<ロシアW杯>⑦ロシア極東ウラジオストクで決勝戦のロシア語中継を観戦する

ロシアワールドカップの決勝は、期せずしてロシアで見ることになった。

ただロシアとは言っても、決勝が行われたモスクワからは何千キロも離れた極東の軍港都市ウラジオストクである。

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私はこの三連休を利用して初めてウラジオストクを訪ねた。

目的はかつて閉鎖都市と呼ばれ外国人の立ち入りを固く禁じていた軍都の今を知るためだ。

成田からプロペラ機でわずか2時間半。時差は日本より1時間早い。

だから日本では深夜零時キックオフだった決勝戦は、ウラジオストクでは午前1時からという日本以上に見づらい時間となってしまう。

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しかも、日本語はもちろん英語のアナウンスもない。ロシア語のみだ。

ロシア語が厄介なのは、キリル文字で表記されるため国の名前や選手名がさっぱりわからないことだ。

同じアルファベットをわざわざ別の発音に変えるこのキリル文字というのは、一体どうして生まれたのだろう。人の文化をそのまま受け入れることを潔しとせず微妙に変えてみたとか、昔から暗号好きな国民だったか・・・。

でも文字が読めなくても、実況がわからなくても理解できるのがスポーツの偉大なところだ。

かくして、ロシアの端っこのホテルで深夜ひとり、ロシアワールドカップ決勝をロシア語のテレビ中継で観戦したのだ。

こうして文字にするとなんだか凄いことのような気がしてくる。

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日本を含む32チームが参加した今回のワールドカップ。最後に勝ち上がったのは、フランスとクロアチアだった。

決勝トーナメントは、表の左側に有力チームが集中した。ブラジル、ポルトガル、ベルギー、アルゼンチン、ウルグアイ、そして日本も。

この左側を勝ち抜いたのがフランスだった。

エムバペが注目されたが彼のチームではない。堅守速攻、若いがとてもバランスの取れた隙のないチームだった。

そして何より運がいい。ウルグアイ戦で2トップのひとり カバーニが怪我で欠場したのも大きかったが、個人技に長けたポルトガル、ブラジルが対戦前に負けてくれたのも運かもしれない。

一方のクロアチア。グループリーグからその強さは目を引いた。

レアルのモドリッチとバルセロナのラキティッチ。2人の強力ボランチは攻守に素晴らしいプレーを連発、マンジュキッチら他のプレーヤーたちも強さと速さを合わせ持つ選手揃いだった。

それでも決勝トーナメントでは3試合連続の延長戦。そのうち2試合はPK戦にまでもつれ込む大接戦を制し決勝まで勝ち進んだ。メンタルの強さはクロアチアの絶対的な強みだ。

事前の予想はやはりフランス有利だった。しかし、試合前半ゲームを支配したのはクロアチアだった。

フランスのバス回しを素早く潰し、物凄いスピードでフランスゴールに迫った。何という速さ。何という強さ。30代を中核とする平均年齢の高いチームだけに3試合連続の延長戦はこたえたはずだ。私もユーゴ内戦当時感じたクロアチア人のメンタルの強さ。その強みが戦争ではなくサッカーに活かされた。

しかし、今大会のフランスにはなぜかツキがある。

クロアチアが圧倒的に優勢な状況の中で先取点を取ったのはフランスだった。前半18分、グリーズマンがややインチキ臭く倒されて奪ったフリーキック。ゴール前でマンジュキッチの頭にあたりそのままゴールへ。クロアチアのオウンゴールだった。

この後前半28分、ペリシッチの見事なシュートで同点に追いついたクロアチアだったが、前半38分先ほどゴールを決めたペリシッチがハンドを取られフランスにPKを与えてしまった。

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ゲームを支配していたクロアチアの独り相撲。こうして1対2で前半を終えた。ベテランの体力を考えて立ち上がりに猛攻を仕掛けたクロアチアだったが、オウンゴールとハンド、これが試合を決めてしまった。

後半、クロアチアには明らかに疲れが見えた。運動量が減った分、フランスにスペースを与えた。

後半14分にポグバ、後半20分にはエムバペにゴールを許す。前半光ったゴール前での執拗なまでの守りは姿を消していた。そして、クロアチアの命運は尽きた。

それでも後半24分、ゴールキーパーへのバックパスを猛然と追ったマンジュキッチ。かわそうとしたキーパーに足を伸ばし巧みなシュートを決めた。最後まで諦めない姿勢は流石だった。

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終わってみれば、4対2。フランスの圧勝だった。

何となく勝つ。それが今大会のフランスだった。圧倒的な強さを感じる訳ではないが、チーム全体のレベルが高く、フランスが優勝しそうな雰囲気を常に漂わせていた。

強段階での予想だから自慢にもならないが、私の優勝予想も一応フランスだった。1998年の自国開催以来二度目の優勝。その栄冠にふさわしい安定したチームだった。

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優勝国は次の大会でグループリーグ敗退となる最近のジンクスを果たして打ち破れるか?

エムバペをはじめ若いフランスチームを今後も応援したいと思う。

最優秀選手はモドリッチ。当然だろう。

モドリッチとベルギーのアザールが今大会では最も輝いていた。

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一か月に渡ってロシア各地で行われたワールドカップが終わった。

世界から多くの人たちが初めてロシアを訪れ、ニュースで聞く怖いロシアとは違う素のロシアに触れた。これはきっと意味があることだろう。

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今回私もウラジオを旅行して、ロシアを少し見直した。

ロシア人は静かで素朴で自然を愛しながら暮らしているように感じた。計算高くない。

そして何より美形だ。

ワールドカップがそんな隣国を知るきっかけになればと思う。

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