる。

写真は屋外プールの東側。大きな桜の木が並び、午前中は大きな木陰をプールサイドに作ってくれる。午後には西側の街路樹が反対側のプールサイドに木陰を作る。

冷たいプールで体を冷やし、プールサイドに上がり太陽の熱で体を温め、木陰で風に吹かれながらゆっくり休む。このリズムが何とも心地いいのだ。

屋外プールは1時間ほどで切り上げ、温水プールで少しウォーキングしながら体をほぐして、1時間半ほどで家路につく。

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途中、住宅街に立つ「事業計画のお知らせ」という看板に目が止まった。大きめの一戸建てが立ち並ぶ吉祥寺の高級住宅街の一角だ。5階建てのマンションが建つらしい。

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この立て札が建てられたお宅は、その周辺でもちょっと目立つお屋敷だった。テレビドラマにでも登場しそうな戦前のお金持ちが建てたような趣のある邸宅である。

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玄関脇に植えられた松の大木には「22世紀には大木になって」と書かれた武蔵野市のプレートがつけられていた。おそらく市が指定した保存樹なのだろう。

どなたのお屋敷でどんな事情があるかはまったく知らないが、この家が取り壊されマンションに変わるのだとすると、もったいないと他人事ながら思った。

街は時代とともに変わっていく。

家や土地が私有財産である以上、致し方ないことだ。しかし、街の景観は大切な財産でもある。気持ちの良い街には、気持ちの良い景観が必要だ。様々な顔をもつ吉祥寺の中で、高級住宅街も大切な顔である。

街が歳をとるということは、そこに住み街を守ってきた人たちも年をとる。次の世代がどんな街を残していくのか、今問われているのだろう。

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今日もまたプールに行きたいと思っていたが、思いのほか日焼けが激しい。

たった1時間外にいただけなのに、肩から背中にかけて真っ赤になっている。これ以上日に焼くと明日からの仕事にも差し支える。

妻が使っている「肌水」という化粧水を身体中に塗りたくり、扇風機に当たって体を冷やしている。

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